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ロットNL・ユンボが使うBONXとは?

今期からワールドチームであるチームロットNL・ユンボがトレーニングなどのシチュエーションで使うBONX。ただのトランシーバーや無線機とは違うBONXとは一体どんなものなのか。
ツアー・オブ・カリフォルニアに出場した選手たちのトレーニングに同行し、実際の使用感などを聞いた。

 
text:Kanako TAKIZAWA photo:Jerry KASAI/Kanako TAKIZAWA
presented by BONX

スマホと連携したコミュニケーションツール

今期からチームロットNL・ユンボの選手たちがトレーニング中などに使うBONXというものをご存じだろうか?
BONXはオリジナルのイヤフォンであるBONX Gripとスマホのアプリを組み合わせて使う新しいコミュニケーションツールだ。

単なる無線機のようなものと思われるかもしれないが、かなり違う。話すときにボタン操作を必要とせず、スマホのアプリ上で通信状態にしておけば、話すだけで通話することができるのだ。とはいっても、息切れや周りの雑音は拾いにくいというのも自転車乗りにとってはありがたい。

BONX GripとスマホはBluetoothで接続し、通信はスマホのアプリを介した3G/4G/Wi-Fi等のインターネットを利用するため、電波がある限り、近いくにいようと遠くにいようと、距離無制限で通話することができる。

一度接続して、アプリ上でトークルームに入れば常時接続されている状態であり、話すと自動的に通信が始まる。話し終わると通信が終わるため、通話アプリなどを使用するよりもバッテリーや通信料の節約にもなる。もちろん何もしていない状態よりはスマホのバッテリーの減りが早いので、そこだけ念頭に入れておけばいいだろう。

ロットNL・ユンボの若手パウレス「間違いなく便利」

BONXについて話すニールソン・パウレス(左)とメリーン・ゼーマン(右)
BONXについて話すニールソン・パウレス(左)とメリーン・ゼーマン(右)
アプリをダウンロードしたら、指示に従ってBONX Gripと接続する
アプリをダウンロードしたら、指示に従ってBONX Gripと接続する
BONX Gripは耳にかけるだけで簡単装着。3サイズ用意があり、どんな耳でも痛くなりにくい
BONX Gripは耳にかけるだけで簡単装着。3サイズ用意があり、どんな耳でも痛くなりにくい
チームはどのようにBONXを使っているのだろうか。
レース中はスマホを持たないため、BONXを使用することはできないが、チームはトレーニング中や、スタッフ同士のコミュニケーションツールとしても使っているようだ。

ツアー・オブ・カリフォルニアが始まる前々日、カリフォルニア州出身の若手、ニールソン・パウレスとチームのトレーナーであるメリーン・ゼーマンに話を聞いた。

パウレスはこう話す。

「僕が初めてBONXを使ったのは、チームキャンプのときだった。タイムトライアルのトレーニングをしているときなど、間違いなく便利だと感じたよ。

多くのライダーは今も使っている伝統的な無線機をよく知っている。無線だったらワイヤーを背中に回して、バッテリーを入れてとか、いろいろやらないといけないけど、BONXはすぐに装着できる。レースで使っていないからわからないけど、ライダーにとっては無線よりもはるかにいいものだと思う。

重さも無線機だと100gほどだけど、BONXは15gくらい。85gもセーブできるんだから、この差はかなり大きい。確実に優れているよ。」

ゼーマンも、「タイムトライアル中は、いつも前傾の深いエアロポジションだから、話すためにいちいち無線のボタンを押すことすら大変なんだ。

でも、チームタイムトライアルにおいては特にコミュニケーションはとても重要になる。そこで、BONXは無線とは異なる働きをしてくれるんだ。なぜなら話すだけでお互いに複数の指示を与えることができるからね。これは本当にとてもいい革新だよ」と付け加えた。

また、パウレスは「イヤーループをカスタムできるのもいいよね。みんな耳の形が違って、合う合わないが出てきてしまうけど、これはいろいろな部品が用意されていて、大きい耳でも小さい耳でも完璧にフィットする。少しでも違和感があるまま、20分、30分、ましてや6時間のレースでつけるとなるとかなりのストレスになるだろうからね」とも話した。

耳にかける部分のイヤーループはS、M、Lの3サイズ、耳の穴に入れるイヤーキャップはS、Mの2サイズが同梱されており、どんな耳の形でも合いやすいのも特徴だ。

チームトレーニングでBONXを体験

ヘルメットやアイウエアとも干渉しにくい
ヘルメットやアイウエアとも干渉しにくい
上りでバラバラになってもBONXを使えばそれぞれの状況が把握できる
上りでバラバラになってもBONXを使えばそれぞれの状況が把握できる
ツアー・オブ・カリフォルニアが始まる前々日のトレーニングでBONXを実際に使用し、そのトークルームに入れてもらった。

トレーニングが本格的に始まる場所に到着するまで、直近のレースの話やこれからのキャリアについてなど、選手同士でずっと喋っていた。トレーニングが始まればさすがに話しやめていたが、それまで驚くほど本当にずっと喋っていた。

まだレースでは使っていないとはいえ、集団の中でそれだけずっと話していたら、聞かれたくない話もたまにはあるだろう。そんな時は、これまでの無線のようにBONX Gripのボタンを押している間だけ通信するというプッシュトークモードに切り替えることもできる。

将来的にBONXをレースで使いたいか聞くと、「もちろん! でもスマホを持たないといけないからな。レース中は持ってないからね。トレーニングでは最高にいいよ。タイムトライアルだったらバックポケットにスマホを入れて、BONXを使いたいと本当に思うよ」と答えた。

これは決してレースの現場に限ったことではない。それこそ一般サイクリストがトレーニング中やサイクリング中にスマホを持たないということはほとんどないと思われる。それゆえに、一般のサイクリストこそ100%その恩恵を受けられるのではないだろうか。

仲間とその場での感動や気づきをすぐに共有できるよろこびをあなたも体験してみては?




 

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