トピックス
TOJに参戦したNIPPO・ヴィーニファンティーニに密着!【番外編】
2015.06.19
もう1つのジロを終えて…
cyclesports.jpでは、5月に開催されたツアー・オブ・ジャパン(アジアツアー2.1)で、今季UCIプロコンチネンタルチームに昇格したNIPPO・ヴィーニファンティーニを、チームの全面的な協力を得て全ステージ密着した。
ちょうどイタリアでは同時期にジロ・デ・イタリア(UCIワールドチーム)が開催されていて、イタリア登録のNIPPO・ヴィーニファンティーニも初出場していたのだが、チームの若い選手たちにはTOJが“もう1つのジロ”だった。
NIPPO・ヴィーニファンティーニは今季イタリア登録なので、日本のチームだと思っていないレースファンもいるかもしれない。しかし、このチームはイタリアと日本両国のチームであり、ヨーロッパで使われているチームのトラックには『1st ITALIAN-JAPANESE PRO CYCLING TEAM』と大きく記されている。
チームにとってもう1つのホームである日本で最大のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンはジロに匹敵する重要なレースだった。選ばれた選手全員が結果を出すことを期待され、チームスタッフも最大限のサポート体制で臨んでいた。
ちょうどイタリアでは同時期にジロ・デ・イタリア(UCIワールドチーム)が開催されていて、イタリア登録のNIPPO・ヴィーニファンティーニも初出場していたのだが、チームの若い選手たちにはTOJが“もう1つのジロ”だった。
NIPPO・ヴィーニファンティーニは今季イタリア登録なので、日本のチームだと思っていないレースファンもいるかもしれない。しかし、このチームはイタリアと日本両国のチームであり、ヨーロッパで使われているチームのトラックには『1st ITALIAN-JAPANESE PRO CYCLING TEAM』と大きく記されている。
チームにとってもう1つのホームである日本で最大のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンはジロに匹敵する重要なレースだった。選ばれた選手全員が結果を出すことを期待され、チームスタッフも最大限のサポート体制で臨んでいた。
日本のチームである利点を最大限に活用
NIPPO・ヴィーニファンティーニは今回、地元の利点を100%生かしていた。他の海外チームはレース開幕直前に来日したのだが、NIPPO・ヴィーニファンティーニは開幕4日前に日本入りして合宿を行い、新コースの試走もしていた。
ツアー・オブ・ジャパンは大阪府の堺市で開幕し、ゴールとなる東京まで全7ステージを競うレースだ。海外で開催される一般的なステージレースはスタートとゴールの町が異なり、1本の線でツアーをつないでいく形になるが、ツアー・オブ・ジャパンはそれぞれのステージが1つの町の周回コースで競われる。
つまり、それだけレース後の移動は長くなってしまう。通常チームは自前のバスで移動するのが当たり前だが、ヨーロッパから遠く離れた日本のレースでは、主催者が用意した車両で全チーム一緒に移動することになる。出発は主催者が決めた時間になり、ゴール後すぐというわけにはいかない。
ここでもまた、地元チームは有利だ。NIPPO・ヴィーニファンティーニは選手用のワゴン車を用意していて、主催者のバスは使わずに自分たちで移動していた。つまり、レースが終わればすぐに移動できて、その日の宿泊先に一番乗りできる。選手にしてみれば、少しでも早くホテルに到着して、その日の汗を流して十分な休養が取れるのはとても重要なことだ。
