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「ガノー・ジェニックスA1」注目の最新モデルをインプレッション!
2017.01.18
各社1モデルはエアロロードを。そんな時流にガノーが用意したのがこのジェニックスA1だ。2016年のJプロツアーで、チーム右京がプロトタイプを実戦投入していた。
CFD解析によってデザインされたフレーム形状により、同社のノーマルロードR1よりも4%エネルギーをセーブすることができる。解析はもちろんフレーム単体ではなく、完成車にライダーが乗車した状態の数値だ。
ヘッドパーツは少しユニークな規格で、上下異径であるのはもちろんだが、下ワンのサイズが1-3/8インチというスポーツバイクには珍しいサイズを用いている。空力性能のためには、あまり幅を広げたくない。とはいえハントドリング性能のためには、ある程度の大きさの径が必要というバランスを取った結果だ。ブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプ。
リヤはBB下ではなく、シートステーに取り付けられる。どちらにブレーキを持ってきても、空気抵抗では大きな違いが見られなかったため、メンテナンス性を優先して、シートステーに取り付けることを選んだ。シートポストの後退幅はさしてないが、前方への調整幅の大きさを考えると、トライアスロンにも使うのはいいのではないかと感じる。使用されているパーツの規格類もオーソドックスなので、使い続けるうえでは、アフターパーツの入手や、出先でのトラブル対処などにおいて安心感がある。
CFD解析によってデザインされたフレーム形状により、同社のノーマルロードR1よりも4%エネルギーをセーブすることができる。解析はもちろんフレーム単体ではなく、完成車にライダーが乗車した状態の数値だ。
ヘッドパーツは少しユニークな規格で、上下異径であるのはもちろんだが、下ワンのサイズが1-3/8インチというスポーツバイクには珍しいサイズを用いている。空力性能のためには、あまり幅を広げたくない。とはいえハントドリング性能のためには、ある程度の大きさの径が必要というバランスを取った結果だ。ブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプ。
リヤはBB下ではなく、シートステーに取り付けられる。どちらにブレーキを持ってきても、空気抵抗では大きな違いが見られなかったため、メンテナンス性を優先して、シートステーに取り付けることを選んだ。シートポストの後退幅はさしてないが、前方への調整幅の大きさを考えると、トライアスロンにも使うのはいいのではないかと感じる。使用されているパーツの規格類もオーソドックスなので、使い続けるうえでは、アフターパーツの入手や、出先でのトラブル対処などにおいて安心感がある。
基本性能があるのでパーツで個性を出したい
エアロロードに試乗するときに、必ず気にするようにしているのが、ダンシングでの挙動だ。空気抵抗低減を優先するため、ダウンチューブの縦横比が1:1から離れている。でもどれだけ1:1に近いニュートラルなフィーリングを実現できているかを確認するのだ。ダウンチューブまわりについては、いい線をいっていると思うし、シッティングで巡航しているときは安定感がある。ただ、ヘッドチューブの長さからくるダンシング時のステム根元の高さは、自分の体型だと、バイクを振ったときの重心が高く感じ、少し軽快感に欠ける。
トップチューブの上部からワイヤ類を内蔵する設計は目新しさはないが、ワイヤルートに無理がない堅実さがある。エアロロードは調節技巧を各社が競い合う時代から、それを踏まえたうえで運用しやすさを考える時代へとシフトしてきている。A1もその流れに沿い、細かい部分でユーザーフレンドリーな仕様を選択してきているといえる。奇抜なデザインとメンテナンス性はなかなか両立が難しい項目である。
ホイールによっては、強く踏み込むとダイレクトマウントブレーキがこすってしまうことがあるので、調整時には留意すべきだ。ちょっとネガを言ってしまったがフォーク、ヘッドチューブ、ダウンチューブへの流れるようなフォルムは、いかにもエアロロード然とした戦闘的な雰囲気を持っているし、それを30万円を切る価格設定で実現しているところは高く評価したい。闘う道具である以上、フレーム以外のパーツにも予算を割き、トータルで戦闘力の高いバイクに仕上げたいことを考えると、コストパフォーマンスに優れている。
トップチューブの上部からワイヤ類を内蔵する設計は目新しさはないが、ワイヤルートに無理がない堅実さがある。エアロロードは調節技巧を各社が競い合う時代から、それを踏まえたうえで運用しやすさを考える時代へとシフトしてきている。A1もその流れに沿い、細かい部分でユーザーフレンドリーな仕様を選択してきているといえる。奇抜なデザインとメンテナンス性はなかなか両立が難しい項目である。
ホイールによっては、強く踏み込むとダイレクトマウントブレーキがこすってしまうことがあるので、調整時には留意すべきだ。ちょっとネガを言ってしまったがフォーク、ヘッドチューブ、ダウンチューブへの流れるようなフォルムは、いかにもエアロロード然とした戦闘的な雰囲気を持っているし、それを30万円を切る価格設定で実現しているところは高く評価したい。闘う道具である以上、フレーム以外のパーツにも予算を割き、トータルで戦闘力の高いバイクに仕上げたいことを考えると、コストパフォーマンスに優れている。
spec.
フレーム●RTCC2カーボン
フォーク●RTCC2カーボン
メインコンポ●シマノ・デュラエースR9100
ホイール●3T・オルビス2LTDT35ステルス
タイヤ●ケンダ・ヴァルキリーチューブラー24mm
ハンドルバー●3T・エアロノヴァLTD
ステム●3T・ARXLTD
サドル●ヴェロ・エンジェルダイブ
シートポスト●ガノー・マルチアクシスカーボン
カラー●6P1
サイズ●XS、S、M、L
試乗車実測重量●6.66kg(510サイズ・ペダルなし)
※インプレッション車は市販モデルと仕様が異なる場合があります。
フォーク●RTCC2カーボン
メインコンポ●シマノ・デュラエースR9100
ホイール●3T・オルビス2LTDT35ステルス
タイヤ●ケンダ・ヴァルキリーチューブラー24mm
ハンドルバー●3T・エアロノヴァLTD
ステム●3T・ARXLTD
サドル●ヴェロ・エンジェルダイブ
シートポスト●ガノー・マルチアクシスカーボン
カラー●6P1
サイズ●XS、S、M、L
試乗車実測重量●6.66kg(510サイズ・ペダルなし)
※インプレッション車は市販モデルと仕様が異なる場合があります。