トピックス
キャニオンのラインナップをユーロバイクで徹底チェック!
2016.09.12
キャニオンがユーロバイクにあわせて発表したのは、エアロロードでもディスクブレーキロードでもなくTTバイクの「スピードマックスCF」だ。昨今のトライアスロンマーケットの拡大に応えるため、昨年発表されたフラグシップTTバイク「スピードマックスCF SLX」の研究で得た数値をもとにダウングレードを行った。とはいえ、その実力は確かなもので、2016年ドイツナショナル選手権個人TTで優勝したトリクシ・ヴォラック(キャニオン・スラムレーシング)の勝利に、このバイクが貢献した。
開発において重要視されたポイントは、空力性能は言うに及ばずだが、ポジションの出しやすさ、ジオメトリにも注力された。ミドルグレードと言うことで、より多くのライダーが手に入れやすくなるため、もとめられるポジションの幅も広くなるためだ。
まず空力性能はSLXでも採用されたチューブ断面形状「トライデント2.0」という涙滴形の後方を切り落とした形状のものを、ダウンチューブ、シートチューブ、シートポストに採用。前からはもちろん、側方からの風に対しても空気抵抗の増大が抑えられる。またタイヤは前23C、後ろ25Cで、空気抵抗を考えたときにベストの組み合わせになっている。
開発において重要視されたポイントは、空力性能は言うに及ばずだが、ポジションの出しやすさ、ジオメトリにも注力された。ミドルグレードと言うことで、より多くのライダーが手に入れやすくなるため、もとめられるポジションの幅も広くなるためだ。
まず空力性能はSLXでも採用されたチューブ断面形状「トライデント2.0」という涙滴形の後方を切り落とした形状のものを、ダウンチューブ、シートチューブ、シートポストに採用。前からはもちろん、側方からの風に対しても空気抵抗の増大が抑えられる。またタイヤは前23C、後ろ25Cで、空気抵抗を考えたときにベストの組み合わせになっている。
ポジションを合わせやすく
ポジションについてはトップモデルよりもハンドルとサドルの落差が少なくリラックスしたポジションを実現できるように、スタックが12mm高く、リーチが10mm近くなった。そのハンドル、ステムだがミドルグレードといっても専用設計のものH30カーボンベースバーとV21ステムとがおごられる。DHバーはプロファイルデザインのT4+だ。
ステムの高さこそ0mmか25mmの2種類からしか選べないが、DHパッドの高さは62mmの調整幅がある。これはTTにおいて長時間使用するDHバーのポジション出しの細かさを優先したためだ。トップチューブにあるストレージはステムの高さにぴったり合うように高さの違う2種類が用意される。ボトルは前三角の中はもちろん、シートポストの後方にも取り付けられるアタッチメントを用意(※別売りとなります)。サイズ展開はXS〜XLの5サイズ。XSサイズはホイールサイズ700Cながら、身長158cmから対応する。重量はMサイズで8kgの軽さにまとまった。
ステムの高さこそ0mmか25mmの2種類からしか選べないが、DHパッドの高さは62mmの調整幅がある。これはTTにおいて長時間使用するDHバーのポジション出しの細かさを優先したためだ。トップチューブにあるストレージはステムの高さにぴったり合うように高さの違う2種類が用意される。ボトルは前三角の中はもちろん、シートポストの後方にも取り付けられるアタッチメントを用意(※別売りとなります)。サイズ展開はXS〜XLの5サイズ。XSサイズはホイールサイズ700Cながら、身長158cmから対応する。重量はMサイズで8kgの軽さにまとまった。
ポジションの選択肢が広いのは好印象
最近TTバイクに試乗する機会の多い中島が、発表されたばかりのスピードマックスCFをユーロバイクの試乗コースでチェックした。会場周辺の一般道がコースとして設定されているので、限られた時間ではあったが、緩やかな上り下り、平地、DHポジションのままの曲がれる緩やかなカーブでの動きをチェックできた。身長170cmでSサイズをチョイス。コラムは25mmのスペーサーが入っている状態だった。
ベースバーはベースバーがフラットなのも個人的には好き。ブレーキ操作がしやすい高さだった。DHポジションで巡航を始める。もう少しパッドの左右幅を広く胸を開いたセッティングにしたいなという衝動に駆られるも、後で聞くと高さだけでなく幅もセッティングできるとのことだった。ポジションの選択肢が広いのは好印象。エアロポジションでしっかり前荷重にしても段差でリヤがはねてしまう感じもない。落ち着いて走ることができる。
ハンドリングはニュートラル。DHバーがついていると、その重さでハンドルを切る必要があるコーナーではバタバタすることがあるけれど、その不自然さは最小限に抑えられているといえる。ダンシングを多用するならトップチューブのストレージがヒザに当たることもあるが、ほぼエアロポジションで走るであろうTTバイクにそれを言うのも変な話か。ガチガチの剛性全開フレームではなく、ロードバイクに近い感覚だ。
ベースバーはベースバーがフラットなのも個人的には好き。ブレーキ操作がしやすい高さだった。DHポジションで巡航を始める。もう少しパッドの左右幅を広く胸を開いたセッティングにしたいなという衝動に駆られるも、後で聞くと高さだけでなく幅もセッティングできるとのことだった。ポジションの選択肢が広いのは好印象。エアロポジションでしっかり前荷重にしても段差でリヤがはねてしまう感じもない。落ち着いて走ることができる。
