クップ・デュ・ジャポン XCO 富士見パノラマ大会で斎藤亮が1年ぶりの優勝!
ブリヂストンアンカーがワンツーフィニッシュ!
この日の富士見パノラマスキー場は、降水確率の高かった天気予報がはずれ 快晴の一日。朝から気温はグングン上がり、熱中症対策も大きなポイントのひとつに。
コースは上りが大半を締める少し昔風のレイアウト。スタート後、ゲレンデの左斜面をつづら折れで上り、駐車場の一番下まで下る。その後長い上りを終えるとゲレンデ中央の林間ゾーンへ。メイン会場のデュアルコースセクションをこなすと、バックストレートに入る。
「富士見パノラマ会場といえば」とも言われるゲレンデの直登ゾーンが今回は延長され、エリート以外のクラスではバイクを押して上がるライダーの姿も多く見られた。全長は4.7km。エリート男子は6周回で行なわれた。
スタート後に飛び出す中原義貴
スタートの砲が鳴り、砂埃が舞い上がる。中原義貴(BH RACING TEAM)を先頭に、つづら折れを上がっていく。しかし、1周目のバックストレートに戻ってくる頃には平野星矢(Bridgestone Anchor Cyclingteam)と斉藤亮(同チーム)が二人で抜け出す。少し開いて中原、沢田時(Bridgestone Anchor Cyclingteam)のが続く。
2周目に入っても平野と斉藤の独走状態は続き、二人でペースを上げていく。後続は中原、前田公平(BiORACER)、門田基志(TEAM GIANT)、沢田の順で若手とベテランのパックに。
快晴でカラカラに乾いた路面は前が見えなくなるほどの砂埃が舞った
1周目のシングルトラックを下る平野星矢と小野寺健。小野寺はタイヤチョイスを間違えたとのことでこの後、順位を下げてしまった
ここ数年、富士見大会で負け無しの斎藤亮
5周目に入っても平野と斉藤、アンカーチーム2人の協力体制は崩れなかった。最終周回でどちらがいつ抜け出すか。そう会場が息をのんだとき、つづら折れ後の長い上りで斉藤がアタック。一人抜けだし、林間セクションに現れると歓声が沸いた。
そのままフィニッシュを駆け抜け、斎藤の念願の今年初優勝となった。5周目まで前を引き続け、斉藤と共にレースを作った平野が29秒遅れて2位。3位には若手を振り切った門田が入った。
5周目まで前を引き続けた平野との1・2フィニッシュ。健闘を称え合った
ゴール後、少しホッとした表情で「(優勝まで)長かったです」と話しながらも、「どちらが勝つというよりも、より世界に近づけるように、一秒でも前にという気持ちでした。」と斉藤。
「自分の順位が落ちてしまったとしても、今シーズン本領を発揮できていなかったチームメイトの亮さんが勝ってうれしい」と話した平野。4位に入った沢田も含め、ブリヂストンアンカーのチーム力を見せつけた一戦となった。
1ヶ月後の全日本選手権は、同じく富士見会場で行なわれる。
表彰式後には毎年恒例のトップライダーのサイン会が行なわれた
■クップ・デュ・ジャポン XCO 富士見パノラマ大会 リザルト
1位 斎藤亮(Bridgestone Anchor Cyclingteam) 1時間37分59秒o1
2位 平野星矢(Bridgestone Anchor Cyclingteam) +29秒41
3位 門田基志(TEAM GIANT) +4分03秒22
4位 沢田時(Bridgestone Anchor Cyclingteam) +4分33秒83
5位 中原義貴(BH RACING MTB) +5分42秒88
6位 小野寺健(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM) +6分10秒10
7位 前田公平(BiORACER) +6分22秒70
8位 恩田祐一(BH RACING MTB) +6分32秒35
9位 佐藤誠示(USM) +6分39秒30
10位 山田主(TEAM SCOTT) +7分30秒74
優勝者平均速度 17.2km/h