ニュース

ツール・ド・北海道、第1ステージ、マラグーティが逃げ切り優勝

レース

2014年9月13日(土)ツール・ド・北海道(UCI2.2)の第1ステージが行なわれ、アレッサンドロ・マラグーティ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)を含む3選手が19秒差でゴールまで逃げ切り、マラグーティがゴールスプリントを制してステージ優勝を挙げ、緑色のリーダージャージを獲得した。

 

 

9月15日まで3日間の日程で開催されているツール・ド・北海道。北海道を舞台にした歴史ある大会で、今年は道東、道央を走る。大会初日の13日に開催された第1ステージは、千歳市市役所で開会式を終えたあと、千歳市から新得町までの190.7kmで開催された。112km、172.7km地点に山岳ポイントがあり、比較的起伏に富んだコースレイアウト。

レースが始まり1時間くらい経過すると5人の先頭集団が形成されたが、1つ目の山岳ポイントを越えて集団に吸収される。その後、マラグーティを含む4選手が先行し、最終的には3人になってゴールまで加速、逃げ切りの展開となった。

アシストの意味合いから逃げに乗っていたマラグーティは体力を温存できていたこともあり、3選手によるゴールスプリントを制してステージ優勝を挙げ、集団に19秒差、またボーナスタイムを10秒獲得し、総合成績で首位に立った。同時にポイント賞、山岳賞も獲得している。

3選手のあとは大集団でのゴールを迎え、黒枝士揮が後続集団のスプリントを制してステージ4位、そしてリカルド・スタキォッティが5位、ピエールパオロ・デネグリが6位と続いた。

 

 

アレッサンドロ・マラグーティのコメント:今シーズンはチームからの期待に対して、思ったどおりのレース運びができず、多くのストレスを抱えていた。そして今回の来日直前の事故(トレーニング中にクラッシュして顔面に多くの傷を負った)は、その骨頂とも思えるくらい不運に感じ、本当に腹立たしかったんだ。でもこの勝利で、やっと暗いトンネルから抜け出せるチャンスに繋がると思う。勝てて本当にうれしい。

ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ 大門宏監督のコメント:最後は吸収されると思っていたがメイングループが、ゴールに向けて活性化しなかったのが意外だった。 ラスト40km地点でマラグーティを含む先頭集団が形成されたとき、彼自身は最後はメイングループの誰かに託すために加わった様子で、ほかの3選手より積極的に牽引はしていなかったのも精神的に良かったと思う。 今年は彼にとってアンラッキーな出来事も続いていたので、この勝利がチームからの期待を挽回するきっかけになってくれたらと思う。 

結果的には後方集団も黒枝(4位)、スタキォッティ(5位)、デネグリ(6位)の順で入ったので、マラグーティが吸収されても勝てたと思う。自分たちには恵まれた展開で、ステージだけ切り離して考えれば、確かにパーフェクトな勝利だった。ただ明日は明日の風が吹く。今日以上に気を引き締めて臨みたい。

 

明日から、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザはリーダージャージを守る立場となる。3日間の短いレースのため、まったく油断ができないが、チーム一丸となって勝利をめざす。第2ステージは幕別町の依田公園から9時半にスタートし、同会場にゴールする183kmのステージで、山岳ポイントは設定されていないが、細かい起伏が含まれている。

ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ http://www.nippo-c.co.jp/teamnippo2014/