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桑原塾が素朴な疑問に答える サプリメント活用指南 第5回ヒルクライム編 vol.1
2015.03.21
●桑原弘樹さん
グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。
グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。
体重を落としつつパフォーマンスを上げる!
Q:ヒルクライムでのタイムアップを狙っているのですが、どういうところに注意して食生活を送ればいいですか?体重を落としたら筋肉まで落ちてスタミナもなくなったなどの失敗談もよく聞きますが・・・。
A:ヒルクライムという競技の特性を考えて、「体重を落としつつパフォーマンスを上げる」という観点でお話しをしましょう。
自転車に乗る方々はすごくインテリジェントな方が多いんですが、もしもみなさんに欠けているものがあるとするならば、それは「減量に関する正しい情報」だと思います。なぜなら、自転車はボクシングのようにクラス別(体重別)の競技ではないからです。つまり減量というものになじみがないんですね。たいてい「今度ヒルクライムに出るから体重落とすか」と考えて、食べる量を減らしてしまいます。確かに、食べる量を減らすと体重は落ちます。うまくするとそれでタイムが伸びることもあるでしょう。
しかしそんな「食べずに痩せる」という方法では、体重と一緒に筋肉も落ちてしまいます。それでは女の子がやってしまう間違ったダイエットと一緒。「食べずに痩せる」では、脂肪と同時に筋肉も減ってしまうんです。アスリートがやるべき正しい減量・・・というか戦略的な減量は、「食べずに痩せる」ではなく「食べて痩せる」なんです。「食べて痩せる」によって得られる体重減は脂肪がメインなので筋肉が維持でき、「体重は減っているのに筋量は落ちない」という状態になります。これはヒルクライムのタイムアップに直結しますよ。
それには、「トータルの摂取カロリーを抑えつつ、タンパク質の量は減らさない」という食生活にする必要があります。カロリーを減らすとタンパク質の量も減ってしまいがちですが、「タンパク質の量を減らさずに、いかに摂取カロリーを抑えるか」が「食べて痩せる」の真髄です。次回は、その具体的な方法をお教えしましょう。
ヒルクライム編vol.2はこちら!