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首都圏で初開催のデンマーク式自転車ゲーム 「まだやりた〜い」と大好評
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2019.06.06
12時に自転車ゲームが始まった。園庭に用意されたキックバイク、その前にお揃いのベストとヘルメットを着用した年中1クラスの園児15人が並ぶ。サドル高とヘルメットのストラップ長は開始前に調整済み。運営者代表の馬場誠さん(元ワイ・インターナショナル代表)が、プログラムとスタッフを紹介。馬場さんの師匠、藤本典昭さんも大阪から駆けつけ、スタッフは8人。直径10mほどの円と長円が白線で描かれ、この中と周囲でゲームが行われる。
前半のプログラムは(1)シャボン玉から。スタッフがシャボン玉を発生器で飛ばし、園児がそれを捕まえる。最初は徒歩で次は自転車で最後はハエ叩きを使う。園児は歓声をあげて動き回る。少しずつスキルアップしていく仕組み。次は(2)リング。直径約15㎝のプラ製リングが園内に多数まかれている。リングは赤、青など色付き。「赤い輪に前輪を乗せてください」と指示があり、それに従って自転車で移動。ここまで所要20分。ドリンク休憩が3分間。
後半は(3)楽器叩き・大波・バランス・ボール・ビヨーン。円の周囲を回りながら設けられた関門を自転車でクリアしていく。できるようになったら反対回り。12時37分に終了のアナウンス。園児から「まだやりた〜い」の声。
各ゲームが終わったら、園児は片付けにも参加。これは社会性を身につける狙いがある。「遊びながら学ぶ」と「楽しい」が徹底されていた。プログラムは小さな成功体験を積み上げるように構成され、必要な道具もよく吟味して用意されているのが印象に残った。
副園長の草村敏子さんは「子ども達が生き生きとしていた。子どもたちが安全に自転車に乗れるようになる、その次に交通ルールを覚えられる。楽しく遊びながら学べる」と評価。馬場さんによれば、大宮幼稚園の全園児300人に対するゲーム実施を園から依頼されているという。さらに「東京での幼稚園で広めていきたい、ボランティア活動ではないので資金面の基盤も整えたい」と抱負を語った。
text&photo:宮内 忍