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シマノ・R9170デュラエースDi2ディスク詳細 ユーロバイクレポート
2016.09.13
最高のロードディスクブレーキコンポーネントを目指して
Di2ディスクのSTIはかなりコンパクトに仕上がっている。他社製品のレバーを見ると、ブラケットの先端にリザーバータンクを配置するため、どうしても頭が大きくなりがち。だがシマノではブラケットのレバー根元にリザーバータンクとシリンダーを配置することで、リムブレーキモデルとほとんど同じサイズを実現している。Di2なら、レバーの根元部分は変速ラチェット機構が入っているわけではないので、シリンダーを格納することができるというわけだ。
すでに登場しているST-R785とはシリンダーの構造も変更されている。またST-R785ではブレーキレバー根元に大きく空間が開いていたが、新型デュラエースDi2ではそれもなくなっており、レバー根元に指をかけたときの違和感をなくす工夫がなされている。
ブレーキローターは、径が140mmと160mmが用意される。ディスクブレーキの性能をいかんなく発揮するために、無視できないのが放熱性能。デュラエースのディスクブレーキローターは内側ほとんどの面積を放熱フィンが占めている。これによって約30度C冷却能力がアップする。
フロントディレーラーはケーブルルートがやや変更になり、本体と水平方向にケーブルを差し込むことになった。組みつけたときに見た目がよりスマートになるように考えられている。また、変速調整ボルトもXTRと同様にトップ側のみになった。
リヤディレーラーは機械式がそうであるようにシャドータイプ化されている。「シャドー」はシマノがMTBコンポーネントで先に採用した、側方への張り出しが少ない設計。MTBではこれにより岩など障害物へリヤディレーラーが当たるリスクを低減している。これをデュラエースでも採用することにより、落車時のダメージを軽減し、それによる足止め時間を短くできる。また、ディスクブレーキロードはリヤエンド幅が135mmや142mmと広くなる(リムブレーキロードの多くは130mm)ので、リヤディレーラーの張り出しが増えることを考えると、理にかなった設計と言える。
すでに登場しているST-R785とはシリンダーの構造も変更されている。またST-R785ではブレーキレバー根元に大きく空間が開いていたが、新型デュラエースDi2ではそれもなくなっており、レバー根元に指をかけたときの違和感をなくす工夫がなされている。
ブレーキローターは、径が140mmと160mmが用意される。ディスクブレーキの性能をいかんなく発揮するために、無視できないのが放熱性能。デュラエースのディスクブレーキローターは内側ほとんどの面積を放熱フィンが占めている。これによって約30度C冷却能力がアップする。
フロントディレーラーはケーブルルートがやや変更になり、本体と水平方向にケーブルを差し込むことになった。組みつけたときに見た目がよりスマートになるように考えられている。また、変速調整ボルトもXTRと同様にトップ側のみになった。
リヤディレーラーは機械式がそうであるようにシャドータイプ化されている。「シャドー」はシマノがMTBコンポーネントで先に採用した、側方への張り出しが少ない設計。MTBではこれにより岩など障害物へリヤディレーラーが当たるリスクを低減している。これをデュラエースでも採用することにより、落車時のダメージを軽減し、それによる足止め時間を短くできる。また、ディスクブレーキロードはリヤエンド幅が135mmや142mmと広くなる(リムブレーキロードの多くは130mm)ので、リヤディレーラーの張り出しが増えることを考えると、理にかなった設計と言える。
そして小さなジャンクションと、新型ケーブルが登場した。今までハンドル、ステム周辺に配置していたコックピット用ジャンクションは、特にエアロロードではどうやって内蔵するかを各社が工夫していた。この新型ジャンクションは円形断面になり、変速調整モードへ移行するためのスイッチや充電ジャックが表面に配置されたので、バーエンドのほか、ダウンチューブなど大きなスペースがあれば容易に収めることもでき、かつボタンなどへのアクセスを損なわない設計になっている。もうステム下にぶら下げる必要がなくなるのだ。
新型のDi2ケーブルは「三つ叉」タイプが登場。今までは端子がケーブル両端にあるタイプしかなかったので、ジャンクションに接続して、各パーツとをつなぐ必要があった。例えばハンドル周りは「左STIレバー〜コックピット用ジャンクション、右STIレバー〜コックピット用ジャンクション、コックピット用ジャンクション〜BB付近ジャンクション」という配線が必要だったが、三つ叉ケーブルを使えば「左右STIレバー〜新型ジャンクション〜BB付近ジャンクション」とシンプルにすることができ、ハンドル周りの煩雑さが軽減される。
ユーロバイク会場内に展示されているコンセプトバイクも「トータルインテグレーション」をテーマとしているものを散見したことを考えると、デュラエースのモデルチェンジによってバイクの設計はまた一歩進化を遂げる可能性を秘めている。
新型のDi2ケーブルは「三つ叉」タイプが登場。今までは端子がケーブル両端にあるタイプしかなかったので、ジャンクションに接続して、各パーツとをつなぐ必要があった。例えばハンドル周りは「左STIレバー〜コックピット用ジャンクション、右STIレバー〜コックピット用ジャンクション、コックピット用ジャンクション〜BB付近ジャンクション」という配線が必要だったが、三つ叉ケーブルを使えば「左右STIレバー〜新型ジャンクション〜BB付近ジャンクション」とシンプルにすることができ、ハンドル周りの煩雑さが軽減される。
ユーロバイク会場内に展示されているコンセプトバイクも「トータルインテグレーション」をテーマとしているものを散見したことを考えると、デュラエースのモデルチェンジによってバイクの設計はまた一歩進化を遂げる可能性を秘めている。
プロの商品も興味深いモデルが登場。定番のヴァイブシリーズに、Di2ケーブルをハンドル〜ステムまで内蔵できるモデルが登場する。ステムから先は対応するフレームの登場が必要だが、フレーム専用ハンドル、ステムでは実現できなかったハンドル幅、シェイプ、ステム長の選択肢が増えるというメリットがある。カーボンモデル、アルミモデルが展示されていた。