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B.B.BASE銚子行き女子2人旅。景色、食事で地球を感じるサイクリングを!

千葉・房総半島と東京を結ぶB.B.BASE。本格シーズンを前に、実際に走り、食し、見た実録記の第2弾! 今回挑んだのは、サイスポライター陣の女性ふたり。前回の佐原に引き続き、今回は銚子へ出発進行だ。

 
text:大城実結 photo:小野口健太

千葉で“地球と宇宙を感じる” 女性ふたりの週末旅行



さて本誌でもおなじみとなった次世代型サイクルトレイン・B.B.BASE。前回の佐原に引き続き、今回訪問したのは千葉県の北東端・銚子だ。2017年で7年連続日本一の水揚げ量を誇る銚子漁港や、「東洋のドーバー」 と呼ばれる屏風ケ浦(びょうぶがうら)、日の出の名所・犬吠埼灯台など、地球の営みを感じられるダイナミックなスポットがひしめくエリア。

加えてちまたではUFOが出没する土地としても有名だというのである。昭和の頃にはUFOの目撃情報および謎の金属片が発見され、現在では市ぐるみで「召喚イベント」を行っているという驚きの情報も飛び込んできた。そこから生まれた今回のテーマは「地球と宇宙を感じる旅」。まさに大風呂敷を思いっきり広げた壮大な週末旅行が始まった。 

「宇宙と地球ですか......。千葉ですよ?感じられるもんですか」と、失礼な発言とともに疑惑の目を向けるのは、全国を自転車とともに飛びまわるライター大城。 

「わあ楽しみですね!そして日本は寒いですね、びっくり」そう朗らかに微笑むのはAyakaさんこと田中彩佳さん。ご存知の方も多いはず、実は彼女、サイクルスポーツ.jpの連載「G' day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより」の著者なのだ。そして彼女は1週間前に真夏のオーストラリアへの留学から帰国したばかり。そんなふたりが銚子へ向かった。

 
神奈川県在住の彩佳さん(写真左)は輪行で、ライター大城(写真右)は自走で両国駅へ。予定通り改札で落ち合うことができた安堵感とともにB.B.BASE銚子の旅へ
神奈川県在住の彩佳さん(写真左)は輪行で、ライター大城(写真右)は自走で両国駅へ。予定通り改札で落ち合うことができた安堵感とともにB.B.BASE銚子の旅へ
輪行で両国駅まで(自走もいいね)
輪行で両国駅まで(自走もいいね)

途中下車で広がるスタイル一筆書きコースに挑戦!

両国を出発し、4カ所の行き先を毎週ごとにローテーションするB.B.BASEだが、銚子コースは他の3コースと比べて大きな特徴がある。それは往路で銚子駅以外にも停車するという点だ (2018年2月現在)。松尾駅、 干潟駅、銚子駅のいずれかで下車し、それぞれのライドがはじまる。

復路は銚子駅から両国駅までノンストップでの運行となるため、夕方には銚子駅に到着することが必須だ。松尾駅から銚子駅までは66km、干潟駅からは49km。それぞれの体力や立ち寄りたいスポットに合わせて下車駅を考えよう。今回は地球と宇宙を感じるために、大海原や大地を望み、海の幸を堪能するなど、観光要素も詰め込んだ欲張りライド。時間的にも無理がないように、干潟駅から銚子駅に向かうミドルコースへ。  

我々のプランはこうだ。干潟駅到着後、道の駅に向かうため一度内陸へ。その後、沿岸に出て海岸線を進む。お昼ごはんは大人気の飯ドラマ「孤独のグルメ」のロケ地にもなった、つちや食堂で自慢の新鮮魚介をいただく。情緒あふれる飯岡漁港を通過し、そこからは絶景のつづら折りだ。飯岡刑部岬、屏風ケ浦、犬吠埼灯台と銚子を代表する雄大なスポットで、じっくり地球と宇宙を感じることに。  

快晴、そして終日追い風という最高のサイクリング日和。そんな早春の銚子をふたりは楽しんだ。

 

素朴な駅 干潟で下車

途中下車でサイクリングの幅が広がる銚子コース。

銚子駅の手前の干潟駅は、かつて房総の各地を結んでいた総武鉄道当時に建設された駅だ。
地元の特産品をゲットし出発!

 

道の駅で最初の小休止、海までまだあるけど地のものを感じる

最初に到着する「道の駅 季楽里あさひ」には、地元野菜や銚子で水揚げされた魚介類が並ぶ。

まだ見ぬ房総の海に想いを馳せながら、旭市のキャラクター〝アサピー〞焼きをパクり!
 

ドラマ「孤独のグルメ」のロケ地へ!

ドラマ「孤独のグルメ」の舞台にもなった地元に愛される「つちや食堂」。
外のいけすにあるハマグリが食欲を誘う。

かの有名な「焦るんじゃない...…俺は腹が減っているだけなんだ」モードに。
 

つちや食堂で井之頭五郎と同じ席!