ハンドリングはニュートラル。DHバーがついていると、その重さでハンドルを切る必要があるコーナーではバタバタすることがあるけれど、その不自然さは最小限に抑えられているといえる。ダンシングを多用するならトップチューブのストレージがヒザに当たることもあるが、ほぼエアロポジションで走るであろうTTバイクにそれを言うのも変な話か。ガチガチの剛性全開フレームではなく、ロードバイクに近い感覚だ。
スピードマックス CF 9.0 Di2 (Shimano Ultegra Di2, Reynolds Strike SLG Carbon CL) 49万9000 円
スピードマックス CF 9.0 SL (Shimano Ultegra, Reynolds Strike SLG Carbon CL) 36万8000 円
スピードマックス CF 9.0 (Shimano Ultegra, Mavic CXR 60 Elite Exalith CL) 32万9000 円
スピードマックス WMN CF 9.0 (Shimano Ultegra, Mavic CXR 60 Elite Exalith CL) 31万6000 円
スピードマックス CF 8.0 (Shimano 105, Mavic Cosmic Elite CL) 24万9000 円
スピードマックス WMN CF 8.0 (Shimano 105, Mavic Cosmic Elite CL) 24万9000 円
ふたたびロードレースでのトライアル期間がスタートするとのウワサも出始めた「ディスクブレーキロード」。レース界の準備が整わなくても、マーケットでは着々とディスクブレーキの普及が進んでいる。キャニオンもそれに対応すべく、ロードバイクラインナップ3本柱、オールラウンダーの「アルティメット」、エアロロードの「エアロード」、エンデュランスロードの「エンデュレース」それぞれにディスクブレーキを搭載した展示車を用意した。エンデュレースはすでにディスクブレーキ搭載モデルの発売がスタートしている。コンポーネントもシマノ、スラム、カンパニョーロがそれぞれ搭載されており、どのジャンルでもどのコンポーネントでも対応できることを誇示していた。
ツール・ド・フランスに出場するプロチームを2チームもサポートしていることもあって、キャニオンにロードブランドとしての印象を強く抱いている人も多いかもしれないが、ラインナップを見るとMTBもそろっている。
ハードテールはヨーロッパだと、レースか街乗り用に二極化しているという。「エクシード」シリーズは前者でXCレースで勝利をつかむためのフルカーボンハードテールフレーム。トピークエルゴンチームが使用するのもこのシリーズだ。
欧州で人気が高いのはフルサスMTB。スペクトラムCF9.0EX LTDはホイールサイズ29インチと27.5インチを展開。29インチのサスペンションは前後120mmトラベル。27.5インチは140mmトラベルになっている。ホイールはチューブレスレディーで、通信販売のためシーラントを入れて出荷するわけにはいかないので、最後にユーザー自身で追加することになる。
クロスバイクの「コミューター4.0」には新色のグリーンが登場。ベルトドライブにディスクブレーキ。リヤキャリアを備え、前後のライトはフロントハブダイナモが発電した電気で点灯するLEDライトだ。
ハードテールはヨーロッパだと、レースか街乗り用に二極化しているという。「エクシード」シリーズは前者でXCレースで勝利をつかむためのフルカーボンハードテールフレーム。トピークエルゴンチームが使用するのもこのシリーズだ。
欧州で人気が高いのはフルサスMTB。スペクトラムCF9.0EX LTDはホイールサイズ29インチと27.5インチを展開。29インチのサスペンションは前後120mmトラベル。27.5インチは140mmトラベルになっている。ホイールはチューブレスレディーで、通信販売のためシーラントを入れて出荷するわけにはいかないので、最後にユーザー自身で追加することになる。
クロスバイクの「コミューター4.0」には新色のグリーンが登場。ベルトドライブにディスクブレーキ。リヤキャリアを備え、前後のライトはフロントハブダイナモが発電した電気で点灯するLEDライトだ。
このバイクはトライアスリートのヤン・フロデノがロングディスタンス・トライアスロンの世界記録更新に挑戦するために作られたスペシャルバイク。ベースとなるのはキャニオンのTTバイクトップモデルであるスピードマックスCF SLX。風洞実験施設で解析を行い、より空力性能を向上させるために、フロントストレージは3Dプリターでで特別な形状にワンオフで作成。DHバーのひじパッドも特別幅が狭く、タイヤもコンチネンタルのプロトタイプがついている。
このバイクを使用した結果、バイクパートを4時間8分7秒で終え、トータル7時間35分39秒の世界新記録を樹立。2011年のアンドレアス・ラエラートによるそれまでの世界最高記録 7時間41分33秒を6分近くも短縮した。
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