第97回ジロ・デ・イタリア閉幕。新城幸也はグランツール６度目の完走！

リラックスした様子で談笑しながら走る新城。Photo：Miwa IIJIMA

ジロ・デ・イタリア第21ステージのグランドフィニッシュを迎える街は、スロベニアとの国境に面するトリエステ。 最終日は序盤に４級山岳はあるもののほぼフラットなコースで、前日に完走の祝杯を挙げてしまったチームも多かったようだ。

レースはトリエステの１周７kmの周回コースまでゆっくりと進むかと思われたが、ペースの上がり下がりが激しく、ぐんぐんとペースが上がって気の抜けない展開に。

ペースが上がると選手たちの表情が変わる。Photo：Miwa IIJIMA

数名の逃げができては吸収される展開を繰り返しながらも、最後は集団スプリント。ゴールを制したのは、スロベニア出身のルカ・メズゲッツ(ジャイアント・シマノ)だった。

新城幸也（ヨーロッパカー）も無事ゴールしたにも関わらず、なぜかオフィシャルのリザルトに名前が掲載されていないというアクシデントも。 新城の2014年ジロ・デ・イタリア総合成績は128位で、自身６度目のグランツール完走を果たした。

前日、第20ステージのゾンコランゴールでホッとした表情。新城のジロは終わった。Photo：Miwa IIJIMA

「まずは、3週間応援ありがとうございました。皆さんの応援でツール、ジロと合わせて６つ目のグランツールを走りきることができました。これまでのグランツールのなかでも転倒が一番多い今年のジロで、ご心配おかけしましたが、元気です(笑)。

ケガが続いたこともあり、自分の中で力をセーブしながら走ったステージがあったので、つねに全開で出し切るというよりも、今回のジロは余裕を持って終えました。これはまだまだ続く今後のレースのためにもよかったと思います。まずは、しっかりケガを治します」と、新城は冷静に語った。

前日の山岳ステージのゴールの方が、完走の実感はあったのかもしれない。【Text：Miwa IIJIMA】

＊新城幸也の次の出場レースは未定。速報は飯島美和さんのTwitterで！ https://twitter.com/iimiwa