今年は初日の堺ステージのあとの月曜日に移動日があったが、この日もNIPPO・ヴィーニファンティーニは、第2ステージが開催されたいなべ市がある三重県へ自分たちで移動した。移動途中、選手たちは交通量の少ない田舎道で60kmほどのトレーニングを終わらせて、ホテルに到着したあとはゆっくりくつろぐ時間を取ることもできた。他の海外チームはホテル到着が午後になり、夕方近くにあわただしく短いトレーニングへ出かけていた。
ツアー・オブ・ジャパンは大阪府の堺市で開幕し、ゴールとなる東京まで全7ステージを競うレースだ。海外で開催される一般的なステージレースはスタートとゴールの町が異なり、1本の線でツアーをつないでいく形になるが、ツアー・オブ・ジャパンはそれぞれのステージが1つの町の周回コースで競われる。
つまり、それだけレース後の移動は長くなってしまう。通常チームは自前のバスで移動するのが当たり前だが、ヨーロッパから遠く離れた日本のレースでは、主催者が用意した車両で全チーム一緒に移動することになる。出発は主催者が決めた時間になり、ゴール後すぐというわけにはいかない。
ここでもまた、地元チームは有利だ。NIPPO・ヴィーニファンティーニは選手用のワゴン車を用意していて、主催者のバスは使わずに自分たちで移動していた。つまり、レースが終わればすぐに移動できて、その日の宿泊先に一番乗りできる。選手にしてみれば、少しでも早くホテルに到着して、その日の汗を流して十分な休養が取れるのはとても重要なことだ。
今年は初日の堺ステージのあとの月曜日に移動日があったが、この日もNIPPO・ヴィーニファンティーニは、第2ステージが開催されたいなべ市がある三重県へ自分たちで移動した。移動途中、選手たちは交通量の少ない田舎道で60kmほどのトレーニングを終わらせて、ホテルに到着したあとはゆっくりくつろぐ時間を取ることもできた。他の海外チームはホテル到着が午後になり、夕方近くにあわただしく短いトレーニングへ出かけていた。
チームの裏方たち
チームには簡易キッチンや洗濯機が備わっている機材トラックもあり、ベテランの西勉メカニックがドライバーを担当。レースが終われば自転車を積み込んですぐ次の宿泊先へと移動し、テキパキと洗車や調整をこなしていた。
マッサージャーやメカニックは、その日のステージが終わったときにはもう翌日のステージの準備が始まる。彼らにはレース後、食事を取ったり休憩する時間はない。移動の合間にパンやオニギリをかじって空腹を満たし、与えられた仕事を黙々とこなすのだ。
こうしたチームの裏方たちの功労に支えられて、選手たちはレースでよい成績を出すことができる。ツアー・オブ・ジャパンでNIPPO・ヴィーニファンティーニを密着し、プロフェッショナルたちの仕事を目の当たりにして、そんな当たり前のことを改めて実感させられた。
■西メカニックはいろいろなモノを手作りしているのだが、ゼッケンプレートを自転車に固定する部品もその一つ。こだわりのプロフェッショナルだ
■イタリア人マッサージャーのロッコと一緒に補給用のボトルを準備する坂本マッサージャー。1ステージで使用するアイスボックス一杯のボトルも2人で準備すれば早く終わらせられる
■NIPPOのマスコットキャラクターであるミッチーくんのストラップをファンに配る坂本マッサージャー。これもチームの大切な仕事だ
■いなべステージ前日に地元のゆるキャラ“こにゅうどうくん”の訪問を受け、記念撮影に収まったイタリア人マッサージャーのロッコと西メカニック。いつもトラックに乗っているミッチーくんのぬいぐるみも参加!
