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Cerevo オービトレック 1500万円でついに発売!

新製品

世界限定10台

コネクテッド・ハードウェアの企画・開発を手掛けるCerevoは、2016年にスマート・スポーツ用品ブランド「XON(エクスオン)」の新製品として、各種センサを内蔵し、3Dプリント技術をふんだんに使って作られたフレームを備えたIoTロードバイク「ORBITREC(オービトレック)」を発表した。

そして2019年1月、ついにその発売を発表。なんといっても衝撃的なのは1500万円という価格設定だ。

生産数を世界で10台限定と決定、価格には本体の価格はもちろん、採寸などのトータルサービスを含め1500万円(14万USドル)という設定だ。また、米国ラスベガスで1/8から開催される世界最大級の家電見本市「CES 2019」のCerevoブースにてオービトレックのタッチアンドトライゾーンを設置、来場者はオービトレック実機での乗車体験とセンシングされたサイクリングデータをリアルタイムに確認できる。またその場で購入希望ウェイティングリストへの先行登録が可能。正式な受注開始は2019年内を予定しているとのこと。




 
一見するとオーソドックスなロードバイクのシルエットを持つオービトレック
一見するとオーソドックスなロードバイクのシルエットを持つオービトレック


 
ダウンチューブに内蔵されているのがRIDE-1
ダウンチューブに内蔵されているのがRIDE-1
スマートフォンアプリ画面[RIDE-1](イメージ)
スマートフォンアプリ画面[RIDE-1](イメージ)

オービトレックのフレームジオメトリは、フルオーダーで製作される。そのために全身をくまなく採寸するため、世界中のどこからでもオーナーを日本に招待する。採寸した数値をもとにフレームを設計し、金属3Dプリンターで製造、世界にふたつとないロードバイクを最短約1ヵ月から作り上げる。オービトレックの完成に合わせてオーナーを再度日本に招待し、改めて納車を行う。
 
「オービトレック」は、デザイナー柳澤 郷司氏のデザインユニットであるTriple Bottom LineとDMM.make AKIBA、 ABBALabが共同で開発したロードバイクフレームのコンセプトモデル「DFM01」を発展させた製品だ。オーナーの体に最適なジオメトリを実現するオーダーメイド・フレームを「ハンドメイドの精度」と「量産品の品質基準」で製作するため、チタン焼結型3Dプリント技術とカーボンファイバーチューブを組み合わせた構造を開発。レースで使える軽量オーダーメイド・フレームになる。
 
ダウンチューブに各種センサーを内蔵し、走行中の精密なログを取得・分析できる機能を搭載。オービトレックや、Cerevoのスマートフォン連携スマート・サイクルデバイス「RIDE-1」から取得された多彩なビッグデータを解析してライディングがより安全で楽しくなる情報をフィードバックする専用解析サーバがあわせて開発された。オービトレックやRIDE-1とは、Bluetooth接続されたスマートフォンの専用アプリ経由で通信する。

各種センサーは9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)、温度、気圧、照度、GPSを搭載。走行中の場所や速度といった基本的な情報に加え、傾きや衝撃などフレームの状態も取得。GPSによる走行ログと組み合わせることで、過去の走行履歴を車体のさまざまな情報とともに振り返り、分析することがで可能となっている。BluetoothとANT+を搭載しており、既存のANT+対応センサーのデータを記録しながら、スマートフォンと連携することができる。

フレームはレーザー焼結方式の3Dプリント技術を用い、3Dプリンタで製造したチタン製のラグを採用。これにより、3Dプリンタによる実用的な強度を持った製品の量産化を実現している。デザインはコンセプトモデル「DFM01」から引き続き、柳澤郷司氏が担当。歪みが発生しやすい金属3Dプリントで量産に堪えうる品質かつ強度を獲得するために、人間の骨の内部構造を真似た「ラティス」と呼ばれる特殊構造を造形部内部に多数配置。意匠面では造形方案からくる制限の中で高い審美性を獲得するため、チタンジョイント部が1本の線でつながっているように見えるラインマネジメントなど、さまざまな技法が駆使されている。
 
RIDE-1は、Cerevoが2016年12月に発売した、オービトレックに搭載した各種センサーを外付けアダプター化した製品です。市販されているロードバイクやクロスバイクに装着することで、オービトレックと同等のサイクリング体験を実現する製品です。


 

spec

本体サイズ:未定(オーダーごと異なります)
重量:未定(オーダーごと異なります)
搭載センサー:9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)、温度、気圧、照度、GPS
Bluetooth 4.1(Low Energy)
ANT+ 搭載
無線LAN IEEE 802.11b/g/n
充電方法:Micro USB経由
駆動時間:15時間
対応アプリ:iOS 9.0以上、Android 4.3以上
価格:1500万円(140000 USドル)(※採寸・納車時の渡航滞在費込)

※開発中のため、製品では仕様が異なる場合があります