ニュース

ツアー・ダウンアンダー第4ステージ:逃げに乗った新城幸也

レース

1月24日に行なわれたツアー・ダウンアンダー第4ステージは激しいアタック合戦が続き、小集団ができては吸収されるという繰り返し。

30kmを過ぎたあたりで新城幸也を含む5人の逃げができ、最大5分の差を開いた。

ヨーロッパカーのチームオーダーでは新城はスプリントに備え、そのほかの選手が必ず逃げるという指示だったが、その前のアタック合戦に加わっていたヨーロッパカーの選手たちが反応することができず、新城自ら反応し逃げに乗った形。

 

積極的に逃げグループを牽く新城【photo:Miwa IIJIMA】

 

結局、各チームの思惑が食い違い、新城を含んだ5人の逃げは補給所のある80km地点で2つに分解。 新城は監督の指示で集団に戻った。

レースは振り出しに戻り、最後の山岳と横風で60人ほどの集団と後続集団に分断され、新城は後方集団に取り残され、約14分遅れの大集団のなか122位でゴール。

優勝はアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)、総合首位はエヴァンス(BMCレーシング)が守った。

 

スタート前ツールドフランスの総合デレクターのプリュドム氏が新城を激励【photo:Miwa IIJIMA】

 

新城はゴール後、「チームメイトが誰も逃げに乗っていなかったから、繋ぐ(アタックした選手と後続集団を)つもりで追いかけたら、逃げが決まってしまった。 総合にかかわる可能性の

ある選手を含んでいるので、各チームの指示の相違があったから、この逃げは長くは続かなかったけど、監督の指示で後続集団に戻るのは自分としては消化不良。

でも、こうして、逃げに乗れるというのは、コンディションは悪くない。明日は最終日のつもりで今日の分もぶつけたい。」と、熱く語っていた。

25日(土)の第5ステージは大きな周回を3回と、終盤にはカテゴリー1の山岳が2回の151.5km。 明後日最終日のクリテリウムを残し、最後の本格ロードステージとなる。【text:Miwa IIJIMA】

大会オフィシャルページ http://www.tourdownunder.com.au/