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分解不要!JR四国、特急列車で「自転車積み込みサービス」

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JR四国の8000系特急列車(Wikimedia Commons.)

 

自転車を分解梱包して鉄道車両に積み込む「輪行」はサイクリングの楽しみ方の一つだが、輪行袋にパッキングしたり組み立てたりする作業が面倒だ。

JR四国では、瀬戸内海を舞台に行なわれる広域観光キャンペーン「瀬戸内しまのわ2014」の期間中、特急列車「いしづち」に自転車をそのまま積み込むことができるサービスを実施する。

 

自転車据え付け時のイメージ(JR四国提供)

 

積み込めるのは、予讃線を走る高松行きの「いしづち4・16・28号」、および松山行きの「いしづち3・15・27号」。8000系特急列車の8号車1番A・B席のいずれかを利用すると、7号車の専用スペースに自転車を積み込むことができる。

自転車は専用の器具を使って固定。元々は喫煙室だった空間を活用することで今回のサービスが実現した。サービスの利用には8号車1番AまたはB席の指定席特急券が必要で、みどりの窓口や指定席券売機で購入できる。

実施区間は今治~松山間で、乗降できるのは今治、伊予北条、松山の3駅のみ。自転車はタンデム、リカンベント、シティサイクル(ママチャリ)を除く車種が持ち込み可能で、取り扱いは利用者自身で行なう。実施区間を越えての利用はできない。

 

8000系特急列車内のフリースペース(JR四国提供)

 

また、今回は並行して輪行袋のレンタルサービスも行なわれる。今治、松山、宇和島の3駅で貸出と返却を受け付け、利用料は1日500円。駅員に返却する予定日と予定駅を伝え、免許証などを提示することで借りられる。輪行袋は3駅で合計50~100枚が準備される見込み。

いずれのサービスも利用期間は3月15日から10月26日までとなっており、JR四国では「『瀬戸内しまのわ2014』への参加や、しまなみ海道サイクリングなどの際にぜひ利用してほしい」と説明。期間中「瀬戸内しまのわ2014」では広島と愛媛の各地で100以上の観光イベントが予定されている。(斉藤円華)

瀬戸内しまのわ2014 http://www.shimanowa2014.jp/