かつてはGPSセンサーを搭載したサイクルコンピュータは、ガーミンの1強という状態だったが、ここ数年でレザイン、ワフー、ジャイアントなど各社から競合商品が登場。市場は盛り上がっている。
そこにPCメーカーの「acer(エイサー)」から登場したのがこのエクスプローバ・X5エボ(4万9800円・税抜)。GPSセンサー、ANT+、ブルートゥース、Wi-Fi。そして、本体前面にはカメラを搭載している。
これだけのセンサーを搭載していれば、ライドの距離、スピード、走行ルートといった基本的なデータはもちろん、連携させるANT+センサー次第でパワー、ケイデンス、心拍といったトレーニングで活用できるデータも記録することができる。
だか、ここまでの機能は他社のメーターでも標準装備されているものである。エクスプローバの大きな特徴は、スマートフォンやアイフォンにダウンロードしたアプリと連携させることで高い拡張性を誇り、サイクルコンピュータ単体では操作性が劣る作業もスマートフォンから行なうことでそれを解決している点だ。
エクスプローバを手に入れたら、バイクにセットしすぐにでも走り出したい気持ちを抑えつつ、まずは
エクスプローバのサイトから、自分のアカウントを作成。そしてスマートフォンに「Xplova Connect」というアプリをダウンロード(
iPhone用、
アンドロイド用)する。さらに、エクスプローバ本体と自分のスマートフォンをWi-Fiでペアリングすれば、準備完了だ。
これによって、上記の利便性を獲得できるのだ。アプリとアカウントを同期させたら、エクスプローバで記録したライドログの管理閲覧はもちろん、ルートの作成や検索、トレーニングメニューの利用ができる。
ライドログの記録スタート、ストップや地図の拡大縮小、表示するデータ項目数の変更などが、本体にあるハードキーで操作できるので、タッチパネルが反応しなくてイライラ、ということがない。また、タッチパネルそのものの動作も他のGPS搭載サイクルコンピュータよりも軽快であるといえる。
それはacerが培ってきた、pc開発の技術が生かされているからとのこと。
エクスプローバのサイトには、ルート以外にもトレーニングプランが用意されている。「ペダリングスキル+持久力」、「耐乳酸トレーニング」、「FTP8分テスト」などのメニューが用意され、所要時間も明記されている。パワーメーターは持っているけれど、イマイチ活かしきれていない……。と思っている人は、このメニューは手始めに使ってみたい。