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【グロータック】今、スマートトレーナーが面白い!
新製品
2018.12.04
近年のローラー台の進化は留まるところを知らず、どんどん実走に近づいている。中でも注目すべきローラー台を紹介しよう。
text:佐藤 喬
photo:佐藤竜太/岩崎竜太/サイクルスポーツ編集部
text:佐藤 喬
photo:佐藤竜太/岩崎竜太/サイクルスポーツ編集部
GROWTAC(グロータック)ここが強み!
● 実走に近い体の使い方ができる
●高い静寂性
●価格の安さ
トレーニング情報にアンテナを張っているサイクリストなら、グロータックの名前を聞いたことがあるはずだ。ハイレベルなチューンナップパーツや特殊オイルでも知られる通好みのグロータックだが、そのローラー台はユニークにして高性能。
最大の特徴は、何といってもバイクの動きの自由度の高さによる実走感。バイクの挙動が実走とは違うという、ローラー台の欠点をほとんど克服してしまったのだ。シッティング時のアドバンテージも大きい。実走ではシッティング時も微妙にバイクが左右に振れるが、その挙動を再現できるからだ。
そんなグロータックがスマート化したという。速くなりたいサイクリストは必見だ。
常識を打ち破るローラー台がスマート化
三本ローラー台と固定ローラー台のいいとこ取りをしたような、ユニークな製品。フロントフォーク固定部分がエラストマーによりフレキシブルに動くため、バイクが左右に動き自然なペダリングやダンシングが可能。一方で脱落の心配もない。この本体を「GT-eSMART series」によりスマート化できる。専用アプリ「GT-eRemote」でスマホ・タブレットで簡単に負荷などを調整できるうえ、各種スマートトレーニングアプリにも対応する。
GT-ROLLER F3.2+GT-eSMART series
価格/ 10万1800円(税抜)
※GT-Roller F3.2本体(6万9800円・税抜)にGT-eBox(8500円・税抜)とGT-ePower-F(2万3500円・税抜)を組み合わせた製品
●寸法/高さ43.5㎝×幅90㎝×長さ105.5㎝~115.5㎝(展開時)
●参考重量/ 9.5kg ●対応エンド/9㎜×100㎜クイックリリース、12×100㎜スルーアクスル、15×100㎜スルーアクスル
計測可能項目:パワー/速度
対応アプリ:各種アプリに対応
IMPRESSION:固定? 三本? 新感覚の実走感
GT-ROLLER F3.2+GT-eSMART seriesには、固定ローラー台のような安心感、そして静寂性に、三本ローラー台の実走感が加わっている。ペダルを回すと、フロントフォーク固定部分がわずかに動いてバイク全体が左右に揺れる。フロントフォークが硬いゴムで抑えられているような硬質な揺れ方なので不安はないが、実走感は固定ローラー台をはるかに上回る。
自然なダンシングができる3本ローラーの進化型
三本ローラーにさらにローラーを1本追加することで安定性が増し、激しいトレーニングメニューも安心してできるようになった。追加したローラーのお陰でハンドルを切ることもできるので実走感がさらに増し、ほとんど外を走っているのと変わらない感覚で乗ることができる。GTeSMARTseriesでズイフトなどのバーチャルライドを行えば、もはや実走トレーニングがいらなくなってしまうレベルかも。
GT-ROLLER Q1.1+GT-eSMART series
●価格/ 12万8000円(税抜)
※GT-Roller Q1.1本体(8万8000円・税抜)にGT-eBox(8500円・税抜)とGT-ePower-Q(3万1500円・税抜)を組み合わせた製品
●寸法/高さ10㎝×幅56㎝×長さ136㎝(展開時)
●参考重量/ 13.5kg
IMPRESSION:もはや実走? 究極のローラー台
GT-ROLLER Q1.1+GT-eSMART seriesはシッティングでもダンシングでも、リアルな挙動を楽しめた。これならペダリングに変な癖がつくこともなさそう。また、脱落防止機構のおかげで高強度メニューにも集中できた。ただ、スマート化機能による負荷は他社トップモデルに比較してやや弱めと感じた。他のGT-eSMART seriesも同じで、グロータックもこの点は公表している。しかし、気になるレベルではないと思う。