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レイザーブランドヒストリー

1919年創業という長い歴史を持つベルギーのヘルメットブランド。プロユースのフラッグシップから子ども用まで全ての製品がヨーロッパの”CE規格”をクリアしている。もちろん日本国内のレースでも使えるJCF公認ヘルメットだ。後頭部だけでなく鉢周り全体をホールドする独自の調整機構”ロールシス”も評判が高い。

text：大屋雄一　photo：BettiniPhoto©2018

最速を目指してパフォーマンスを追求するヘルメットZ１

ピレネー最終日の第19ステージ。オービスク峠の下りで抜け出し、そのまま逃げ切りで区間優勝したロットNL・ユンボのプリモシュ・ログリッチェ。スロベニア出身で、元スキージャンプ選手の彼がダウンヒルで勝負を賭けることができたのは、着用していたヘルメットに全幅の信頼を置いていたからだろう。

チームが選択したのは、ベルギーのヘルメットブランド、レイザーの『Z1』というフラッグシップモデルだ。Ｓサイズで190gという軽さもさることながら、注目すべきはT-Proと名付けられたデザインだ。これは落車時に衝撃を受けやすいこめかみ部分のシェルを突出させたもので、これにより保護性能を一段と高めている。

軽量かつ快適なフィッティングを実現した調整システム、アドバンスドロールシスも採用。LEDテールランプやエアロシェルなども別売りで用意されており、拡張性も高い。軽さとプロテクション性能を高いレベルで融合した逸品だ。