「どのスポーツでもシーズン中は不健康なんです。」
会場がどよめく衝撃的な言葉から始まった桑原さんのセミナー。しかし話を聞けば、確かに納得がいく。桑原さん曰く、健康のために行うスポーツであれば良いのだが、競技色が強くなればなるだけフィジカル的に「規格外」になろうとする動きが増すという。体が「苦しい」という信号を発しても、それを無視してトレーニングし、より強化せねば勝てないのだ。それは健康の上限を超え、結果的に不健康(=本来、自然ではない形)だと言える。
「だからこそオフシーズンには、パフォーマンスの基礎部分、いわば「土台」を築く必要があります。オフの過ごし方が、来シーズンのパフォーマンスに大きく影響するのです。」