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ツール・ド・フランス2019のマイヨ・ジョーヌは日替わりでデザインが異なる

レース
(photo : © A.S.O. / Pauline Ballet)
(photo : © A.S.O. / Pauline Ballet)
 
1919年のツール・ド・フランスで初めて導入され、今年で誕生100周年を迎える黄色い総合リーダージャージ『マイヨ・ジョーヌ』。主催者のアモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)は、この記念すべき2019年ツール・ド・フランスで、総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌを、日替わりで異なったデザインにすると発表した。

ルコック社がサプライヤーとなり、クレディ・リヨネ銀行(LCL)がスポンサーを務めるマイヨ・ジョーヌのベースは共通だが、それぞれのステージにちなんだ建物や風景、そしてツール・ド・フランスで5回優勝している選手などのモノクロ写真がプリントされている。

今年のツール・ド・フランスは、5勝しているエディ・メルクスの初優勝から50年を祝って隣国ベルギーの首都ブリュッセルで開幕する。初日のステージで優勝した選手が、第2ステージのチームタイムトライアルで着用するのは、その日のゴールにもなっているブリュッセルのシンボル、アトミウムの写真がプリントされているマイヨ・ジョーヌだ。

100年前にマイヨ・ジョーヌが初めて導入された記念日となる7月19日に行われる第13ステージは、当時初めてマイヨ・ジョーヌを着用したフランス人選手、ユージェヌ・クリストフの写真がプリントされたマイヨ・ジョーヌが使用される。

そして最終日のシャンゼリセ区間を走る時に、総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌには凱旋門の写真がプリントされている。一般販売されるレプリカのマイヨ・ジョーヌは、アトミウム、山岳風景、凱旋門のバージョンになる。
 
第2ステージで総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌにはアトミウムの写真が使われている
第2ステージで総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌにはアトミウムの写真が使われている
最終日のシャンゼリゼ区間で総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌは凱旋門バージョンだ 
最終日のシャンゼリゼ区間で総合リーダーの選手が着用するマイヨ・ジョーヌは凱旋門バージョンだ 
第3ステージはエディ・メルクス
第3ステージはエディ・メルクス
第8ステージはベルナール・イノー 
第8ステージはベルナール・イノー 
第14ステージはトゥールマレー峠
第14ステージはトゥールマレー峠
第15ステージはインドゥライン
第15ステージはインドゥライン
 
■ツール・ド・フランス総合ディレクターのクリスティアン・プリュドムのコメント
「今年のマイヨ・ジョーヌはそれぞれ異なり、ツール・ド・フランスの歴史に貢献していたレースルートかチャンピオンたちのいずれかで特徴づけられているため、唯一無二のものだ。我々はアトミウムが特徴となる最初のマイヨ・ジョーヌとともにブリュッセルを旅立ち、最後は凱旋門とシャンゼリゼが特徴となる。その他には例えばベルナール・イノー、エディ・メルクス、ジャック・アンクティル、ミゲル・インドゥラインのポートレートが特徴だ。それはマイヨ・ジョーヌ誕生100周年のために、本当に特別なものになるだろう」
 

ツール・ド・フランス2019 マイヨ・ジョーヌの日替わりデザイン

マイヨ・ジョーヌ誕生100周年記念日となる第13ステージは、最初のマイヨ・ジョーヌを着たユージェヌ・クリストフの写真がプリントされている 
マイヨ・ジョーヌ誕生100周年記念日となる第13ステージは、最初のマイヨ・ジョーヌを着たユージェヌ・クリストフの写真がプリントされている 
 
 
■第2ステージ(ブリュッセル王宮~ブリュッセル・アトミウム)
アトミウム(1958年のブリュッセル万博で建造されたモニュメント)

■第3ステージ(バンシュ~エペルネ)
エディ・メルクス(ツールで5勝したベルギーの選手。今年は初優勝から50年)

■第4ステージ(ランス~ナンシー)
ランス大聖堂

■第5ステージ(サン・ディエ・デ・ボージュ~コルマール)
ジャック・アンクティル(ツールで初めて5勝したフランスの選手)

■第6ステージ(ミュールーズ~ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ)
プロトン(集団)

■第7ステージ(ベルフォール~シャロン・シュル・ソーヌ)
ベルフォールのライオン像

■第8ステージ(マコン~サン・テチェンヌ)
ベルナール・イノー(ツールで5勝したフランスの選手)