[NIPPO・ヴィーニファンティーニTOJ密着レポート]
■堺ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=714
■いなべステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=716
■美濃ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=728
■南信州ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=729
■富士山ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=730
■伊豆ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=731
■東京ステージ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=732
● 総集編は『BSフジ』で6月20日(土)14:00~14:55放送予定! http://www.bsfuji.tv/top/pub/toj.html
番外編特別企画! 山本選手と黒枝選手にゆる~くインタビュー
堺ステージ翌日の移動日に、山本元喜選手と黒枝士揮選手がcyclesports.jpのインタビューに応じてくれた。…と、言っても、ホテルと同じ建物に入っていた某有名コーヒー店で、まったりお喋りをしている感覚のゆる~いインタビューで、逆に2人の素顔を見ることができた。
まずはイタリアでの生活について聞いてみた。昨年は中部のペスカーラで家を借りて、外国人選手も一緒に住んでいたのだが、今年は北部のラ・スペツィアから20km近く離れた山の中のホテル暮らし。近所にはチームメートのパオロ・デネグリが住んでいるという。
お世話になっているのはチームの知り合いのホテルで、チンクエテッレの近くで観光客相手に営業をしているため、冬場の1月、2月はお客さんがいないのでホテル側も好都合。長期滞在で宿泊費も安くしてもらっていて、食事もホテルが出してくれるのだそうだ。
山本:今年も家を借りる話がありましたが、レース遠征と合宿でイタリアにいることが少なかったので、結局なくなりました。たとえば4月はベルギー遠征と合宿で、イタリアには10日くらいしかいませんでした。もしかしたら、後半はアパートを借りるかもしれません。
Q:イタリアでの食事は問題ないですか?
山本:自分は食べられれば何でもいいです。
黒枝:むしろ向こうの食事の方が合ってきました。
山本:日本に帰ってくると栄養失調になります。野菜はイタリアの方が質がいい。土地の栄養価が全然違う。日本の野菜は味が薄かったり、栄養価も落ちているみたいで。
日本に来ると好きなものを食べてしまいます。イタリアのホテルはバイキングではなくコースなので、食べる量が勝手に制限されてしまいます。絞られていきますね。レースに行っていた方が、バイキングで好きなものが食べられるので太ります。
Q:日本のホテルの食事は?
山本:TOJは外国人選手用のホテルなので、日本食が全然ないんです。
黒枝:納豆ばっかり食べてます。
山本:チームの外国人選手も納豆が好きです。今年は食べる外国人選手が多いみたいです。
黒枝:教えたら最初は嫌がってましたが、食べ出しました。コロンビア人のチャパッロも食べます。食べないのはニーバリだけ。
山本:とくにチャパッロは日本食が何でもOKで、王将へ連れていったら(笑)喜んでラーメンと天津飯と餃子を食べてました。餃子はウマイって言ってました。
Q:チャパッロとの会話はイタリア語?
山本:そうです。でも、チャパッロは基本的には無口です。
黒枝:無口なんだけど、多分面白いヤツです。時々面白いことを言う(笑)
山本:ボソっと(笑)
黒枝:ポッツォは日本慣れしてます。ニーバリは「弟」って感じです。
山本:マリーニは日本が大好きで、日本にはずっと行きたいと言ってました。餃子はキライだって言ってたけど、それ以外はOKです。
Q:2人ともTOJは以前にも走ったことがありますよね。
山本:2回目です。クラス2の頃に(2012年)学連チームで出ました。
黒枝:自分は3回目です。学連のとき(2012年)と、ナショナルチーム(2013々)で。ナショナルチームで出た時は、大阪で雨に打たれて飯田ステージの前に熱を出して、浅田さんにもうやめておけと言われて…。学連の時には完走しました。
Q:では、コースはよく知ってますね。
山本:飯田も修善寺も、一度走れば忘れることがないくらい(笑)
黒枝:逆にキツ過ぎて忘れる…え、でも修善寺って、そんなにキツかったっけ?
山本:キツい、キツい。
黒枝:自分は飯田の方がキツいイメージです。短い上りだったら大丈夫なので、飯田の方がキツい。修善寺では9位でした。
山本:一番ヤバい去年は入っていなんですが(笑)
黒枝:去年はヤバかったらしい(笑)
Q:堺では友達が応援に来てくれたりしましたか?
