トレック2014注目モデルをチェック! パート2 大幅なモデルチェンジを遂げたマドン4シリーズ
●いちばんの目玉商品!? 進化したマドン4シリーズ
カーボンフレームモデルで唯一のフルモデルチェンジとなるのが、エントリーグレードの4シリーズである。フレーム素材なコンセプトに変化はなく、主な変更点はメインチューブが上位モデルとほぼ同じKVF形状となったこと。目的はもちろん空力性能の向上だ。これによって見た目はかなり上位モデルに近くなり、新世代マドンファミリーの一員になったという感じだが、シートマストやダイレクトマウントブレーキは採用されていない。ラインナップは、メインコンポをアルテグラDi2としたマドン4.9、機械式の新型アルテグラで組まれたマドン4.7、105完成車のマドン4.3という3グレード。さらに、2014モデルからこのマドン4シリーズもプロジェクトワン対応モデルとなる。
ヘッドチューブ、ダウンチューブ、フォークブレード、シートステーがKVF形状となった。上位機種と違って通常の真円ピラーを使用するため、シートチューブはKVFではない。
ダイレクトマウントブレーキの採用は見送られているが、シートステーの形状などは上位モデルの構造を踏襲。実際に走っても、形状が持つメリットを引き継いでいる印象。
フレームのカラーやデザイン、各パーツのグレード、各パーツのサイズ、ホイールのカラーなどを自分好みに設定できるオーダープログラム「プロジェクトワン」の対象バイクに、このマドン4シリーズとドマーネ4シリーズが追加されたことも大きなトピックだ。これにより、30万円台から自分だけの1台を手に入れることが可能となった。
●安井's インプレッション
1年前に乗った2013モデルを思い出しつつ走りを比較すると、走行性能の違いは思っていた以上に大きいように思う。「しっとり一辺倒」だった前作に対し、新作はタメを残しつつもフレームの動きがギュッと締まった印象で、挙動の軽快感が向上している。加速も減速も明らかによくなっており、ハンドリングの精度も上がっている印象を受ける。しかも快適性は非常に高いままだ。万能フレームとして正常進化しており、「ちょっといいカーボンバイクが欲しい」という人に問題なく推薦できる完成度に達した。
より詳細な情報は、8月20日(火)発売のサイクルスポーツ10月号にて紹介!