■第9ステージ(サン・テチェンヌ~ブリウド)
サン・テチェンヌのジェフロワ・ギシャール・スタジアム

■第10ステージ(サン・フルール~アルビ)
アルビ大聖堂

■第11ステージ(アルビ~トゥールーズ)
ツール・ド・フランス5回優勝限定クラブのメンバー4人(アンクティル、メルクス、イノー、インドゥライン)

■第12ステージ(トゥールーズ~バニェール・ド・ビゴール)
トゥールーズのキャピトル広場

■第13ステージ(ポー~ポー)
ユージェヌ・クリストフ(1919年7月19日のツールで導入されたマイヨ・ジョーヌを最初に着用したフランスの選手)

■第14ステージ(タルブ~トゥールマレー・バレージュ)
トゥールマレー峠

■第15ステージ(リムー~フォワ)
ミゲル・インドゥライン(ツールで5勝したスペインの選手。彼だけが5連勝を成し遂げた)

■第16ステージ(ニーム~ニーム)
ニームのアレーナ(円形闘技場)

■第17ステージ(ポン・デュ・ガール~ギャップ)
ガール橋(ローマ時代の水道橋)

■第18ステージ(アンブラン~バロワール)
ガリビエ峠

■第19ステージ(サン・ジャン・ド・モーリエンヌ~ティニュ)
イズラン峠山頂の看板

■第20ステージ(アルベールビル~バル・トランス)
イズラン峠の山道

■第21ステージ(ランブイエ ~パリ・シャンゼリゼ)
パリ・シャンゼリゼの凱旋門
 

ツール公式サイト

 
左からルコック社のマルクアンリ・ボージールCEO、ベルナール・イノー、ベルナール・テブネ、クリスティアン・プリュドム総合ディレクター
左からルコック社のマルクアンリ・ボージールCEO、ベルナール・イノー、ベルナール・テブネ、クリスティアン・プリュドム総合ディレクター

グランデパールのブリュッセルに『メゾン・デュ・ツール』が登場!

ブリュッセルのブロッケール広場に期間限定でオープンしたメゾン・デュ・ツール
ブリュッセルのブロッケール広場に期間限定でオープンしたメゾン・デュ・ツール
 
7月6日(土)に開幕する今年のツール・ド・フランスは、ツールで5勝しているエディ・メルクスの初優勝から50年を祝し、彼の故郷ベルギーの首都ブリュッセルがグランデパール(開幕地)になる。現在ブリュッセル中心部のブロッケール広場には、期間限定で『メゾン・デュ・ツール(ツールの家)』と名付けられたツール・ド・フランスのグランデパール専門の公式ツーリスト・インフォメーション・オフィスがオープンし、話題になっている。

メゾン・デュ・ツールでは、ツール・ド・フランスの情報や、グランデパール期間中にブリュッセルで開催されるイベントの情報などを入手できるだけでなく、公式グッズも購入できる。グラン・プラスでチームプレゼンテーションが行われる7月4日(木)には、メゾン・デュ・ツールがあるブロッケール広場にファン・パークがオープンし、ツール・ド・フランスの協賛企業各社がブースを出し、様々な催し物が行われる予定だ。



●メゾン・デュ・ツール(Maison du Tour)
4, place De Brouckère, Brussels

 

「マイヨ・ジョーヌの100年展」も開催中

「マイヨ・ジョーヌの100年展」が行われているエスパス・ワロニー 
「マイヨ・ジョーヌの100年展」が行われているエスパス・ワロニー 
 
「マイヨ・ジョーヌの100年展」には、メルクスの自転車も展示されている
「マイヨ・ジョーヌの100年展」には、メルクスの自転車も展示されている
グランプラス近くにある『エスパス・ワロニー』では、7月14日まで「マイヨ・ジョーヌの100年展」が開催され、古いマイヨ・ジョーヌやトロフィー、自転車など、ツール・ド・フランスにまつわる様々なものが展示されている。エスパス・ワロニーはベルギー南部のフランス語圏であるワロン観光局の施設だが、「マイヨ・ジョーヌの100年展」の展示説明はフランス語、英語、オランダ語で書かれている。


●エスパス・ワロニー(Espace Wallonie)
rue du Marché aux Herbes, 25-27, Brussels



ブリュッセル・グランデパール公式サイト




ツール・ド・フランス2019 コース発表











★ベルギーとブリュッセルの観光最新情報は、オランダ政府観光局とベルギー・フランダース観光局が共同で運営する公式サイト『Holland + Flanders』でチェックできる。

 

ツール・ド・フランス2019公式ガイドブック