山本:高校の同級生が来てくれました。(注:山本選手は奈良県出身)
黒枝:ジロ効果でNIPPOに来るお客さんが多かったです。ジロ観てます、すごいですねみたいな反応が結構ありました。コンチネンタルとプロコンチネンタルだと全然ちがいます。
山本:宣伝効果ですね。大門さんも言ってましたが、TVしか観ない人たちはオリンピック感覚で、TVでジロだけ観ていて、NIPPOが出ていて日本人が走っていると、ああNIPPOって、日本のチームだったんだ…というのもあるみたいです。
Q:黒枝選手は初日のクリテリウムで日本人最高位の6位でしたね。
黒枝:日本人最高位でしたが、ちょっと調子が落ちてました。ツアー・オブ・ターキーが終わって疲れていて、ちょっと休んだけど、春からレベルの高いレースを走って体がだいぶキてました。
ワールドチームが来るようなレースはあまり経験したことがなかったので、今まで経験していなかったような強度でした。それで結構体がキていて、日本に来て合宿に入ってもあまり調子が上がらなくて、クリテリウムでも調子がよくなかったんです。
ニコラス(マリーニ)の後ろに付いて、最後は2人のどっちかみたいな感じでしたが、自分が最後のコーナーでビビってしまった…。実はターキーの前の合宿で初日に下りの右コーナーで落車してしまったんです。
ニコラスと2人でレースしていて、自分が前に出て曲がったら、そのままコケてしまって。それが今トラウマになっていて、クリテリウムでもブレーキをかけてしまったんです。
そこそこのコーナーならいいんですが、急なコーナーだとフラッシュバックで思い出してしまいます。それを忘れないとダメですね。初日はまだ集中しきれていなくて、ビビってしまいました。でも、ニコラスが勝ってくれたのでよかったです。
ベルギーのレースは全然合ってませんでした。もっとパワーを付けていかないとダメですね。ドパンヌの3日間レース(ヨーロッパツアー2.1)ではグルッペットでしたが、メイン集団でゴールできるように力を付けないと。
別府さんのようにメインに残って走れないと、自転車界からもバイバイされちゃいます。今は所詮、井の中の蛙です。ここからふた皮くらい剥けないとダメです。
まずはイタリアでの生活について聞いてみた。昨年は中部のペスカーラで家を借りて、外国人選手も一緒に住んでいたのだが、今年は北部のラ・スペツィアから20km近く離れた山の中のホテル暮らし。近所にはチームメートのパオロ・デネグリが住んでいるという。
お世話になっているのはチームの知り合いのホテルで、チンクエテッレの近くで観光客相手に営業をしているため、冬場の1月、2月はお客さんがいないのでホテル側も好都合。長期滞在で宿泊費も安くしてもらっていて、食事もホテルが出してくれるのだそうだ。
山本:今年も家を借りる話がありましたが、レース遠征と合宿でイタリアにいることが少なかったので、結局なくなりました。たとえば4月はベルギー遠征と合宿で、イタリアには10日くらいしかいませんでした。もしかしたら、後半はアパートを借りるかもしれません。
Q:イタリアでの食事は問題ないですか?
山本:自分は食べられれば何でもいいです。
黒枝:むしろ向こうの食事の方が合ってきました。
山本:日本に帰ってくると栄養失調になります。野菜はイタリアの方が質がいい。土地の栄養価が全然違う。日本の野菜は味が薄かったり、栄養価も落ちているみたいで。
日本に来ると好きなものを食べてしまいます。イタリアのホテルはバイキングではなくコースなので、食べる量が勝手に制限されてしまいます。絞られていきますね。レースに行っていた方が、バイキングで好きなものが食べられるので太ります。
Q:日本のホテルの食事は?
山本:TOJは外国人選手用のホテルなので、日本食が全然ないんです。
黒枝:納豆ばっかり食べてます。
山本:チームの外国人選手も納豆が好きです。今年は食べる外国人選手が多いみたいです。
黒枝:教えたら最初は嫌がってましたが、食べ出しました。コロンビア人のチャパッロも食べます。食べないのはニーバリだけ。
山本:とくにチャパッロは日本食が何でもOKで、王将へ連れていったら(笑)喜んでラーメンと天津飯と餃子を食べてました。餃子はウマイって言ってました。
Q:チャパッロとの会話はイタリア語?
