ラスムセンがイタリアのコンチネンタルチームで活動
デンマークのミカエル・ラスムセンが、今季はイタリアのコンチネンタルチーム、ミケで活動することになった。ラスムセンは2007年のツール・ド・フランスで、終盤までマイヨ・ジョーヌを守りながら、UCIが選手に義務付けている居所報告を偽っていたことが発覚。所属していたラボバンクチームから解雇され、ツールで総合優勝することができなかった。彼は一度もドーピング検査で陽性になったことはなかったが、2年間の競技停止処分を受けている。ラスムセンは昨年夏に地元デンマークのローカルレースで競技復帰し、ブエルタ・ア・エスパーニャへの参加を望んでいたが、ビッグチームとの契約は獲得できなかった。
結局、今季も望むような契約が得られなかったラスムセンが選んだのは、イタリアのコンチネンタルチーム、ミケだった。ドーピングスキャンダルの影響に加えて、35歳という年齢もあり、表舞台に復帰するのは難しいようだ。ラスムセンはすでにミケのチームメートとともに、1月18日からアルゼンチンで開催されたツール・ド・サンルイス(UCIアメリカツアー/2.1)でシーズンイン。リクィガス、カチューシャ、フートン・セルベット、ISD、アンドロニジョカットリといったメジャーチームと一緒に走り、個人TTを制して総合優勝したリクィガスのビンチェンツォ・ニーバリより2分16秒遅れの総合8位でレースを終えている。(写真:Miche提供)
■ツール・ド・サンルイス個人総合最終成績[1月18日~24日/アルゼンチン/UCIアメリカツアー/2.1]
1 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア) 25時間44分47秒
2 ホセ・セルパ(アンドロニ・ジョカットリ/コロンビア) +28秒
3 ラファエル・バルス(フートン・セルベット/スペイン) +1分19秒
4 イグナシオ・ペレイラ(アルゼンチン) +1分37秒
5 サンチャゴ・ボテロ(コロンビア) +2分15秒
6 ジャクソン・ロドリゲス(アンドロニ・ジョカットリ/ベネズエラ) +2分15秒
7 ホルヘ・ジャシンティ
(スコット・マルコンデスセサルサンホセドスカンポス/アルゼンチン) +2分15秒
8 ミカエル・ラスムセン(ミケ/デンマーク) +2分16秒
9 アルノルス・アルコレア(キューバ) +2分37秒
10 カルロス・オチョア(アンドロニ・ジョカットリ/ベネズエラ) +3分45秒
[各ステージの優勝者]
■第1ステージ:フランチェスコ・キッキ(リクィガス/イタリア)
■第2ステージ:ラファエル・バルス(フートン・セルベット/スペイン)
■第3ステージ:アルベルト・ロッド(アンドロニ・ジョカットリ/イタリア)
■第4ステージ:ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)
■第5ステージ:ジャクソン・ロドリゲス(アンドロニ・ジョカットリ/ベネズエラ)
■第6ステージ:ルイス・マテ(アンドロニ・ジョカットリ/スペイン)
■第7ステージ:アルベルト・ロッド(アンドロニ・ジョカットリ/イタリア)