超級頂上ゴールのツール・ド・スイス2019 第７ステージは総合首位のベルナルが圧勝

 
第83回ツール・ド・スイス（ＵＣＩワールドツアー）は、2019年6月21日にウンターターツェンからカテゴリー超級のサン・ゴッタールド頂上までの216.6kmで第７ステージを競い、黄色い総合リーダージャージを着たコロンビアのエガン・ベルナル（チームイネオス）が圧勝した。

区間２位はイタリアのドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（バーレーン・メリダ）、３位はオーストラリアのローハン・デニス（バーレーン・メリダ）だった。


第７ステージは残り12.5kmから標高2091mでカテゴリー超級のサン・ゴッタールドに挑む山岳区間だった。この登坂がスタートする前に、逃げグループからアタックして先行していたのはクーン・バウマン（チームサンウェブ）だったが、残り9kmで吸収された。

そこから今度はマティアス・フランク（ＡＧ２Ｒ・ラモンディアル）がアタックし、石畳で舗装されたつづら折りの峠道を独走したが、残り5.5kmでチームイネオスがコントロールするメイングループに捕まってしまった。

15人ほどに絞られたメイングループからは、エンリク・マス（ドゥクーニンク・クイックステップ）が最初にアタックして先行したが、ベルナルはまだアシストに引かれて峠を上っていた。残り3kmでマスは13秒差を付けていた。

しかし、残り2.6kmでアタックしたベルナルは、先行していたマスをあっさり追い抜いて先頭に立った。ポッツォヴィーヴォとデニスはベルナルのアタックについて行けず、数十秒遅れてゴールを目指した。黄色いリーダージャージを着たベルナルは、雪が残るサン・ゴッタールドのフィニッシュラインに独走で飛び込み、総合２位のデニスに23秒差を付けることができた。

ベルナルは区間１位で10秒のボーナスタイムも獲得し、6月22日に行われる19.2kmの個人タイムトライアルを前に、総合成績でのデニスとのタイム差を41秒にまで開くことができた。
 

■黄色いリーダージャージを着て区間優勝したベルナルのコメント
「ボクはチームメートたちにエンジン全開で行くように言った。彼らは自分の仕事を完璧にやってくれた。ボクはこの勝利を彼らに捧げる。彼らの献身なしでは、この勝利は不可能だっただろう」
　

 
■第７ステージ結果［6月21日／ウンターターツェン〜サン・ゴッタールド／216.6km］
1. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM INEOS / COL) 5:37:40
2. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) +23
3. DENNIS Rohan (BAHRAIN - MERIDA / AUS) +23
4. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) +34
5. HIRT Jan (ASTANA PRO TEAM / CZE) +34
6. BENOOT Tiesj (LOTTO SOUDAL / BEL) +34
7. MAS NICOLAU Enric (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / ESP) +40
8. ŠPILAK Simon (TEAM KATUSHA ALPECIN / SLO) +50
9. KÄMNA Lennard (TEAM SUNWEB / GER) +01:03
10. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) +01:03

■第７ステージまでの総合成績
1. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM INEOS / COL) 24:17:48
2. DENNIS Rohan (BAHRAIN - MERIDA / AUS) +41
3. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) +01:13
4. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) +01:17
5. HIRT Jan (ASTANA PRO TEAM / CZE) +01:19
6. BENOOT Tiesj (LOTTO SOUDAL / BEL) +01:19
7. MAS NICOLAU Enric (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / ESP) +02:07
8. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) +02:20
9. ROCHE Nicolas (TEAM SUNWEB / IRL) +02:23
10. ŠPILAK Simon (TEAM KATUSHA ALPECIN / SLO) +02:26

（レース公式サイト）