山本:そうです。でも、チャパッロは基本的には無口です。
黒枝:無口なんだけど、多分面白いヤツです。時々面白いことを言う(笑)
山本:ボソっと(笑)
黒枝:ポッツォは日本慣れしてます。ニーバリは「弟」って感じです。
山本:マリーニは日本が大好きで、日本にはずっと行きたいと言ってました。餃子はキライだって言ってたけど、それ以外はOKです。
Q:2人ともTOJは以前にも走ったことがありますよね。
山本:2回目です。クラス2の頃に(2012年)学連チームで出ました。
黒枝:自分は3回目です。学連のとき(2012年)と、ナショナルチーム(2013々)で。ナショナルチームで出た時は、大阪で雨に打たれて飯田ステージの前に熱を出して、浅田さんにもうやめておけと言われて…。学連の時には完走しました。
Q:では、コースはよく知ってますね。
山本:飯田も修善寺も、一度走れば忘れることがないくらい(笑)
黒枝:逆にキツ過ぎて忘れる…え、でも修善寺って、そんなにキツかったっけ?
山本:キツい、キツい。
黒枝:自分は飯田の方がキツいイメージです。短い上りだったら大丈夫なので、飯田の方がキツい。修善寺では9位でした。
山本:一番ヤバい去年は入っていなんですが(笑)
黒枝:去年はヤバかったらしい(笑)
Q:堺では友達が応援に来てくれたりしましたか?
山本:高校の同級生が来てくれました。(注:山本選手は奈良県出身)
黒枝:ジロ効果でNIPPOに来るお客さんが多かったです。ジロ観てます、すごいですねみたいな反応が結構ありました。コンチネンタルとプロコンチネンタルだと全然ちがいます。
山本:宣伝効果ですね。大門さんも言ってましたが、TVしか観ない人たちはオリンピック感覚で、TVでジロだけ観ていて、NIPPOが出ていて日本人が走っていると、ああNIPPOって、日本のチームだったんだ…というのもあるみたいです。
Q:黒枝選手は初日のクリテリウムで日本人最高位の6位でしたね。
黒枝:日本人最高位でしたが、ちょっと調子が落ちてました。ツアー・オブ・ターキーが終わって疲れていて、ちょっと休んだけど、春からレベルの高いレースを走って体がだいぶキてました。
ワールドチームが来るようなレースはあまり経験したことがなかったので、今まで経験していなかったような強度でした。それで結構体がキていて、日本に来て合宿に入ってもあまり調子が上がらなくて、クリテリウムでも調子がよくなかったんです。
ニコラス(マリーニ)の後ろに付いて、最後は2人のどっちかみたいな感じでしたが、自分が最後のコーナーでビビってしまった…。実はターキーの前の合宿で初日に下りの右コーナーで落車してしまったんです。
ニコラスと2人でレースしていて、自分が前に出て曲がったら、そのままコケてしまって。それが今トラウマになっていて、クリテリウムでもブレーキをかけてしまったんです。
そこそこのコーナーならいいんですが、急なコーナーだとフラッシュバックで思い出してしまいます。それを忘れないとダメですね。初日はまだ集中しきれていなくて、ビビってしまいました。でも、ニコラスが勝ってくれたのでよかったです。
ベルギーのレースは全然合ってませんでした。もっとパワーを付けていかないとダメですね。ドパンヌの3日間レース(ヨーロッパツアー2.1)ではグルッペットでしたが、メイン集団でゴールできるように力を付けないと。
別府さんのようにメインに残って走れないと、自転車界からもバイバイされちゃいます。今は所詮、井の中の蛙です。ここからふた皮くらい剥けないとダメです。
TOJの後は6月にツール・ド・コリア(アジアツアー2.1)と全日本選手権、7月はツール・ド・フランスと同時期に開催される中国のツアー・オブ・チンハイレイク(アジアツアー2.HC)に参加する予定だ。しかし、中国遠征は食事に問題があるという。
