デマルキ「マリア・ネッラ（1951年）」ピナレロ公式レプリカ発売

1946年から1951年にかけてジロ・デ・イタリアの最終完走者のために大会主催者により公式に設けられていた特別賞「マリア・ネッラ（黒ジャージ）」の最後の受賞者となったピナレロ社の創業者、ジョヴァンニ・ピナレロの受賞を記念し、De Marchi（デマルキ）から復刻ジャージが世界限定100着のみ発売される。
 

ジロ・デ・イタリアには、最終着で完走した選手に授与される1946年に創設された「マリア・ネッラ」（ブラック・ジャージ）賞があり、1951年まで公式に続けられた。この賞は、コッピやバルタリが活躍していた時代には総合優勝と並ぶ重要な賞であったことは今では殆ど知られていない。実際のところ、マリア・ネッラは単なる象徴やユーモアではなく、現実の生活に密接に関わる大きな影響力を秘めており、総合優勝選手と同じように、それを受賞した選手は大きな名声と普通ではない幸運な人生に近づける大きな何かを手に入れることができた。1951年に最後のマリア・ネッラ受賞者となったジョヴァンニ・ピナレロもその一人で、創設したピナレロ社のその後の躍進はよく知られている。

 

ピナレロ社の原点とも言えるこの1951年のマリア・ネッラ受賞を記念して、史実を正確に辿り復元されたのが今回発売されるサイクルジャージ。

イタリアの大手紡績メーカーであるビエッラ社による良質で新しいスーパーファインメリノウールを12ゲージのマニュアル編機にかけ当時の質感と生地の硬さを忠実に再現し、当時のままの重厚なダブル襟、2つの胸ポケット、３つのバックポケット、オリジナルのコーネリー刺繍によるロゴ、天然素材である真珠貝から削り出されたボタンを備えるなど、史実性と品質の追求に全力で取り組み完成された製品。

100着限定生産。製品にはシリアルナンバーが付与される。歴史の一部を所有できる貴重な機会だ。

 

ジョヴァンニ・ピナレロは少年時代から地元のアマチュアサイクリングチームに所属し走っていた。そのチームの監督や世話役を務めていたのがDe Marchiの創業者、エミリオ・デ・マルキだった。少年であったジョヴァンニを、同じく地元のBOTTECCHIA社の工房に連れていき、フレーム制作を指導したのもエミリオ。戦後、ジョヴァンニはプロ選手としてボッテキアチームで走ることになる。そこにチームウエアを供給したのもデマルキ。このようにデマルキ社とピナレロ社とは、互いの創業以前から親交があり、今回の復刻ジャージーもそうした経緯の中から誕生した。
 

発売予定
2019年7月30日（火）　
価格：2万9000円（税抜）
世界限定100着（内、日本13着）
サイズ：XS、S、M、L、XL

取扱＆問合せ：De Marchi Kyoto
8月2日（金）〜4日（日）にグランディベル（東京・千駄ヶ谷）にて開催されるデマルキ・ショップインショップでも購入可能。

De Marchi Kyoto（デマルキ京都）
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■事業内容：ハイエンド･サイクルウェアショップ

■2015年7月、De Marchi旗艦店として日本オープン。商品ラインナップは本格レースウエアからライフウエアまで。