今回の発表は、クルマ・バイクなどのモータースポーツ好きの人にとっては驚くべきニュースかもしれない。ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレーなど数ある市販車プレミアムクラスのクルマブランドたちが、正規タイヤとして採用するのはこのピレリのタイヤだ。また、近年では再びF1の世界をエンターテイメント性の高いものとして盛り上げようと、様々な個性を持ったタイヤを発表し続けている。
そんなピレリが自転車タイヤとして、フラッグシップモデルの証である「PZERO(Pゼロ)」の名を冠したタイヤを発表した。
実はピレリの自転車タイヤは、いわば「復活」である。それは、1872年の創業品目が自転車用タイヤであること。そして2017年で100回目を迎えたジロ・デ・イタリア、その第1回大会優勝者の走りを支えたのは、このピレリのタイヤであったからだ。
モデルは計3種類がラインナップされる。すべての性能を高い次元でまとめ上げたオールラウンダー「Pゼロヴェロ」。それに加えてTTなど1秒でも速く走るために転がり抵抗の減少と軽量化を重視した「Pゼロヴェロ TT」。そしてどんな路面コンディションにも対応するグリップ力と高い耐久性を持つ「Pゼロヴェロ 4S」だ。
モーターレース用タイヤと同様にそれぞれ白・赤・青のラインが引かれている点は、かねてからのファンにグッとくるポイントだ。