黒枝:中国は食事をもうちょっとしっかりしてくれないと。本当にご飯しか食べるものがなくて、パラパラの白飯とチームが持ってきてツナ缶を毎日…(笑)脂っぽい揚げ物しかないんです。
山本:イタリア人が日本食はいけるけど、餃子がダメというのと一緒です。でも、イタリア人はオリーブオイルは良いって、ガハガバかけてますけど(笑)
黒枝:イタリア人は結構ツッコミどころが多い(笑)
Q:後半戦の予定はまだ決まっていないんですね。
山本:チンハイレイクまでわかっているだけでも結構奇跡的です。いつも直前ですから。自分はアムステルに出るのを知ったのが4日か5日前でした。合宿中にチケットを渡されて…。
黒枝:元喜は行く予定がなくて、何も用意してなかった。
山本:石橋が行く予定になっていて、「石橋、頑張れよ~」って言ってたのに、合宿へ行ったらチケットを渡されて「ん???」って(笑)
黒枝:元喜は相当固まっていて、自分はそれを見て爆笑して(笑)
山本:「アムステルって書いてある?」みたいな(笑)登録が自分になっていたりして、いろいろ前兆はあったんですが、いつも直前に入れ替わるものなので、また入れ替わるんだろうなと思っていたんですけど。
Q:自転車を始める前に他のスポーツをやった経験はありますか?
山本:柔道、水泳、ハンドボールをやってました。サッカーも少しだけやりましたが、球技は合わなかった。自転車は中学・高校からです。
黒枝:本当はサッカーをやりたかったんですが、親父がやっていたので小学校1年くらいからマウンテンバイクのレースに出ていたりしました。それで中学に入ったとき、サッカーやりたいって言ったんですけど、どうせ高校に入ったら自転車をやるんだから陸上をやっておけって親父に言われて、それで陸上をやってました。
Q:黒枝選手は弟(黒枝咲哉選手)も今回ナショナルチームで参加してますね。
黒枝:弟は全然スポーツやってなくて、中学校のときは吹奏楽部で、高校から自転車を始めました。お母さんは弟が自転車を始めると言った時は泣いてました。ピアノで高校へ行って欲しかったから。高校で自転車やるとか意味わかんないって、喧嘩してました。
Q:シクロクロスはやったことがありますか?
黒枝:中学校のときにやったけどキツくて。短いのにすごいキツくてヤダーって。でも、結局ロードもキツかった(笑)長いしステージレースもあるし。ステージレースでこんなに走るとは思っていませんでした。子供の頃はレースは1日で、ステージレースとか知らなくて。高校でもステージレースは1つしかないんです。
Q:最後に将来の目標を教えて下さい。
山本:東京五輪とツール、ジロです。五輪は出場するだけじゃなく活躍したいです。それまでにはツールやジロに出て、完走できるくらいまでに力を付けてないと無理なので、五輪とツール、ジロの両方ですね。
黒枝:自分も東京オリンピックは1つの目標です。オリンピックにはすごく出たい。東京オリンピックを目指しつつ、ヨーロッパツアーのレース、ステージレースでいいのでスプリンターとして1勝したいです。
Q:勝ちたいレースはありますか?
山本:今の自分のレベルで言えば、アジアのレースしか狙えません。ヨーロッパのレースは完走が無理なので、逆に言うとこのアジアを回れる期間は結果を出すための期間になります。そこで活躍しなければ。
黒枝:自分も同じです。でもスプリントにまで行けない。多分感覚も忘れています。クリテリウムも感触はよくなかった。自分もアジアのレースではスプリントに絡めると思うので、スプリントして感覚を取り戻したい。今の自分に合ったレベルのレースでやはりスプリントして自信をつけていかないとですね。徐々に力を付けていかないとという感じです。まずはマリーニを倒さないと。めっちゃ強敵です!
