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アソスウインターウエアは高い=暖かいじゃない!?
2015.12.20
S7世代のロングタイツ
マーカス:OK、何よりもこの冬オススメなのはロングタイツ! 夏用で発表されたS7パッドが冬用タイツの「LLミレ」、「LLハブ」、「LLボンカ」にも採用されたんだ。夏物と同じ着心地を冬物でも実現しているよ。
トップレンジのLLボンカタイツはS7パッドを採用しているのはもちろん。股関節回りから腹部はもちろん、脚のフィット感が高くて着心地がいいのが魅力。
このモデルにしかない特長として、ふくらはぎの部分に「ニルプリン」っていうウェットスーツにも使われるような素材を採用している。冬の道は晴れていても路面が濡れているところがあったりするから、そのときに泥はねを受けても汚れがすぐに落とせるし、冷えない。日本製の素材だよ。それと重量にもこだわっている。冬物というとどうしても生地が厚くなるぶん重量も増えてしまうんだけれど、それを抑えるように工夫している。
アソスのラインナップで大切なのは高い=暖かいじゃないところなんだ。もちろんちゃんと暖かいんだけれど、ライダーの走る強度によってその意味は変わってくる。一般的に高価なモデルほど暖かいようなイメージがあるかもしれないけれど、ロングタイツで言えば、温かいモデルが欲しい場合はトップレンジのLLボンカタイツS7じゃなくLLミレタイツS7を選んで欲しい。
LLミレはあまり追い込んで走らない人でもしっかりと暖かくいられることを目指している。ゆったりサイクリングする人はこちらがいい。対してLLボンカは冬でもガンガン強度を上げて走る人が暖かく走れるように作られているんだ。強度が高い走りをするということは冬でも汗をかくことになる。そうするとその汗が冷えの原因になってしまうだろう。外からの寒さを防ぎつつ、ウエア内側からの熱を上手く処理するという相反するものを両立しているんだ。フィットについてもLLミレはゆったりめ。LLボンカはタイトフィットという違いがあるよ。
LLミレタイツS7 価格/2万9800円
LLボンカタイツS7 価格/4万9600円
合わせるジャケットは?
ナカジ:冬はジャケットも重要なアイテムだと思うんだけど
マーカス:もちろんあるよ。「iJボンカ」と「シャック」を比べるとわかりやすい。シャックのほうが約20%あったかくなるように設計されている。iJボンカは走り出しはちょっと寒いかもしれないけれど汗はしっかり抜けるんだ。だからハードなライダーには「iJボンカチェント6」と「LLボンカタイツ」の組み合わせをオススメしたい。あったかいのがほしい!という人は「シャックウノ」と「LLミレタイツ」という具合だね。
なぜトップレンジの商品がいちばん暖かくないのかといえば、冬でもがんがん走りこむ人にむけて作ってあるからなんだ。というのも、ライドの強度が高い人は冬でもけっこう体温が上がって汗をかく。それでも快適に一日走ることができるように設計されているのがアソスのトップモデルたちなんだ。風や寒さから体を守りつつ、発熱や発汗で不快にならないよにしている。こがいちばん難しい。ゆえにトップモデルで実現できているというわけ。ジャケット2つを見比べてみてもiJボンカジャケットのほうが複雑な作りになっているのはそのため。だからよりハードなライディングをする人でもしっかりとウエアがフィットするのは上位グレードのウエアなんだ。
ナカジ:なるほど、確かに走り続けていると汗や湿気がジャージの中にこもってむしろ寒い!っていう冬物もあるね。
マーカス:バイクでもそうだけれど、何でもできるバイクっていうのは何かに特化した性能がない。アソスのアイテムも同じでライダーのレベルや走る環境にあわせて自在に提案することができるように、それぞれのアイテムがキャラクター、目的を持っている。そうやってラインナップを充実させているよ。
iJシャックウノ 価格/3万4400円
iJボンカチェント6 価格/5万8000円
マーカス:もちろんあるよ。「iJボンカ」と「シャック」を比べるとわかりやすい。シャックのほうが約20%あったかくなるように設計されている。iJボンカは走り出しはちょっと寒いかもしれないけれど汗はしっかり抜けるんだ。だからハードなライダーには「iJボンカチェント6」と「LLボンカタイツ」の組み合わせをオススメしたい。あったかいのがほしい!という人は「シャックウノ」と「LLミレタイツ」という具合だね。
なぜトップレンジの商品がいちばん暖かくないのかといえば、冬でもがんがん走りこむ人にむけて作ってあるからなんだ。というのも、ライドの強度が高い人は冬でもけっこう体温が上がって汗をかく。それでも快適に一日走ることができるように設計されているのがアソスのトップモデルたちなんだ。風や寒さから体を守りつつ、発熱や発汗で不快にならないよにしている。こがいちばん難しい。ゆえにトップモデルで実現できているというわけ。ジャケット2つを見比べてみてもiJボンカジャケットのほうが複雑な作りになっているのはそのため。だからよりハードなライディングをする人でもしっかりとウエアがフィットするのは上位グレードのウエアなんだ。
ナカジ:なるほど、確かに走り続けていると汗や湿気がジャージの中にこもってむしろ寒い!っていう冬物もあるね。
