トピックス
プリンスFX! ピナレロ名車「プリンス」の系譜に最新モデルが登場
2018.06.18
カーボンバックを採用したアルミフレームからその歴史は始まった
2017年のツール・ド・フランスから、ブエルタ・ア・エスパーニャ。そして今年のジロ・デ・イタリアと見事に3つのグランツールを連続で制したクリストファー・フルーム。彼の相棒はピナレロのドグマシリーズだ。
テレビ中継ではピナレロの文字を見た人も多いだろう。
そのおかげもあってか、先日筆者が参加したイタリアのアマチュアイベントであるグランフォンド「ノーベ・コッリ」でも多くのドグマF8、F10、ガンを駆る参加者を見かけた。
そのピナレロが用意したニューモデルがこの「プリンスFX」。ピナレロにとってプリンスの名もまた特別なものだ。
1997年に登場したアルミフレームにカーボンのシートステーを搭載した初代プリンスは、大きな人気を博した。シートステーにカーボンを採用するその構造は、その後ロードバイク各社が追随し、まさにトレンドを作り出したバイクであった。2代目では、近年のピナレロのアイコンでもあるオンダフォークを初採用した「プリンスSL」に進化。3代目は2008年に発表された「プリンスカーボン」。プリンスとしてはじめてフルカーボンフレームになり、トレカ50HMカーボンを素材に使用していた。A・バルベルデの活躍とともに記憶している人もいるだろう。2014年には4代目のプリンスが登場、上位機種のドグマ65.1の金型を使用して製造された。これがプリンスFXへと続くプリンス史である。
ドグマが気なる人は→フルームのツール3連覇をアシストした名機「ピナレロ・ドグマF10」
テレビ中継ではピナレロの文字を見た人も多いだろう。
そのおかげもあってか、先日筆者が参加したイタリアのアマチュアイベントであるグランフォンド「ノーベ・コッリ」でも多くのドグマF8、F10、ガンを駆る参加者を見かけた。
そのピナレロが用意したニューモデルがこの「プリンスFX」。ピナレロにとってプリンスの名もまた特別なものだ。
1997年に登場したアルミフレームにカーボンのシートステーを搭載した初代プリンスは、大きな人気を博した。シートステーにカーボンを採用するその構造は、その後ロードバイク各社が追随し、まさにトレンドを作り出したバイクであった。2代目では、近年のピナレロのアイコンでもあるオンダフォークを初採用した「プリンスSL」に進化。3代目は2008年に発表された「プリンスカーボン」。プリンスとしてはじめてフルカーボンフレームになり、トレカ50HMカーボンを素材に使用していた。A・バルベルデの活躍とともに記憶している人もいるだろう。2014年には4代目のプリンスが登場、上位機種のドグマ65.1の金型を使用して製造された。これがプリンスFXへと続くプリンス史である。
ドグマが気なる人は→フルームのツール3連覇をアシストした名機「ピナレロ・ドグマF10」
5代目のプリンスである、プリンスFXはどう改良されたのか
ラインナップのポジションとしてはドグマの次、ガンの上になる。プリンスFXに使用されるカーボン素材はT900。T700を採用したプリンスもある。もちろん、トレンドのディスクブレーキを採用したプリンスディスクも。
基本的なジオメトリーはガンと同じで、ドグマよりもヘッドチューブが長くなる。だが、各部の造形はエアロを強化したドグマF10のエッセンスを引き継ぐことで、ガンよりも空気抵抗を低減しより高効率なバイクになっている。
ダウンチューブの形状は、ドグマでも採用された”コンケーブダウンチューブ”というデザインに。基本形状はカムテールデザインだが、チューブ後方にボトルケージを包み込むようなフィンがあり、ガンに比べて10%空気抵抗を低減している。
ダウンチューブとフォークの形状は、より一体感が高まったデザインで、フロントホイールとの隙間が小さくなっている。これも空気抵抗への施策だ。ダウンチューブの下側は、フロントタイヤに合わせてカットアウトされている。こういう造形には、所有欲をそそられる。
フロントフォーク先端にはフォークラップという小さなフィンがある。これもドグマF10に採用されたデザインだ。リムブレーキモデルは前後のブレーキキャリパー取り付け部分がややへこんで、ブレーキキャリパー本体がフレームに入り込んでいるようなデザインになっている。
シマノの電動コンポーネントに対応するべく、ダウンチューブには「eリンク」というシマノDi2の新型ジャンクションAを内蔵するための穴が用意されている。これもドグマF10と同じ設計だ。
もちろん、ピナレロのお家芸である左右非対称なフレーム形状はBB周辺やチェーンステー、シートステーに採用されている。
ドグマF10よりもグッドプライスで上位機種の仕様を引き継ぎ、いい雰囲気に仕上がっている。戦略的なモデルである。
spec
ピナレロ・プリンスFX
フレーム素材:T900 3Kカーボン
フレーム重量:940g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:712/GRADIENT FLUORITE、711/GRADIENT VULCANO、747/BOB METAL、714/RED WHITE
シマノ・デュラエースDi2完成車価格/97万円(税抜)
シマノ・アルテグラ完成車価格/52万8000円(税抜)
フレームセット価格/45万5000円(税抜)
ピナレロ ・プリンス
フレーム素材:T700 12Kカーボン
フレーム重量:960g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:715/CARBON RED、716/BOB、717/WHITE ORANGE
カンパニョーロ・ポテンザ完成車価格/43万5000円(税抜)
シマノ・アルテグラ完成車価格/43万5000円(税抜)
シマノ・105完成車価格/38万5000円(税抜)
フレームセット価格/27万5000円(税抜)
※105仕様のみEZ-fit 42の設定あり
ピナレロ・プリンスディスク
フレーム素材:T700 12Kカーボン
フレーム重量:980g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:718/CARBON RED
シマノ・アルテグラ完成車価格/47万8000円(税抜)
フレームセット価格/29万5000円(税抜)
フレーム素材:T900 3Kカーボン
フレーム重量:940g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:712/GRADIENT FLUORITE、711/GRADIENT VULCANO、747/BOB METAL、714/RED WHITE
シマノ・デュラエースDi2完成車価格/97万円(税抜)
シマノ・アルテグラ完成車価格/52万8000円(税抜)
フレームセット価格/45万5000円(税抜)
ピナレロ ・プリンス
フレーム素材:T700 12Kカーボン
フレーム重量:960g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:715/CARBON RED、716/BOB、717/WHITE ORANGE
カンパニョーロ・ポテンザ完成車価格/43万5000円(税抜)
シマノ・アルテグラ完成車価格/43万5000円(税抜)
シマノ・105完成車価格/38万5000円(税抜)
フレームセット価格/27万5000円(税抜)
※105仕様のみEZ-fit 42の設定あり
ピナレロ・プリンスディスク
フレーム素材:T700 12Kカーボン
フレーム重量:980g(53サイズ)
サイズ:44SL、46.5SL、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC)
カラー:718/CARBON RED
シマノ・アルテグラ完成車価格/47万8000円(税抜)
フレームセット価格/29万5000円(税抜)