ニュース

Paul Smithデザインのジロ4賞ジャージ発売 & 5/2 スペシャルトークショーに今中大介氏が来場

新製品

グランツールのひとつ、ジロ・デ・イタリアが5月4日に開幕するのを記念して、Paul Smith BoxではPaul Smithがデザインしたマリア・ローザを含む4賞ジャージ レプリカの販売を行なう。

リーダージャージの「マリア・ローザ」、ポイント賞ジャージの「マリア・ロッサ」、山岳賞ジャージの「マリア・アッズーラ」、新人賞ジャージの「マリア・ビアンカ」それぞれにPaul Smith自身によるイラストが描かれているなど、細部までこだわりぬいた貴重なデザインが実現。すべてのジャージの襟にはポール・スミスのロゴが、また左袖にはデザイナーのアイコンでもあるストライプが彼のデザインの証拠として施されている。2012年に亡くなったイタリアを代表する偉大な選手、フィオレンツォ・マーニを偲んで彼のサインが刻印されている。 

価格は8190円(税込)、Paul Smith JEANS代官山店ではS, M, L, XLの4サイズ展開、その他の取り扱い店舗ではMとLの2サイズ展開となる。

問:ポール・スミスリミテッド 03-3486-1500

2013ジロ・デ・イタリア4賞ジャージをデザイン ポール・スミス氏インタビュー

 

 

その発売日となる5月2日(木)。東京のポール・スミス代官山店にて、1995年のジロ・デ・イタリア出場経験をもつ今中大介氏をゲストに迎えてトークショーが開催された。MCはCYCLE SPORTS.jpのナカジ編集長。Paul Smith Jeansのシャツに身を包んだ2人は、いつもとはちょっと違った雰囲気だ。

■29歳でイタリアに渡り30歳でジロ・デ・イタリア出場。近年出場した日本人選手に比べると非常に遅いデビューと言える。その時、どんな心境でしたか?という質問に対して「それはもう、やるしかない!時間がない!と思っていた。いつ日本に帰されるかわからない。最初の2週間は、それが2ヶ月に感じられるほどつらい時期だった。そのころは、まだイタリア語があまり話せなかったので、筆談でどんなトレーニングをしたかを監督に伝えるしかなかった。監督の昼寝の時間でもかまわず押しかけてアピールした。毎日それを続けていたら監督も根負けして(?)じゃあレースに出してやる! ということになった」

■ジロ・デ・イタリア出場についてのエピソードでは、「イタリアのプロチームに所属し、イタリア人選手がプライドをかけて走るイタリアのレースに出場。遠い日本から来た''今中大介''を知る人もいない環境で、観客には名前すら覚えてもらえず、最初は''ジャポネーゼ(日本人)''と呼ばれる日々。でも途中から”イマナカ!”と呼んでもらえるようになって、私設ファンクラブが、コース脇で横断幕を掲げてくれるまでになった。」その翌年の1996年、日本人として初めてツール・ド・フランスに出場、「''イマナカ''と名前を覚えてもらったときは本当にうれしかった」と語る今中さんのうれしそうな様子が印象的だった。

 

 

いつもはJ SPORTSの放送中しか聞くことのできない 今中さんならではの「ウソのようなホントの話」も飛び出して、会場を沸かせてくれた。

■ドロミテのような峠では、勾配がきつくなるとちぎれそうになる。多いときは25%の選手がタイムアウトで失格になってしまう。だから、遅れると沿道のファンがお尻をおしてくれる。でも、テレビに映っているときは必死に頑張る(笑)

■だいたいのレースのタイムスケジュールは、朝8時に起きて11時スタート、夕方ゴール。消費カロリーがすごくて、1日7000kcalも食事していた! 今も同じ食事内容だったなら胸焼けしてとても食べられないね(笑)。(マグヌス)バックステッドという、身長が190cm以上もある選手がいたんですが、彼なんて1万kcalを超える量を摂取していたよ!

■時々落車はしたけれど、中でもひどかったのはジロの第12ステージの落車。アゴの傷がぱっくり開いて、歯も欠けてしまった。血が垂れているけれど、フィニッシュまで走るしかない。救急車に時速80kmで引っ張ってもらってフィニッシュして、ホテルでさらに3時間待たされた。あげくに麻酔もなく、素手で傷口を縫われたんだ。あれは痛かった!

 

 

ポール・スミスについては「学生のころから憧れのブランド。ストライプのシャツが欲しくて仕方なかったけど、高くて買えなかった!今日、シャツを着られて本当にうれしい。肌ざわりもいいね。マリア・ローザのジャージも購入してトレーニング気分を上げようかな」とコメント。販売されるジャージの作りやデザインが凝っていることに興味津々の様子だった。「皆さん笑っているけれど、気分を上げることはとても大事。その気になって1日1回ガツンと練習していれば、別の自分になれるはず」・・・参加者へのすばらしいメッセージで30分間のトークショーは終了した。

 

ジロ・デ・イタリア4賞ジャージの発売日となる5月2日、トークショー参加者は30分早く購入するチャンスをゲット。店内に足を踏み入れて即レジに向かうPaul Smithマニアは、この日だけのプレゼントであるサコッシュをななめ掛けにして大満足! 会場はハッピーオーラで溢れていた。やはり一番人気はピンクのマリア・ローザ。今中さんによれば「マリア・ビアンカ(白)は女性に似合いそう」ということなので、女性陣もぜひチェックしてみよう。

 

サイスポ3月号付録のサイクルキャップをかぶった参加者をキャッチ! 江戸川区からアンカーで自走してきた利根川さん。半袖のサイクルジャージは値段が手ごろなので よく購入するとのことで、ポール・スミス代官山店でも「友達と別々のジャージを買いたいけれど、みんなマリア・ローザが欲しいということになるかも」と話してくれた。