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サイクリングしまなみ2016を開催 3539人が快走!

10月30日(日)、しまなみ海道を巡るロングライドイベント、サイクリングしまなみ2016が開催された。当日は最高の天気に恵まれ、国内外から集まった3539人の自転車乗りが走りを楽しんだ。編集部員による参加レポートをお届けしよう。

 
text●大宅宏幸 photo●吉田悠太/編集部

高速道路を封鎖!



サイクリングしまなみは1年おきに開催される、しまなみ海道を走るロングライドイベントだ。カテゴリーは、今治~尾道~今治の150km、今治~大三島~今治の110km、今治~尾道の70km、今治~大三島~今治の70km、今治~大島~今治の40kmと、5つがある。

最大の特徴は、前半に完全封鎖された高速道路を走れること。通常のしまなみ海道のルートを巡るだけでもすばらしいライドが楽しめるのに、さらに封鎖された高速道路を快走できるとあって、当日は全国47都道府県全てから3270人、また海外9カ国から251名が参加した。

 
封鎖した高速道路を自由に走れる。信号はないし路面はきれいでスピードが自然と上がる。気持ちいい!
封鎖した高速道路を自由に走れる。信号はないし路面はきれいでスピードが自然と上がる。気持ちいい!

ヘリにドローンで空撮! これでもかというほどのスタッフと声援

今回は編集部より筆者がプレス枠で出走させてもらった。もちろん、150kmのフルコースだ。実はしまなみ海道を走るのは初めてで、ましてや高速道路を走るのも初めてだ。さぞ美しい風景と高速道路を走るという体験に感動するのだろうと思って出走した。

ところが、実際に走ってみて印象的だったのは、コース上をヘリコプターやドローンが飛び回って空撮し、いたるところにスタッフが立ち声援を送ってくれるという、まるでお祭り騒ぎのような雰囲気だった。特に、スタッフはこれでもかというほど配置され(後半の高速道路を降りてからも)、全員が大きな声で「頑張れ!」と声援を送ってくれる。こんなロングライドイベントは他に類を見ないだろう。もちろん、しまなみ海道の美しい海と島々からなる景色も良かったのだが、それ以上にこの点が心に響いた。

 
後半は高速道路を降り、一般道を走る。橋の下をくぐる場面もたくさんあるぞ
後半は高速道路を降り、一般道を走る。橋の下をくぐる場面もたくさんあるぞ

フルコースは、なめると痛い目を見る

さて、コースの走りごたえについてだが、フルコースは割ときつい。本格的な峠はないが、アップダウンが多く、向かい風が頻発してスピードがあまり上がらない。ゆっくり景色を眺めすぎると、制限時間に間に合わなくなる可能性がある。そこそこのペースは維持しないといけない。

 
一般道も路面はきれいで、交通量はきわめて少なく走りやすい
一般道も路面はきれいで、交通量はきわめて少なく走りやすい


また、おそらく安全上の配慮のためだと思われるが、全てのエイドステーションで止まる必要があり、中盤まではある程度集団が固まるまで待たされ、エイドを出ることができない。そのため、毎回数分(時には10分以上)足止めを食らってしまう。

筆者はロングライドの際、前半からとにかく速度をゆっくりにして淡々と走り続けていくようにしているのだが(ロングライドの鉄則ですね)、それだとこの「待ち」が生じてだんだんと時間に余裕がなくなってくるのだ。来年参加を検討する人は注意されたし。

 
道路、島、海、橋、太陽が織りなす壮大な景色をいたるところで楽しめる
道路、島、海、橋、太陽が織りなす壮大な景色をいたるところで楽しめる

当イベントでしまなみ海道は「一発OK」 次回の申し込みは早めに

まだしまなみ海道を走ったことがない人、いつか走りたいと思っている人は、本イベントに参加することをオススメしたい。今回走ってみて、主要なコース・ポイントが良く押さえられており、このイベントを走ればしまなみ海道体験は「一発OK」だろう、と感じた。

ただ、申し込みが殺到し、抽選に漏れてしまった人が当日友人や仲間を応援しに来るほどの人気イベントなので、とにかく次回参加を検討する人は申し込みを早めにしたほうが良いだろう。サイクリングしまなみ2016の詳報は、11月19日(土)発売のサイクルスポーツ1月号に掲載するのでお楽しみに。


瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会『サイクリングしまなみ 2016』
開催日:2016年10月30日(日) ※前日受付
開催地:しまなみアースランド(愛媛県今治市)、新浜県営上屋(広島県尾道市)
エントリー期間:2016年4月25日(月)〜5月22日(日)
サイクリングしまなみ公式ウエブサイト http://cycling-shimanami.jp/