マーカス:バイクでもそうだけれど、何でもできるバイクっていうのは何かに特化した性能がない。アソスのアイテムも同じでライダーのレベルや走る環境にあわせて自在に提案することができるように、それぞれのアイテムがキャラクター、目的を持っている。そうやってラインナップを充実させているよ。
iJシャックウノ 価格/3万4400円
iJボンカチェント6 価格/5万8000円
アクセサリー類も充実
ナカジ:アクセサリーもいろいろありますね。
マーカス:ジャケットやタイツはライダーの走る強度によって選んだほうがいいけれど、アクセサリー類とりわけ手や足など体の末端部分は寒さに弱いので気温に合わせたアイテム選びが大切。寒い時期のためのソックスも3種類用意しているよ。ハブソックエボ7(価格/3000円)、ボンカソックエボ7(価格/3600円)、フグスピアー(価格/6400円)です。フグスピアーは最も寒い時期のためのアイテムで黒い部分は防風素材を採用している。
グローブも3種類。ティブルグローブエボ7(価格/6400円)、アーリーウィンターグローブS7(価格/1万2400円)、ボンカグローブエボ7(価格/1万4800円)があります。
トーカバーS7 価格/6400円
アームウォーマーエボ7 価格/6800円
ニーウォーマーエボ7 価格/7600円
マーカス:ジャケットやタイツはライダーの走る強度によって選んだほうがいいけれど、アクセサリー類とりわけ手や足など体の末端部分は寒さに弱いので気温に合わせたアイテム選びが大切。寒い時期のためのソックスも3種類用意しているよ。ハブソックエボ7(価格/3000円)、ボンカソックエボ7(価格/3600円)、フグスピアー(価格/6400円)です。フグスピアーは最も寒い時期のためのアイテムで黒い部分は防風素材を採用している。
グローブも3種類。ティブルグローブエボ7(価格/6400円)、アーリーウィンターグローブS7(価格/1万2400円)、ボンカグローブエボ7(価格/1万4800円)があります。
トーカバーS7 価格/6400円
アームウォーマーエボ7 価格/6800円
ニーウォーマーエボ7 価格/7600円
季節の変わり目を快適に過ごせるアイテム
マーカス:ティブルショーツか、ティブルニッカーがいいですね。一見するとロングタイツじゃないから寒そうに見えるかもしれないけれど、裏起毛生地を使っているからかなり暖かい。夏用ビブにレッグウォーマーもいいけれど、ティブルシリーズを体験してもらったら違う世界が見えると思うよ。
トップはインナー「スキンフォイルシリーズ」から半袖のやや生地が厚手のものと薄手のロングスリーブ「iJティブル」ジャケットの組み合わせがいい。脚を出すのは寒いっていう人は上のアクセサリーとあわせてもいいね。オーバーヒートしないで走り続けられるよ!
iJティブル4 価格/2万5200円(ジャケット)
スキンフォイルスプリング/フォール 価格/1万1800円(インナー)
TティブルS7 価格/3万400円(ショーツ)
TKティブルニッカーS7 価格/3万2600円(ニッカー)
使い勝手のいい「ストームプリンツ」
マーカス:それならこの「ストームプリンツエボ(5万4000円)」だね。ちょっと高いんだけどジャケットとウィンドブレーカーを合わせたような機能があるんだ。ウインドブレーカーよりもしっかりした生地とパターンを使っているからフィット感は抜群だし、寒くない。レインウエアほどじゃないけど、多少の雨ならクリアできるくらいの耐水性を備えているのもアピールしたいポイント。
レベルの高いライダーはウエアの重要性をよくわかっています。エンジンであるカラダのパフォーマンスを左右するのはウエア。だからバイクのパーツに注目するのも大切だけれど、ウエアをおろそかにするとせっかくのパーツの性能を発揮しきれない可能性だってあるというのを覚えておいてほしいです!
ウエアにこだわりたくなったらアソス
ゆえに、こんなアイテムがあったらうれしい!というアイディアを妥協なく商品化するので凝った作りになっていく。
それは流行だからということではなく、とにかくサイクリストが求める機能を追求し、できうる限りのペースで製品に落とし込んでいる。ゆえに「S7」とよばれる新世代に大きく変化しても、全アイテムが同時に代わることはなく、できたものから順次発表されていく。
世界中にファンを持つアソスだが、その実はスイスの小さな企業である。そこではハードなサイクリストであるスタッフたちが、縫い目の位置一つについて日夜議論を交わしているのだ。
他社では製品開発において「サポートしているチームからのフィードバック」を活かしている事例を聞くが、アソスは「ベルクスマンズシャフト」という元プロ選手やトップアマチュアなどハイレベルなライダーによって構成される社内テストチームを持っている。彼らはトップ選手の要望もわかるし、消費者の要望も理解しているので細かい仕様変更を指示できるのだ。それゆえにアソスのラインナップはマニアックなものになっている。
そのため、ずいぶんとアイテム数が多い。それがアソスの魅力なのだけれど、逆にどれを選んだらいいのか迷ってしまう。この記事の着こなしで紹介したアイテムからまずはチャレンジし、「もっとこんなアイテムがあったらいいな」と思ったらまたアソスのラインナップへ戻ってくればいい。その要望を満たしてくれる組み合わせが見つかるだろう。
※記事中の価格は2015年12月時点の税抜価格です