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新城幸也の活躍を毎日お届け! Daily アレ!アレ!ユキヤ! 2016 ツール・ド・フランス 第9〜第12ステージ

7月2日(土)〜24日(日)の日程で開催される第103回ツール・ド・フランス。21ステージ、3535kmで闘われる世界最大の自転車レースに、新城幸也(ランプレ・メリダ)が6回目の挑戦! cyclesports.jpでは、ユキヤの活躍を現地からの写真で毎日お届けします!

このページでは第9ステージ〜第12ステージをレポート。無事に最初の休養日を迎えました。
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text&photo:Hitoshi OMAE

7月10日 第9ステージ【ビエリャ アラン渓谷〜アンドラ・アルカリス 184.5km】



今日のレースは184.5kmだが、チームバスなど迂回が指示されている車両のルートはスペインからフランスを回ってアンドラに入る370km(!)。というわけでランプレ・メリダのバスは朝早くゴール地点に向かったらしく、選手たちはゆっくりホテルに滞在し、スタート直前に自走でサイン台に向かった。

「(逃げに)乗れれば乗る」とユキヤは話していたが、ランプレが3人乗った逃げにユキヤの名前はなかった。レースはこの先頭グループから逃げ切ったトム・デュムランが勝利を挙げ、マイヨ・ジョーヌのフルームは手堅く好敵手からタイム差を失わずにゴールした。

山岳で安定した走りを見せたユキヤは111位でフィニッシュ、総合120位で無事に最初の休養日へと到達した。


パリまであと 1765.5km

 

7月11日 休養日【第1休養日】

アンドラ・アルカリスで頂上ゴールした昨日を受け、今日はツールの最初の休養日だ。アンドラの街中にはチームやプレス、オーガナイザーなど関係者があふれ、カフェやコインランドリーなどで思い思いに1日を過ごした。次の休養日は1週間後、スイスで予定されている。

ユキヤはといえば、午前中にチームで走りにいき、午後は日本人取材陣の記者会見に臨んでくれた。チームの指示ではないが、日本人プレスを大切にしてくれるユキヤには感謝しかない。

ランプレ・メリダの一員として走るのはまだ4レース目のユキヤは「チームが変われば全部変わる。スタートサインのタイミングなど、細かいことがいろいろ違う。やっとリズムがとれてきた」とコメント。

昨日のゴール手前での悪天には「ツールじゃないみたいでした。でもこういう日もありますね」と余裕も見せるユキヤ。明日以降も「個人的な目標は、逃げ切れる逃げに乗り、前で勝負すること」とキッパリ。まだまだ楽しみな日々が続きそうだ。


パリまであと 1765.5km

 

7月12日 第10ステージ【エスカルダス・アンゴルダニ〜ルヴェル 196km】



休養日をはさんでピレネー山中のアンドラからフランスに戻るステージ。スタート直後にカテゴリー1級のエンバリラ峠(2408m=今ツール最高標高地点)が控えるため、ユキヤを含め各選手は朝からウォーミングアップに余念がなかった。

ピレネーの2ステージをメリダ・スクルトゥーラで走ったユキヤだが、今日はリアクトに戻しスタートについた。「山岳賞争いの2人にドンパチやられたらたまらない」と昨日言っていた通り、レースはスタート直後から激しい動きがあり、チームメイトのルイ・コスタを含む逃げが形成された一方、ユキヤは一定のペースを刻んでエンバリラを上った。

15人の逃げ切り集団から6人のスプリントでマイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ)が勝ち、9分遅れのメイン集団は仲良くフィニッシュ。ユキヤは前寄りにいたので区間成績は56位、総合123位となっている。


パリまであと 1556.5km

 

7月13日 第11ステージ【カルカッソンヌ〜モンペリエ 162.5km】



世界遺産カルカッソンヌのシテのそばからスタートした今日のステージ。ユキヤのホテルはそのシテを間近に眺める好立地にあり、彼は写真をツイートしていた。スタートが午後1時過ぎとゆっくりだったが、午前9時過ぎにはホテルをアンチドーピングコントロールが訪れたそうで、のんびり朝寝を楽しむことはできなかったらしい。

レースはといえば強風が吹き荒れるなか、2人の逃げがあまりタイム差をもらえず、しかもメイン集団が横風で分断し、いくつものグループに分かれてしまう。「今日は集団待機。今はルイ(・マインティース)の総合が一番重要なので、つまらないミスでタイムを失わないように」とユキヤは話していたが、危険な状況に陥ってしまった。

結局マインティースは1分を失ってフィニッシュし、総合13位となったが、まだ新人賞ジャージは射程距離だ。ユキヤは区間179位、総合は131位となっている。


パリまであと 1406km

 

7月14日 第12ステージ【モンペリエ〜モンバントゥ 178km】

落車で、ニュートラル・マヴィックの自転車に乗り換えたフルーム
落車で、ニュートラル・マヴィックの自転車に乗り換えたフルーム


モンバントゥの頂上付近が風速30mを超える暴風という予報で、ステージのフィニッシュ地点が6km手前に変更になった。レースは15人の逃げが先行し、10分以上の差をつけて進行したが、モンバントゥの上りにかかるころにはその差は縮まった。

逃げのなかからトーマス・デヘント(ロット・ベリソル)が逃げきって区間勝利を飾るかたわら、ラスト2kmでリッチー・ポートらがテレビ局のカメラモトにぶつかるという事態が起きた。しばらく駆け足でモンバントゥを上るという前代未聞の走りを見せたフルームは、ナイロ・キンタナに1分以上遅れてフィニッシュした。リーダージャージはアダム・イェーツに移るかと思われたが救済措置がとられ、移らなかった。

ユキヤのチームメイト、ルイ・マインティースはキンタナらと同一集団でフィニッシュし、総合を12位に上げることに成功。ユキヤは後方のグルペットでモンバントゥを上り、183位でフィニッシュ、総合は140位となっている。明日はタイムトライアル、ユキヤは51番目の出走で、スタートは現地時間の11時45分だ。


パリまであと 1222km