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スコット「アディクトRC」がフルモデルチェンジ

新製品
「ライトウェイトアディクト」として、グランツール、UCIワールドツアーレースで活躍を続けてきたスコットを代表する超軽量レーシングモデル「アディクトRC」がフルモデルチェンジを果たす。

新しいアディクトRCはロードバイクの新しいベンチマークとなり、今後のUCIワールドツアーレースや多くのステージで活躍するために生まれてきた。ミッチェルトン・スコットを始め、さまざまなロードレーサーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、軽量で強靭なHMXカーボンで成型されたフレーム、ディスクブレーキブレーキとスルーアクスル専用設計とし、インターナルケーブルルーティングとエアロダイナミクスを用いて、夢のような最高のバイクとして開発された。

 


ほとんど全てのケーブルをフレームに内蔵するインターナルケーブルルーティング化し、最高のカーボン素材とより進化した設計による軽さと剛性バランスが追求され、F-01エアロダイナミクステクノロジーを活かしたフレームデザインで、先代のアディクトRCと比較し、時速45km走行時に空気抵抗が6w低減される。

アディクトRCは更に進化を重ね、ヒルクライマーにとって完全なモデルとなって再登場した。大きなレースから普段の練習まで、あらゆるヒルクライムシーンでアディクトRCを駆るライダーがトップに立てるポテンシャルを秘めている。より速く、より前へとヒルクライマーを押し上げる非常に頼もしいバイクとなっている。

 
2018ブエルタ・ア・エスパーニャ優勝 サイモン・イエーツのコメント:

「ほとんど全てのレースで使用している通り、アディクトRCは私の信頼できる相棒です。このバイクに乗ることで私はヒルクライムがとても快適になりました。この新しいアディクトRCは軽いだけでなく、更に高い剛性を兼ね備え、エアロダイナミクス向上のため、インテグレートされたケーブルルーティングを持っています。さらに雨の中でより早いブレーキングのためのディスクブレーキを装備した究極のクライミングバイクです。」

全てが新しくなったアディクトRCは、ケーブルが完全にハンドル、ステム、フレーム内を通ることで非常に美しいスタイリングを実現しており、メカニカルコンポーネント、電動変速コンポーネントのどちらにも対応する。昨今のシフト及びブレーキパーツの品質の向上、そしてヘッドチューブの剛性UPの実現により、全く新しいインテグラルケーブルルーティングになった。ヘッドチューブ内、フォークコラムの前をケーブルがまとまって通る独自の設計を行うことで、今まで指摘されてきた整備する際のケーブル内蔵化のデメリットを限りなく少なくすることができた。ケーブル交換やメンテナンスも非常にスムーズに行える設計になっている。
 

特許取得済の「エキセントリック・バイクフォークシャフト」



組立やメンテナンスのプロセスを最初から見直し、オリジナルな機能パーツを組み込むことによって、ケーブル類のインターナルルーティングを新しいレベルに引き上げることに成功した。メカニカルコンポーネント、電動変速コンポーネントや、一体型ハンドルバー、ステムハンドル別体コックピットシステム問わず、最適かつスムーズなハンドル操作を行うべく、3mm後方にコラムをオフセットさせている。

シンプルなデザインで登場した新しいコックピット



アディクトRC専用に開発された「Syncros COMBO CRESTON iC SL」ハンドルバーによって、人間工学に基づいたポジションとインターナルケーブルルーティングを兼ね備え、まさに究極の機能美を手に入れた。シンクロスコンボバーにおいて、カーボン技術は非常に重要なパートを占めている。独特なV字のバー形状はカーボンパーツの設計技術を最大限に活かした構造となっている。ハンドルバーの曲面や継ぎ目を非常にスムーズに処理する事が可能となり、応力が集中する角張った部分は全くない。カーボン素材でハンドルバーを制作する際に、強度と剛性の観点から、スムーズで流れるようなラインを構成する事が重要となっている。シンクロス独自のV字形状デザインと、ハイモジュラスカーボンレイアップ、そして優れたジオメトリにより、バーのねじれ剛性が以前のフォイルで使用されたものに比べて26%向上。ゴールスプリントなどで非常に有利な効果を生み出せるようになっている。

