ランプレ-メリダがジロを駆ける新型「SCULTURA」と4.56kgの限定モデルを発表
株式会社ミヤタサイクル(本社:神奈川、代表取締役社長:髙谷信一郎)が、国内販売を行なうスポーツバイクブランド「MERIDA(メリダ)」の 2016年モデルの一部が、ジロ・デ・イタリアのチームプレゼンテーションの前日となる5月7日に現地で発表された。
メリダが共同スポンサーを務めるTEAM LAMPRE-MERIDAの選手がレースで使用する「SCULTURA TEAM」と、量産世界最軽量となる 4.56kgの限定モデル「SCULTURA 9000 LTD」の2モデルが披露された。
ランプレ-メリダが使用する「SCULTURA TEAM」(価格未定)
新型SCULTURA(スクルトゥーラ)の開発目標は、重量を削減し、空力性能を向上させること。フレームとフォークのセットで1000gを下回る重量を実現している。 軽量なバイクを作ることは、一般的に空力性能にも影響するチューブ形状を妥協することにつながるが、私達は最適に設計された 400枚を数えるカーボンプリプレグシートを、熟練の職人の手によってレイアップすることで、美しく、空力性能に優れた形状を実現している。
こうした製造工程によ ってチューブの厚みは最薄部で 0.7mm、エアポケットやチューブ内に皺の無いフレームを完成させた。新型スクルトゥーラは、従来から好評だった快適性能も30%向上し、アグレッシブなハンドリング性能も併せ持つ。
新型スクルトゥーラは CF5 と CF4 の2つのフレームラインナップが用意される。CF5 のフレーム重量は 730g (54 サイズ)、CF4 のフレーム重量は 800g(54 サイズ)となり、TEAM LAMPRE-MERIDAに供給されるのは CF4 フレーム。
限定モデルとなる SCULTURA 9000 LTD(国内発売未定)では、SCULTURA CF5 フレームセットに、厳選したメジャーブランドの軽量パーツを採用することで、量産世界最軽量となる 4.56kg の完成車重量を実現。(ミドルレンジモデルの SCULTURA CF2 は現行モデルが継続される)
量産世界最軽量 4.56kg「SCULTURA 9000 LTD」(価格未定)
MERIDA のエンジニアはスクルトゥーラの快適性を向上させるために、伝統的な扁平形状のリアチュービングを採用するだけでなく、革新的な手法も採用している。また、空力性能の追求に関しては、CFD 解析とモックアップを使ったウィンドトンネル実験の双方を駆使して最適なフレーム形状を得ている。WAPR TT や REACTO のチューブ形状を継承した翼断面の後半部分をカットした「NACA Fastback」形状をダウンチューブやフォークブレードに採用。
・BB 下側に設置されたダイレクトマウントブレーキは、空力性能の最適化だけでなく、シートステイをつなぐクロスバーを不要にする事で快適性を向上させています。
・食物繊維由来の「Bio Fiber Damping Compound」をカーボンレイアップの間に挟み込むことで、荒れた路面での衝撃をダンピング性能を持って吸収します。
・アグレッシブなハンドリングを実現する 400mm のリアセンター長を全フレームサイズで実現しながら、転がり抵抗が少なく、低圧設定にも対応する 25C サイズのタイヤが装着可能なクリアランスを確保しています。
・27.2mmサイズのシートポストによって、シート周りの快適性を向上させています。
・上側 1 1/8 インチ、下側 1 1/4 インチの従来よりも小径のテーパーヘッドチューブは、重量と剛性、ハンドリングのすべてに於いて最適なバランスを実現しています。
・BB386 規格を採用したボトムブラケットは、フレーム内部にリブを持つ BB セクションの構造と共に、卓越したねじれ剛性とパワー伝達性能を実現します。
・ナノテクノロジーによるレジンを採用した「Nano Matrix Carbon」テクノロジーによって、軽量化と引っ張り剛性を得ています。
■おもな特徴
・1,000g のフレームキット重量
・プロジオメトリー
・向上した空力性能
・従来比 30%向上した快適性能
・400mm チェーンステイ
・25mm 対応のタイヤクリアランス
・インターナルケーブルルーティング
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