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4市1町が連携! 三浦半島で進む「サイクリスト誘致策」とは?

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神奈川県三浦半島の自治体が、サイクリストの誘致に向けて協力する。

10月に発足した「三浦半島サミット」で、半島全体を網羅するサイクリングマップを作成することを横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町の首長が合意。

11月中に開かれる各自治体の担当者会合を皮切りに具体化へと動く。

三浦半島サミットでは、観光分野で連携するのを目的に、4市1町の首長が定期的に話し合う。

外国人観光客向け旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に三浦半島エリアが初掲載されたのがきっかけだ。10月11日に鎌倉市役所で各首長が集って開かれた初会合では、半島全体を網羅するサイクリングマップを作ることで合意した。

三浦半島は東京湾と相模湾に面し、鎌倉や三浦海岸、観音崎、横須賀の軍港エリアなどの観光スポットを擁する。

訪れる観光客は年間約1900万人といわれ、サイクリストにも人気が高い。半島を自転車で1周する場合、コースにもよるが50~100kmほどの距離となる。

 

のどかな風景が広がる三浦半島(三浦市内) (CC) A_CUVE.

 

マップは2011年に横須賀市が市内エリアを対象に作成したサイクリングロードマップが基本となる見込み。三浦半島全体の観光名所や店舗、トイレなどが記入され、安全面を考慮して歩道走行可能区域も表示するという。

サミット事務局を務める横須賀市政策推進課では「サミットでは首長から『三浦半島はサイクリストが多い』との声が上がった。サイクリストには市や町の境は関係ないので、従来のように各自治体が単独で行なうのではなく、三浦半島全体でサイクリスト誘致策を進める必要がある」と話す。

マップでは観光案内に加えて、交通ルールやマナーの啓発を目的とした内容も盛り込むとしている。ただし具体的な内容は「今後詰めていく」(横須賀市政策推進課)とのことで、発行時期や部数などはすべて未定という。(斉藤円華)