ブレーキ、シフトの4本のケーブルはメカニカル、エレクトリックに関わらずフレーム内部で配線されることが美しいバイクの条件。新しいコックピットシステムは、これらの美しい外観を得るために新開発のヘッドセットとステム、スペーサーを使用する。今までにあったハンドル固定用のボルトですら見えないデザインに仕上がっている。

 


ハンドル、ステムが一体式のコンボバーではないセパレートタイプの組み合わせにおいても、専用設計のCRESTON IC 1.5ハンドルバーとRR IC ステムで理想的なインターナルケーブルルーティングのコックピットを再現している。ステム部は、取り回しの良さとスムーズな外観の実現のため、上部がカバー式になっている。そのカバーもマグネット式でステムに固定する事により、ボルト類も排除でき、非常に美しいスタイリングを手に入れている。また、革新的な分割式スペーサを採用しており、ステムの高さを変更する際も、全てをバラすことなくスムーズに調整できる。

軽量性と剛性

フレーム構造を見直し、HMXカーボンを前提に再設計を行う事により、ボトムブラケット周辺の剛性を高めることに成功した。高い剛性を持たせたフレームはさらなる軽量化にも貢献している。フレーム内部構造においても無駄を無くす事で、非常に軽量なフレームセットを実現した。
 
 
ほとんどの部分で中身の詰まっていない中空構造で製作されるフレームの内部は、軽さと剛性を高次元で両立させるため、これまでに見たことのないくらい高精度で綺麗な状態で作り上げられている。
 
リプレイサブルエンドはフレームに包み込まれるようなサンドイッチ構造となり、中空デザインのスルーアスクルと組み合わされることで軽量化にも大きく貢献している。
新しい超軽量シートクランプの重量はわずか12g。シートクランプ重量の軽減とシートピラーに優しい確実な固定を実現している。

エアロダイナミクス

エアロロードバイク「フォイル」でお馴染み、特許取得済みの「F-01」エアロフォイルデザインは、空気の流れを最適化し、全体的な抗力を減らすという目的で、アディクトのフレームチューブ(ダウンチューブ、ヘッドチューブ、シートチューブ、シートポスト、シートステー)に採用されている。スコットのエアロフォイル設計は、空気抵抗を改善するため、各部に適用され、結果的に全てのフレームチューブに適用される。
シートステーとシートチューブの接合部を低くする事で、シートチューブの後ろ側の車輪との隙間が狭くなる。ペダリングの際、大腿部で空気が大きくかき乱される個所を整流し、その結果、抗力軽減を実現している。
 
インターナルケーブルルーティングは、ケーブルを内蔵しバイクを綺麗に美しく見せるためだけではなく、正面からの空気抵抗を減らし気流を改善させる事にも役立っている。
低いシートステーと洗練されたカーボン繊維の積層設計により、より快適な乗り心地をも手に入れている。

ジオメトリー

新しいアディクトのジオメトリーは、プロライダーとスポーツライドユーザーの両方の要件を満たすため、アディクトRCシリーズやフォイルシリーズに受け継がれてきたレースジオメトリーを引き続き採用している。これらはミッチェルトン・スコットのプロライダーと綿密にテストを繰り返し、生み出した実績によるものだ。このパートナーシップのおかげで、パフォーマンス重視のライダーに提供する最高のバイクを完成することができた。
 
​新しいアディクトRCではスコット独自のハイエンドカーボンシリーズである「HMXカーボン」を標準化。トップモデルのアルティメットモデルではさらに軽さと剛性を極めた「HMX-SL」が採用されている。


2020年モデルのアディクトRCは、今秋にスコットディーラーで見ることができる。スペック及び価格等の詳細は後日発表される。



問・スコットジャパン