2019年の夏は、新しい自転車文化の幕開けとなる。今やスポーツサイクルの大部分は欧米ブランドで、新潮流のグラベルロード、バイクパッキングなども輸入文化。そんな時代に反旗をひるがえすコンクールイベントが誕生する。
「日本には競輪選手のフレーム作りに携わる多くのビルダーがいて、またサイクル専門学校などで学んだ若手ビルダーもいます。それらの人々の技術の発表の場を作り、日本からツーリングバイクについての文化を発信できる場として『
ジャパンバイクテクニーク』を創設します」と語るのは発起人の土屋郁夫さん。
京都で土屋さんはツーリング車主体の「
アイズバイシクル」を経営し、オリジナルパーツのプロデュース、ヴィンテージ自転車のレストアも手がける熱い自転車人。彼が思い描くのは、日本の風土に根ざした日本らしさあふれる新世代ツーリングバイク。昔のランドナー風もよし、今日的なバッグパッキング風もよし、どんなスタイルでもアリだ。