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ロヴァール新型ロードバイク用ホイール"CLX50" 米国本社取材詳報!
2017.02.21
ロードバイクホイールのベストバランスを求めて
ヴェンジヴァイアスが登場したときに、その空力性能の高さは大きな話題となった。非常に特徴的なフレーム、独自機構を多数搭載したフレームだったため、そちらに目が行ってしまいがちだが、空力性能の実現には同時に発表された「ロヴァール・CLX64」ホイールの存在も大きな役割を果たしていた。UCI規定の中で使用できるハイトで、高い空力性能を実現するホイールとして、スペシャライズド本社の隣の隣にある風洞実験施設で開発されたCLX 64。それをベースに開発されたのが、今回のプレスキャンプで発表されたCLX50だ。モデル名から分かるとおり、50mmのリムハイトとなる。
どちらのホイールも風洞実験施設でのデータを元に開発され、同じハイトの他社ライバルモデルに比べて空力性能のアドバンテージがある。クリンチャー&チューブレスレディモデルはリムブレーキ対応モデルとディスクブレーキ対応モデルがある、チューブラーモデルはリムブレーキモデルのみの展開となる。クリンチャーリムとチューブラーリムでは断面形状が違う。それはタイヤを取り付けた状態で両者のタイヤ+リムの形状が異なるため、それぞれに最適化した結果だ。ハブはコストパフォーマンス重視でアルミ製。だが、ベアリングにはセラミックスピード社製を採用。価格と性能のバランスを考慮した、戦略的なモデルである。
どちらのホイールも風洞実験施設でのデータを元に開発され、同じハイトの他社ライバルモデルに比べて空力性能のアドバンテージがある。クリンチャー&チューブレスレディモデルはリムブレーキ対応モデルとディスクブレーキ対応モデルがある、チューブラーモデルはリムブレーキモデルのみの展開となる。クリンチャーリムとチューブラーリムでは断面形状が違う。それはタイヤを取り付けた状態で両者のタイヤ+リムの形状が異なるため、それぞれに最適化した結果だ。ハブはコストパフォーマンス重視でアルミ製。だが、ベアリングにはセラミックスピード社製を採用。価格と性能のバランスを考慮した、戦略的なモデルである。
披露目されたCLX50は、先に発表されていた空力性能重視のCLX64と軽量モデルのCLX32の間を埋める、オールラウンダーとしてのキャラクターを担う。リムハイト50mmといえば、ライバルがひしめき合う激戦区だ。明確なアドバンテージを持たない製品に生き残る場所はない。実際、開発には多くの苦労があったという。
ロヴァールはバランスの良いホイールを目指すため、まずはリムハイトの決定から取りかかった。PCを用いたCFD解析で、45mmから55mmまで1mm刻みのリムハイトのなかで重量と空力性能のバランスが最も良く、数値的にもCLX32とCLX64の中間に位置するものとして最適なリムハイトが導き出された。リムハイトを高くすれば空力性能が良くなるが、重量が増える。リムハイトを下げればその逆。どこを落としどころにするのか悩んだ結果は50mm。他社製品にもある、いたって平凡な数値ではあるが、リムハイトだけで判断しないでほしい。リム断面形状は独自のもの。空気抵抗低減のためには、ある程度ワイドである必要があった。その断面形状の候補も、CFD解析から約100種類挙がった。そこから3Dプリンターで、いい数値が出そうな形状のみ4〜5種類くらいを起こした。それを風洞実験施設に持ちこんでテストが繰り返された。
1つの断面形状に対して、タイヤの太さは24C、26Cの両方でテストを行ったという。2種類のタイヤによる空気抵抗の差は小さいが、どちらのサイズを使っても良い数値が出る形状に決定された。
加えて、クリンチャーとチューブラーの2種類もそれぞれテスト。その結果、クリンチャーとチューブラーでは異なる断面形状を与えられている。チューブラーのほうが2mm狭い。アルミ製フロントハブの形状も、リムと同様に空力的に有利になる形状になっている。最初はほぼシャフトがむきだしのような細身のものを採用と考えていたそうだが、実験の結果が良くなかったため、製品版の形状になった。
ロヴァールはバランスの良いホイールを目指すため、まずはリムハイトの決定から取りかかった。PCを用いたCFD解析で、45mmから55mmまで1mm刻みのリムハイトのなかで重量と空力性能のバランスが最も良く、数値的にもCLX32とCLX64の中間に位置するものとして最適なリムハイトが導き出された。リムハイトを高くすれば空力性能が良くなるが、重量が増える。リムハイトを下げればその逆。どこを落としどころにするのか悩んだ結果は50mm。他社製品にもある、いたって平凡な数値ではあるが、リムハイトだけで判断しないでほしい。リム断面形状は独自のもの。空気抵抗低減のためには、ある程度ワイドである必要があった。その断面形状の候補も、CFD解析から約100種類挙がった。そこから3Dプリンターで、いい数値が出そうな形状のみ4〜5種類くらいを起こした。それを風洞実験施設に持ちこんでテストが繰り返された。
1つの断面形状に対して、タイヤの太さは24C、26Cの両方でテストを行ったという。2種類のタイヤによる空気抵抗の差は小さいが、どちらのサイズを使っても良い数値が出る形状に決定された。
加えて、クリンチャーとチューブラーの2種類もそれぞれテスト。その結果、クリンチャーとチューブラーでは異なる断面形状を与えられている。チューブラーのほうが2mm狭い。アルミ製フロントハブの形状も、リムと同様に空力的に有利になる形状になっている。最初はほぼシャフトがむきだしのような細身のものを採用と考えていたそうだが、実験の結果が良くなかったため、製品版の形状になった。
実験状態のウインドトンネルに実際に入ることができた。時速80kmの風速を再現しているのだが、体を傾けて飛ばされないように耐えているのがわかる。走行中の自転車+ライダーは、この巨大な力に立ち向かっているのだ。
リムブレーキモデルのフルカーボンクリンチャー、チューブレスレディホイールで、リムハイト50mm。このスペックで前後ペア重量が1375gに仕上がっている。さらに注目したいのはディスクブレーキモデルだ。こちらはペア重量1415gとなっており、軽量ホイールの代名詞ライトウェイトのディスクブレーキモデル「マイレンシュタインクリンチャーディスク」のカタログ重量1390gに迫る重量だ。
ロヴァール・CLX50 ホイールラインナップ
CLX50 チューブラー フロント/10万5000円(税抜)重量/535g、リヤ/16万円(税抜)重量/695g
※センターロック、前後12㎜スルーアクスルまたはクイックリリース
問い合わせ先
スペシャライズドの新型ロードバイク向けカーボンクリンチャーホイール「ROVAL CLX50」
http://www.specialized-onlinestore.jp/contents/blog/detail/264
http://www.specialized-onlinestore.jp/contents/blog/detail/264