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日台サイクリング交流の次なる架け橋へ。耶馬溪×しまなみ海道サイクリングツアー
2017.10.30
台中から総勢50人以上の花博隊が来日
現在、瀬戸内しまなみ海道をはじめ、日本各地でサイクリング文化の普及に力を入れている世界最大規模の自転車メーカー、ジャイアントの本拠地は台湾第2の都市の台中市にある。
今回はその台中市で行われる「台中フローラ世界博覧会」をPRするために、台中市の林陵三副市長やジャイアント前CEOのトニー・ローさん、自転車新文化基金會会長のビッキー・リュウさんを含む総勢50人以上の訪問団が9月11日〜14日の期間で、台湾より来日。大分県、愛媛県、広島県の3県を巡り、「メイプル耶馬サイクリングロード」や「瀬戸内しまなみ海道」などを実走した。
もちろん台中市内もサイクリング文化が盛んで、市内の随所に自転車道がある。エコロジーな乗り物の代表格ともいえる自転車と、エコロジーなイベントである花博は親和性が高く、台中市の魅力のひとつでもあるサイクリングを通じてアピールしたいという考えから、今回の来日が実現。花博PR隊は11日、大分空港から大分県別府市に入り、中津市から日田市へと続く、廃線跡を生かした「メイプル耶馬サイクリングロード」へ。耶馬溪サイクリングターミナルを出発し、青の洞門や耶馬溪橋などの景勝地を巡り、レストハウス洞門駐車場まで走行した。
台中にも「東豊自転車道」や「后豊鉄馬道」といった廃線跡を生かしたサイクリングロードがあり、耶馬溪エリアとの親和性は高い。 翌日は宇和島運輸フェリーに乗って愛媛県に渡り、愛媛県松山市にて中村時広愛媛県知事らを迎え、レセプションを実施した。
【START】大分
愛媛
しまなみ海道70kmをフルで実走
13日は糸山サイクリングターミナルをスタート地点とし、全長約70kmある「瀬戸内しまなみ海道」を実走。愛媛から広島間の6つの島に架かる橋を渡るたびに、参加者からは歓声が飛んだ。さすがはサイクリングが盛んな台中市から来ただけあって、参加者はほぼ全員がフル区間を完走。「海の上を走っているかのような感覚は他でなかなか味わえない」と、一様に感動した様子だった。
サイクリストの聖地と称される瀬戸内しまなみ海道は、もはや日本や台湾の多くのサイクリストに認知されたといっても過言ではない。今後は大分、松山、広島の各空港と台中の空港間で定期的にチャーター便を飛ばす計画があり、日本と台湾という国際的な枠組みで、大きな架け橋ができようとしている。実現すれば、台湾と日本のサイクリスト同士の交流がさらに深まると期待される。
台中の人たちとサイクリングをしながら、現地のオススメスポットを聞くうちに、自分も台中へサイクリングに行きたくなってきた。今度はぜひ台中の花博を実際に走って取材したい!
サイクリストの聖地と称される瀬戸内しまなみ海道は、もはや日本や台湾の多くのサイクリストに認知されたといっても過言ではない。今後は大分、松山、広島の各空港と台中の空港間で定期的にチャーター便を飛ばす計画があり、日本と台湾という国際的な枠組みで、大きな架け橋ができようとしている。実現すれば、台湾と日本のサイクリスト同士の交流がさらに深まると期待される。
台中の人たちとサイクリングをしながら、現地のオススメスポットを聞くうちに、自分も台中へサイクリングに行きたくなってきた。今度はぜひ台中の花博を実際に走って取材したい!
【FINISH】広島
しまなみ海道経験が豊富なジャイアントの2人に直撃!
自転車新文化基金會のCEOビッキー・リュウさん(左)とジャイアント前CEOのトニー・ローさん(右)も今回の花博PRサイクリングに同行。
2人はそれぞれ5回以上もしまなみ海道を走行しているそうだ。そんな2人にしまなみ海道はどこが魅力的なのかを聞くと、ビッキー・リュウさんは「橋を走っているときの海を渡っているかのような雰囲気が好きです。走っているときも眼下に船が見えてすばらしい」、トニーさんは「とても景色がきれいで、特に私は多々羅大橋が好きな場所です」と語ってくれた。
台中フローラ世界博覧会
台中フローラ世界博覧会は、台湾第2の都市・台中を舞台に行われる花博。テーマはGreen(緑の生態系)、Nature(自然・生産)、People (人・文化)という3つの理念からなる。
ちなみに今回PRのために持ち込まれた「花博サイクル」は台中市からジャイアントに委託し、特注したもので世界に3台しかない。フレームには花博のロゴがついている。今後は花博のPRで活用していく予定。
開催期間:2018年11月3日~ 2019年4月24日
開催場所:后里馬場森林エリア、外埔エリア、豊原葫蘆墩公園
台中花博の公式サイト