【速報】ティレーノでエバンズが総合優勝！

イタリアで開催されていたティレーノ・アドリアーティコ（UCIワールドツアー）は、３月１５日に最終日の個人タイムトライアルを競い、オーストラリアのカデル・エバンズ（ＢＭＣレーシング）が総合優勝を果たした。２位はロベルト・ヘーシンク（ラボバンク）、３位はミケーレ・スカルポーニ（ランプレ・ＩＳＤ）だった。個人ＴＴは世界チャンピオンのファビアン・カンチェッラーラ（レオパード・トレック）が制し、チームにUCIワールドツアーでの初勝利をもたらしている。

昨年今大会で総合３位だったエバンズは、初日のチームＴＴを26秒遅れでスタートしたが、上りゴールの第４ステージで、優勝したミケーレ・スカルポーニ（ランプレ・ＩＳＤ）と同タイムの区間３位になり、総合２位に浮上。その翌日もトップから２秒遅れでゴールして、ヘーシンクからリーダージャージを奪い取った。そして第６ステージでは、最後の上り坂でアタックして区間優勝も獲得し、総合優勝に花をそえている。「ゴールラインを通過するまで確信はなかったけど、今日の勝利には自信があった。今、やっとこの素晴らしいひとときを楽しむことができるよ」最終日は得意のＴＴのはずだったが、意外にもタイムが伸びず、31秒遅れで区間12位でレースを終えたエバンズは心中を明かした。「ゴールまで５kmで、ボクはニーバリより７秒遅れていた。すでによく走ってはいたけど、もっと激しく前進することにしたんだ。今年のティレーノ・アドリアーティコは、すばらしい選手がそろっていて魅力的だった。去年初出場して、今年また戻って来たいと思っていた。そして優勝した。これ以上のことはないね」

ティレーノ・アドリアーティコが終了し、イタリアではいよいよ今週末の１９日に、春を告げるレース『ミラノ・サンレモ（UCIワールドツアー）』が開催される。

■第７ステージ［３月15日（火）／サン・ベネデット・デル・トロント／9.3km（個人ＴＴ）］
１　ファビアン・カンチェッラーラ（レオパード・トレック／スイス）10分33秒
２　ラルス・ボーム（ラボバンク／オランダ）+9秒
３　アドリアーノ・マローリ（ランプレ・ＩＳＤ／イタリア）+19秒
４　リック・フレンス（ラボバンク／オランダ）+20秒
５　ベルト・グラブジュ（ＨＴＣ・ハイロード／ドイツ）+22秒
６　マルコ・ピノッティ（ＨＴＣ・ハイロード／イタリア）+24秒
７　セバスティアン・ロスレール（チームレディオシャック／ベルギー）+24秒
８　ホナタン・カストロビエホ（エウスカルテル・エウスカディ／スペイン）+24秒
９　ロベルト・ヘーシンク（ラボバンク／オランダ）+27秒
10　ニック・ナイエンス（サクソバンク／ベルギー）+28秒
12　カデル・エバンズ（ＢＭＣレーシング／オーストラリア）+31秒
32　イバン・バッソ（リクィガス・キャノンデール／イタリア）+43秒
60　別府史之（チームレディオシャック／日本）+1分01秒
■ティレーノ・アドリアーティコ　個人総合最終成績
１　カデル・エバンズ（ＢＭＣレーシング／オーストラリア）27時間37分37秒
２　ロベルト・ヘーシンク（ラボバンク／オランダ）+11秒
３　ミケーレ・スカルポーニ（ランプレ・ＩＳＤ／イタリア）+15秒
４　イバン・バッソ（リクィガス・キャノンデール／イタリア）+24秒
５　ビンチェンツォ・ニーバリ（リクィガス・キャノンデール／イタリア）+30秒
６　マルコ・ピノッティ（ＨＴＣ・ハイロード／イタリア）+39秒
７　ティアゴ・マシャド（チームレディオシャック／ポルトガル）+42秒
８　ダミアーノ・クネゴ（ランプレ・ＩＳＤ／イタリア）+50秒
９　フィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット／ベルギー）+57秒
10　トーマス・ロブクウィスト（スカイ／スウェーデン）+58秒
91　別府史之（チームレディオシャック／日本）+47分33秒
［各賞］
■ポイント賞：ミケーレ・スカルポーニ（ランプレ・ＩＳＤ／イタリア）
■山岳賞　　：ダビデ・マラカルネ（クイックステップ／イタリア）
■新人賞　　：ロベルト・ヘーシンク（ラボバンク／オランダ）
■チーム成績：ラボバンク（オランダ）
(http://www.gazzetta.it/Speciali/TirrenoAdriatico/2011/it/)