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「日本最北の私鉄電車」が今年もサイクルトレインを運行 弘南鉄道大鰐線で5月11日から

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「日本最北の私営電気鉄道」として知られる弘南鉄道(青森・弘前)の大鰐(おおわに)線で、5月11日(月)からサイクルトレインが運行される。期間は11月30日(月)までで、同社は観光や弘前市内中心部への買い物、サイクリング等を目的とした利用を見込む。

 

弘南鉄道大鰐線では今年もサイクルトレインを期間限定で運行する(同社ブログから引用)

 

■中央弘前と大鰐の2駅で乗降可能

大鰐線は弘前市と隣の大鰐町を結ぶ13.9kmの路線。サイクルトレインは平日朝夕の通勤通学ラッシュの時間帯を避けて運行され、1列車につき最大10台まで自転車をそのまま持ち込むことができる。予約は不要だが、3台以上のグループで利用する際には事前の確認を求めている。

自転車の乗降は始発駅の中央弘前駅、および大鰐駅の2駅でのみ可能。他の駅での降車する際には手荷物料金が発生する。また、自転車の乗降は2両編成の後部車両の指定されたドアで行なえる。

中央弘前駅はその名の通り、市の中心部に位置する。そのため買い物でのサイクルトレイン利用が多いが、大鰐駅は周辺に大鰐温泉などの観光スポットがあるため、観光目的での利用が中心という。

 

大鰐駅。かつての東急7000系が現役で活躍(ウィキメディア・コモンズから引用)

 

弘南鉄道ではサイクルトレインの運行を2010年から続けており、昨年は100台ほどの利用があった。「サイクリストの利用も見かける」と同社担当者は話す。

ちなみに同社の路線では、他の鉄道会社で現役を引退した車両が活躍。現在はかつての東急6000系・同7000系が運行されている。懐かしい車両でサイクルトレインが楽しめる。(斉藤円華)

<参考サイト>

弘南鉄道 http://konantetsudo.jp/