「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎と同じ席に座った大城。
劇中では刺身定食と赤貝、蛤の酒蒸しを注文するが、今回は蛤のかき揚げに挑戦した。

予想外のメガサイズに仰天。
 

大地と海が眼下に迫る 愛車と感じる銚子の旅

飯岡刑部岬は超勇大!
飯岡刑部岬は超勇大!
屏風ヶ浦の絶景!!
屏風ヶ浦の絶景!!
国道126号から坂道を北上すること約900m。飯岡刑部岬に到着。一気にひらける視界に思わず歓声。突き抜ける青空と雄大に広がる太平洋に鳥肌!

展望台から望む水平線は確かに丸かった。

その先、犬吠埼に向かう海岸線は屛風ヶ浦。断層が見事な、これまたビューポイントだ。

犬吠埼灯台
銚子市の最東端に位置する犬吠埼灯台は、蒼天に映える真っ白な姿が印象的。
眼下に広がる太平洋と水平線を望めば、ここが関東だということを思わず忘れてしまいそうになる
 

東映映画の冒頭シーンを再現?
かの有名な東映映画の冒頭、岩場に波が砕けるシーンは、ここ犬吠埼なのだとか。
ふたりで東映の三角マークを再現してみたが、この日は穏やかな天気。海はないでいた...
 

ウオッセ21で賢く買い物
ここでもB.B.BASEの嬉しい特典を利用。
1000円分のお買い物券で、賢く楽しく買い物タイムを。
ウオッセ21内で食べ歩きするもよし、お土産に海産物を買うのもよし!
 
展望台からは銚子港、そして太平洋が眼下に広がる
展望台からは銚子港、そして太平洋が眼下に広がる

ポートタワーの絶妙な昭和感
B.B.BASEを申し込むとついてくる銚子ポートタワーの入場券を利用。
どこか昭和感漂うノスタルジックな展望台から、茨城との県境の利根川や銚子漁港を見下ろして 
 
ポートタワーに到着して見上げる二人。入り口にはサイクルラックも常備されている
ポートタワーに到着して見上げる二人。入り口にはサイクルラックも常備されている
バウチャー券と引き換えでもらえる銚子サイダー
バウチャー券と引き換えでもらえる銚子サイダー

銚子駅にゴール!

「やっと到着!」最後は向かい風にもがきながらも、16時半には銚子駅に到着したふたり。
快晴の中、思い切り走り、絶景を堪能し、海の幸を味わったぜいたくな小旅行に大満足!
 
銚子漁港と言えば鯖! 復路のおともに鯖ずしを買った!
銚子漁港と言えば鯖! 復路のおともに鯖ずしを買った!

まだ見ぬ季節へ走り出す 本格シーズンはじまる

大地と海の織りなす絶景に圧倒されながら夢中で漕ぎ進めた小旅行も、流れゆく車窓とともに終わりを告げようとしていた。 

「地球の壮大さを感じたライドでした。ここが千葉県だと何度忘れかけたことか...」
「UFOは発見できませんでしたが、とにかく迫力満点だった!」 

お土産でいただいた銚子名物を食べながら、車内でさっそく思い出話に花が咲く。前回の佐原が「人の歴史を辿る旅」だとすれば、銚子はまさに「地球の歴史を辿る旅」だった。個性豊かな房総の各エリアへ連れ出してくれるB.B.BASEについて、彩佳さんから、自身の留学経験を踏まえたお話をお聞きすることができた。 

「オーストラリアでは基本的にはそのまま自転車を積み込めたので、長距離では往路をライド、復路は電車というように気軽に電車を利用して楽しんでいました。けれどB.B.BASEのようなスタンドが設置されている車両は初めてなので、とても新鮮で面白かったです。これから暖かくなるので、より楽しめそうですね!」  

彼女の言うとおり、これから一気に季節は春へ向かう。季節の花や、のどかな田園風景が広がり、房総にはサイクリングのベストシーズンがやってくる。さらに季節が進めば、銚子には初カツオやイワガキの旬が到来。四季折々の風景と味覚へ、距離をぐっと縮めてくれるサービスも4月以降からパワーアップする予定だ。

冬を越えて、新たな季節へ。B.B.BASEはまだ見ぬシーズンへ走り出す。
 

B.B.BASE 新ダイヤで発売中!

乗車可能駅増加、片道利用も!
B.B.BASEを利用したいけれど...と悩んでいる方に朗報だ。4月以降の運行から適用となるサービス向上が3点ある。

1つ目は停車駅の増加。今まで始発駅として両国駅からの乗り込みのみとなっていたが、新たに津田沼駅と千葉駅に停車することが決定した(往復輪行での利用となる)。

2つ目にB.B.BASE「片道プラン」が新設。これで往路は自走し、復路で乗車という利用方法が広がる。

そして3つ目として日帰りプランの間際予約が可能となった。びゅうプラザへ直接来店し、空席があれば出発日前日まで予約が可能となる。

さらに「より手軽に、より気軽に」なった旅へ加速が止まらない。 


■サイスポ・トピックス「サイクルトレイン「B.B.BASE」試乗イベントで館山を往復してきた!
■サイスポ・トピックス:サイクルトレイン「B.B.BASE」佐原行きで出合える歴史とグルメを味わう旅
 

問い合わせ先

JR東日本(B.B.BASE)
http://www.jreast.co.jp/chiba/bbbase/view/