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ヴィーニファンティーニ・NIPPO:デネグリがTOJ南信州で2連勝!チーム団体総合順位もトップに

レース

5月18日に開幕した日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)」。 

大会3日目となる5月21日、長野県飯田市で開催された南信州ステージは、ピエールパオロ・デネグリ(イタリア / ヴィーニファンティーニ・NIPPO)とトマ・ルバ(フランス / チームブリヂストンアンカー)、2選手による逃げ切りとなり、ゴール前でデネグリが先行して目標のステージ優勝を挙げた。

 

 

148km、厳しい登坂区間を含む南信州ステージは冷たい雨のなかで開催された。序盤にウィリー・シミット(南アフリカ)を含む6選手による逃げが決まったが、中盤のラファ・コンドール・JLTの強力な追い上げにより、逃げていた選手たちは集団に吸収され、そこからレースが動き始めた。

ペースアップにより先頭は30人ほどに絞られ、さらにそこからアタックが繰り返され、最終的にはデネグリとルバの2選手が先行。

登坂力に優れ、総合優勝を狙うルバとステージ優勝を狙うデネグリの思惑は一致し、ゴールまで2選手が逃げ切る展開となった。

 

 

デネグリは昨年も南信州ステージを制しており2連勝となる。個人総合順位でも2位に12秒差でトップとなり、緑色のリーダージャージに袖を通した。

ヴィーニファンティーニ・NIPPOは、グレッガ・ボレが単独でアタックを仕掛けて3位入賞、ポイント賞で首位に立った。また、6位にアレッサンドロ・ビソルティ、11位にウィリー・シミットが続き、チーム団体総合順位もトップとなっている。

 

 

ピエールパオロ・デネグリのコメント

「今日はとても調子が良かった。チームの動きはパーフェクトで、今日の結果は彼らの素晴らしい働きによるもの。日本でのレースは、日本のスポンサーのためにとても重要なものであり、自分たちもとくに強く勝ちたいと思っている。次のステージでも勝利を狙っていきたい。自分は去年の勝利もあり、いつも日本では強くて運に恵まれているからね」

大門宏監督のコメント

「今回は富士ステージ以外でのステージ優勝を目標に掲げていたので、まずは1勝できてホッとしている。勝因は中盤からの展開が自分たちに有利に働いたこともあるが、今日のコースプロフィールを得意としていたメンバーが、各自ベストコンディションで望めたことも大きかったと思う。

前半のエスケープグループにウイリーが入ったのは、どちらかと言えば良くなかったが、メイングループがランプレの動きを警戒しすぎて、厳しい展開に持ち込みにくい状況が続いた後、もう待っていられないと言う時にラファチームが一気に戦況を打開(活性化させた)頃から、ある意味安心して見守ることができた。

あくまでも結果論だが、今日の彼らのコンディションを考えれば、個人総合を強く意識することで、後半は、デネグリ、ボレ、ビソルティが一緒に動きリードを広げることに成功したなら、山岳スペシャリストに対してもう少しタイム差を稼げたかもしれない。

富士山の山岳ステージはリーダージャージで望むことになるが、ハッキリ言ってデネグリに向いたコースではない。個人総合で上位に入る山岳スペシャリストがベストコンディションで走り切れば、ジャージを維持するのは難しいと思う。

それよりも富士ステージは今回のメンバーの中ではもっとも上れるビソルティにステージ優勝を期待したい。調子に波があるので心配だが、天候が悪かった飯田ステージ(ラスト周回でスローパンクし、少し順位を落とした)で調子が良さそうだったので、自信を持って望んでもらいたい。

どのくらい上れるか未知数なのはポイント賞のジャージを着てスタートするボレ。総合上位の山岳スペシャリストからは1~2分差の位置にいる。

彼はこれまでの4年間プロツアーレベルのチームに所属してきたが、今回の様な距離の極端に短い山岳ステージで優勝(上位含め)を争ったキャリアはない。もちろん、「期待」のプレッシャーは一切掛けたくないが、彼自身も知らないサプライズが起こる可能性もゼロではないと思っている」

 

 

ツアー・オブ・ジャパン出場メンバー

宮澤崇史(日本)

グレッガ・ボレ(スロベニア)

アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア)

ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)

アレッサンドロ・マラグーティ(イタリア)

ウィリー・シミット(南アフリカ)

 

5月23日・富士山、24日・伊豆、25日・東京(最終日)とクライマックスに向けて熱戦が繰り広げられる予定。大会公式サイト  http://www.toj.co.jp/2014/

■ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ www.vinifantiniteam.it