佐渡汽船の自転車運賃、11月末まで無料に
新潟と佐渡島を結ぶ航路を運営する佐渡汽船(本社・新潟県佐渡市)では、サイクリングを通じて佐渡観光を楽しんでもらうことを目的に、4月から11月までカーフェリーと高速船で「自転車運賃無料キャンペーン」を実施しています。
例えば新潟市と佐渡を結ぶ航路では、自転車の通常片道運賃が1520円、輪行袋で持ち込む場合には500円ですが、キャンペーン期間中は無料に。直江津および寺泊航路でも適用されます。
同キャンペーンは佐渡市などの自治体や関係団体で構成する「佐渡航路活性化協議会」と連携して行なうもので、2010年に開始。11、12年ともに期間中約6千台が同キャンペーンを利用しています。佐渡汽船によれば、利用者の約半数がサイクリストとのことですが、新潟市などからシティサイクルで佐渡を訪れる人も多いとか。
毎年5月に開催される「佐渡島ロングライド210」などのイベントで、サイクリストにもなじみのある佐渡ですが、同島のサイクリングシーズンは4月ごろから本格化。同社では「ロングライド出場に備えて試走しにやってくる人も多い。島北部の大佐渡山地はまだ雪が残り、ゴールデンウィーク頃以降でなければ走れないが、中央部の国仲平野などは走りやすい」と話します。
国仲平野にはトキの生息地があるほか、近くには佐渡金山の史跡も。今回の無料キャンペーンで同社は「自転車イベントの応援で訪れた人や、ふつうに観光でやって来た人にも、佐渡でのサイクリングを楽しんでもらえれば」と期待を寄せています。
ゴールデンウィーク中(4月27日から5月6日)、および夏休み中(8月3日~18日)は繁忙期となるため、無料キャンペーンは適用されません。カーフェリー航路(新潟、直江津)は1回に乗船できる自転車の台数が最大30台に限られており(輪行袋は別)、事前の予約が確実です。(斉藤円華)