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プロも愛用しているフェニックスが価格据え置きで復活!
2016.11.21
フランドルやパリ〜ルーベでも大活躍!
国技と形容されるほどに自転車の人気が高いベルギー。この地で1990年に創業したのがリドレーだ。早い段階でカーボンフレームの開発に着手し、グランツールを筆頭に世界中のレースで活躍しているのは周知の事実だろう。
2013年、リドレーは13万8000円という驚くほど安いカーボンフレームを発売する。フェニックス(不死鳥)と名付けられたこの新作は、ただ安価なだけでなく、UCIワールドチーム・ロットの選手が北のクラシックで使って不満がないほど、優れた剛性と振動吸収性が与えられていた。
そんな名車であるフェニックスが装いを新たにし、2017年シーズンに数量限定で復活することとなった。驚くべきはカラーリングの豊富さで、輸入元であるジェイピースポーツグループからの要望により全6色(!)を用意。しかも、価格は4年前とまったく同じ13万8000円なのである。
上下異径ヘッドチューブやプレスフィットBB、フレキシブルシートステーなど、リドレーが基本とするテクノロジーをすべて盛り込みつつ、さらに電動コンポにも対応するなど拡張性も優れる。アルミ完成車からパーツを載せ替えたり、自分好みのコンポでゼロからオリジナルのバイクを作り上げるなど、この価格だからこそさまざまな楽しみ方が可能だろう。
2012年のツール・デ・フランドルでロットチームのエース、アンドレ・グライペルが駆ったのがフェニックスだった。その後、同チームは3シーズンに渡って北のクラシックを中心にこのフレームを導入。2013年のフランドルではユルゲン・ルーランツが3位に入賞し、フェニックスの優秀さを強烈にアピールした。“tested on pave”のステッカーは、石畳で2万5000〜3万kmのテストを行ったことの証であり、またUCIの認証も受けている。
XXSからMまでサイズバリエーションは4種類
24トンのハイモジュラスカーボンを使用したフェニックス。フレーム単体での重量は1250g、フォークは400gと、昨今のカーボンフレームの中では飛び抜けて軽量というわけではない。だが、石畳を含むコースをプロレベルの速度で駆け抜けるには頑丈さの優先度が高く、結果としてこの重量に帰結したと言えるだろう。サイズバリエーションは4種類で、人気サイズは欲しいカラーリングが早々に完売してしまう可能性大。決めるなら早めに!
ベルギー本社による 質実剛健なデザイン
扱いやすく、将来的な発展性にも期待大
第一印象は「剛性感が高い」だ。とはいえガチガチではなく、しっかりとした芯の太さをイメージさせるもので、付け加えると路面からの衝撃はリヤ三角やフォークがうまくいなしている。上位モデルのような加速の伸び上がりこそ希薄だが、乗り心地がいいので一定ペースで坦々と走っていても苦にならない。
そして、振動吸収性のよさはアルミとは一線を画すもの。最初は安価なコンポで組んでカーボンフレームのよさを味わい、出場するイベントに合わせてホイールをグレードアップしたり、大容量のサドルバッグを付けたりと、オールラウンドに長く付き合える1本だ。
そして、振動吸収性のよさはアルミとは一線を画すもの。最初は安価なコンポで組んでカーボンフレームのよさを味わい、出場するイベントに合わせてホイールをグレードアップしたり、大容量のサドルバッグを付けたりと、オールラウンドに長く付き合える1本だ。