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ジロのすみっこから、僭越(せんえつ)ながらお届けします その3
2016.05.24
クネゴはチームいちばんの人気者
第15ステージの山岳TTスタート前、チームエリアではエースのダミアーノ・クネゴがチームバスから降りてくるのを多くのファンがいまかいまかと待っていた。第4ステージで山岳賞ジャージ「マリア・アッズーラ」を獲得し、12年ぶりにジロの表彰台へ帰ってきた。それからこのジャージを守り続けている。
TT前ということでローラー台でアップをするのだが、通常チームのアップエリアはテープやつい立で関係者以外が入れないようになっているもの。だが、ニッポ・ヴィーニファンティーニにはそれがない。ゆえにファンがサインや記念撮影をお願いしやすい。というか、し放題に近い状態になっていた。とはいえ節度ある人たちばかり。ファンの意識も本場ということだろう。
「クネゴは3週間のレースを闘い抜くためのノウハウを持っている。過去出場した長いレースでは必ず完走しているので、このジロもいい形で走り切ってくれるのではないか」とチームGMのフランチェスコ・ペロージ氏は語っている。
ジロはバイクを変更!?
春先のキャンプを訪れた時、チームのバイクは、昨年に引き続きデローザ・プロトスだった。だが、今ジロ・デ・イタリアでは一部選手を残してニューモデルであるデローザ・SKピニンファリーナを使用している。カラーリングはブルーにネオンオレンジの入った、チームカラーを反映したデザインになっている。このブルーがとてもきれい。合わせられるカンパニョーロ・ボーラウルトラ35のデカールもチームカラーのオレンジにあわせたものに変更。この心憎い演出は、チームメカニックが1本1本貼り直したそう。大変だ・・・。
クネゴはエース仕様のスペシャルカラー
前回の記事「僭越(せんえつ)ながらお届けします その2」を読んでくれた人で、「バイクの色は、その1色だけ?」と思った人がいたならかなりの観察眼をお持ちである。エースのダミアーノ・クネゴだけは、チームカラーとは別のスペシャルカラーのモデルが用意されているのだ。前回の記事でたびたび登場していたホワイト基調のバイクがそれ。差し色にレッドと、ネオンイエローが入っている。このカラーリングは、SKピニンファリーナの開発にも大きくかかわったカロッツェリアであるピニンファリーナが発表したコンセプトカーとおそろいのデザインだそうだ。
アルペンスキーW杯男子ダウンヒルチャンピオン「ペーター・フィル」登場!
第15ステージのスタート前、チームエリアではデローザのちょっとしたセレモニーが行われた。イタリア人プロスキーヤーのペーター・フィル。彼はアルペンスキーW杯男子ダウンヒルの現チャンピオンで、トレーニングでロードバイクに乗っている。そこで、デローザが彼のためのスペシャルカラーに塗られたSKピニンファリーナを用意した、そのお披露目が行われた。