「タイムマシーン01」は「世界一速い」バイクのために、最新の空力技術を導入することはもはや当然のこととして、それに加えてライダー自身の最適なポジションを出しやすくすることで出力を維持・バイクの安定性の確保を可能とすることを目指した。
本フレームにおけるエアロダイナミクス形状は、スイスの空力学専門会社としてF1の設計に深く携わってきた実績のある「Sauber Engineering」と、2年間の共同開発パートナーシップを結びフレーム開発を行った。これによってBMCの掲げる開発コンセプトである「SubA」がさらに進化した。開発段階では、コンピューター上で行われるCFD解析や、空洞実験室、実際のオンロードとベロドローム(室内バンク。BMC本社の向かいにあるとのこと)において実走テストが行われた。
結果として、従来の開発に当たって見落とされがちだった「横風」による影響や、ライダーが実際に乗った状況での性能、また実際にバイクに乗るときには必ずつけるであろう、ボトルやストレージボックスの装備についても考慮され設計されている。
また、その結果としてバイクの安定性や乗り手に合ったポジションを維持することの必要性がより重要視され、つまりはライダーが自信を持って扱えるバイクであることが求められた。