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サーヴェロ 新シリーズ C5&C3 発表!
2016.03.09
これまでとは異なるコンセプト
カナダ・トロントに本拠を置くサーヴェロ、その製品開発のコンセプトは“技術力で速いバイクを開発する”というもの。1995年の創業から約20年の間、ロードやトラック、トライアスロンなどさまざまなレースで輝かしい成績を残してきたレーシングブランドだ。2人のエンジニアから始まった同ブランドは高い技術力に定評があり、世界中の雑誌やウエブなどで多くの賞も取っている。
そのサーヴェロから新たにリリースされた“Cシリーズ”は、これまでとは異なるコンセプトを持ったディスクロードである。コンセプトは『“快適”を追求する』。近年イタリアやベルギーをはじめ世界中で流行しているグランフォンドを主眼にレースまでも守備範囲としており、同社のなかでは最も使用用途の広いバイクである。
技術力で快適を実現する
そのトップモデルであるC5を見ていこう。特徴は大きく3つ。
まずC5用に設計されたフォークは、アメリカ・カリフォルニアにある研究施設で開発されており、そのいちばんの特徴は前後方向へのたわみ量が大きくなるよう設計されていることだ。振動吸収性に優れており、Rシリーズより2°寝かせたヘッドアングルと相まって高い直進安定性を実現している。
2つ目はBB。これまでのバイクよりハイトを低く設定することで、乗車ポジションを下げ、走行時の安定性を向上する。レーシングポジションよりアップライトなポジションの設定が可能になった。3つ目は特徴的な形状のシートステー。後ろ三角は一体成形されており、路面からの突き上げを吸収するように設計されている。これもフォーク同様にカリフォルニアで開発されている。
その他の特徴としては、ブレーキはシマノのフラットマウントを使用し、キャリパーはフォーク、チェーンステーに直接マウントされる。ホイールは前後ともに12㎜径のスルーアクスルを採用。ワイヤ類はフレーム内に収納されるインテグレーテッドタイプ。タイヤは28Cを標準とし、オフロードの走行時を想定してダウンチューブ下側、右側のチェーンステーにはチェーンからフレームを保護するための樹脂製プロテクターを装備。加えて、チェーンキャッチャーも標準装備されている。
C5とC3の違いは
完成車にアッセンブルされるコンポーネントの違いはもちろんだが、最も大きな違いは、ライディングフィールにあるとエンジニアは言う。
その重要なポイントがフォークだ。前述の通り研究施設で開発が行なわれているのだが、C5に使用されているフォークを正面から見ると、C3に使用されているものより内側の形状が直線的になっている。この構造は同研究所の高い技術力によって実現されており、C3に使用されるものより前後方向に20%多くたわむように設計。これにより最高の快適性を実現。左右方向へのたわみはC3より小さくすることで、反応のよいハンドリングとなっているそうだ。
ディスクブレーキロード「R3ディスク」も登場
C5の試乗を終えた販売店に話を聞くと「これまでにないほどなめらかに走ってくれる。まるで高級なセダンに乗っているように快適だった。フォークが前後によくたわむので衝撃を受けにくいので、夜道で路面状況が見えづらい状況でも、安心感が得られる。長い上りをシッティングで走っても苦にならないからスピードが出ていなくても、純粋に走りを楽しむことができる。Sシリーズ、Rシリーズのような俊敏性はもちろんないが、この軽快な感じはロングライド、グランフォンドには最高だろう。」とのことだった。
C5のフレーム単体の重量は約850g(56サイズ、平均値)と軽量で、同ジャンルのバイクの中では超軽量である。C3は約975g(56サイズ、平均値)。
■C5
140万円(税抜価格)/デュラエースDi2完成車
110万円(税抜価格)/デュラエース完成車
68万円(税抜価格)/フレームセット
■C3
79万円(税抜価格)/アルテグラDi2完成車
59万円(税抜価格)/アルテグラ完成車
61万円(税抜価格)/フォースX1完成車
32万円(税抜価格)/フレームセット