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【サーヴェロ】ツール最新機材Pick Up

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サーヴェロ ブランドヒストリー

創業は1995年と歴史は浅いものの、すでにグランツールを制しているカナダの気鋭ブランド。TTバイクに代表されるエアロダイナミクスおよびカーボン技術に長けており、アメリカのカリフォルニア州で風洞実験を、カナダのオンタリオ州トロントで設計を行っている。


text:大屋雄一 photo:辻 啓

優れたポテンシャルを秘めた超軽量オールラウンダー

エースであるマーク・カヴェンディッシュ、そしてマーク・レンショーがともに第11ステージでツールを去ってしまったものの、最終ステージではエドヴァルド・ボアッソンハーゲンが4位に食い込むなど、チームとしてのしぶとさを見せたディメンションデータ。2015年からカナダのサーヴェロとタッグを組んでおり、平坦基調のステージではエアロロードのS5を、山岳ステージでは軽量オールラウンダーのR5を選んでいた。

昨年のツール直前にモデルチェンジしたR5は、先代よりもハンガー下がりを多く取り、さらにフロントとリヤのセンター長を大きめに設定することで、走行安定性を高めているのが最大の特徴だ。さらにフォークオフセットのバリエーションを増やし、フレームサイズごとのトレール量を完全に均一化。これにより素直なハンドリングを実現し、サイズの違いによる操安性のばらつきを解消した。

同時に開発されたR5ディスクは、キャリパーの取り付け位置がリムブレーキ車と異なることから、BBやヘッド付近の剛性を高めるなど全体のバランスを徹底的に追求。なお、昨年はボアッソンハーゲンがこのR5で区間優勝しており、ポテンシャルの高さが容易に想像できよう。

 
低めのスタックや長めのリーチなど、昨今のトレンドを採り入れたディメンションがポイント。カーボン製のハンドルやステム、シートポストはフレームと同時に開発されている
低めのスタックや長めのリーチなど、昨今のトレンドを採り入れたディメンションがポイント。カーボン製のハンドルやステム、シートポストはフレームと同時に開発されている

サーヴェロ・R5
価格:140万円(シマノ・R9150デュラエースDi2完成車、シマノ・R9170デュラエースDi2ディスク完成車)、137万円(スラム・レッドeタップ完成車、同ディスク完成車)、100万円(シマノ・R9100デュラエース完成車)、77万円(シマノ・R8000アルテグラ完成車)、58万円(フレームセット、リム・ディスクともに)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン 
サイズ:48、51、54、56 
カラー:ブラック×グリーン(シマノ完成車、フレームセット)、ブラック×フルオイエロー(レッドeタップ完成車、フレームセット)

東商会
☎︎048・250・5213