黒枝:中国は食事をもうちょっとしっかりしてくれないと。本当にご飯しか食べるものがなくて、パラパラの白飯とチームが持ってきてツナ缶を毎日…(笑)脂っぽい揚げ物しかないんです。
山本:イタリア人が日本食はいけるけど、餃子がダメというのと一緒です。でも、イタリア人はオリーブオイルは良いって、ガハガバかけてますけど(笑)
黒枝:イタリア人は結構ツッコミどころが多い(笑)
Q:後半戦の予定はまだ決まっていないんですね。
山本:チンハイレイクまでわかっているだけでも結構奇跡的です。いつも直前ですから。自分はアムステルに出るのを知ったのが4日か5日前でした。合宿中にチケットを渡されて…。
黒枝:元喜は行く予定がなくて、何も用意してなかった。
山本:石橋が行く予定になっていて、「石橋、頑張れよ~」って言ってたのに、合宿へ行ったらチケットを渡されて「ん???」って(笑)
黒枝:元喜は相当固まっていて、自分はそれを見て爆笑して(笑)
山本:「アムステルって書いてある?」みたいな(笑)登録が自分になっていたりして、いろいろ前兆はあったんですが、いつも直前に入れ替わるものなので、また入れ替わるんだろうなと思っていたんですけど。
Q:自転車を始める前に他のスポーツをやった経験はありますか?
山本:柔道、水泳、ハンドボールをやってました。サッカーも少しだけやりましたが、球技は合わなかった。自転車は中学・高校からです。
黒枝:本当はサッカーをやりたかったんですが、親父がやっていたので小学校1年くらいからマウンテンバイクのレースに出ていたりしました。それで中学に入ったとき、サッカーやりたいって言ったんですけど、どうせ高校に入ったら自転車をやるんだから陸上をやっておけって親父に言われて、それで陸上をやってました。
Q:黒枝選手は弟(黒枝咲哉選手)も今回ナショナルチームで参加してますね。
黒枝:弟は全然スポーツやってなくて、中学校のときは吹奏楽部で、高校から自転車を始めました。お母さんは弟が自転車を始めると言った時は泣いてました。ピアノで高校へ行って欲しかったから。高校で自転車やるとか意味わかんないって、喧嘩してました。
Q:シクロクロスはやったことがありますか?
黒枝:中学校のときにやったけどキツくて。短いのにすごいキツくてヤダーって。でも、結局ロードもキツかった(笑)長いしステージレースもあるし。ステージレースでこんなに走るとは思っていませんでした。子供の頃はレースは1日で、ステージレースとか知らなくて。高校でもステージレースは1つしかないんです。
Q:最後に将来の目標を教えて下さい。
山本:東京五輪とツール、ジロです。五輪は出場するだけじゃなく活躍したいです。それまでにはツールやジロに出て、完走できるくらいまでに力を付けてないと無理なので、五輪とツール、ジロの両方ですね。
黒枝:自分も東京オリンピックは1つの目標です。オリンピックにはすごく出たい。東京オリンピックを目指しつつ、ヨーロッパツアーのレース、ステージレースでいいのでスプリンターとして1勝したいです。
Q:勝ちたいレースはありますか?
山本:今の自分のレベルで言えば、アジアのレースしか狙えません。ヨーロッパのレースは完走が無理なので、逆に言うとこのアジアを回れる期間は結果を出すための期間になります。そこで活躍しなければ。
黒枝:自分も同じです。でもスプリントにまで行けない。多分感覚も忘れています。クリテリウムも感触はよくなかった。自分もアジアのレースではスプリントに絡めると思うので、スプリントして感覚を取り戻したい。今の自分に合ったレベルのレースでやはりスプリントして自信をつけていかないとですね。徐々に力を付けていかないとという感じです。まずはマリーニを倒さないと。めっちゃ強敵です!