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リムザンでヨーロッパカーがチーム総合1位! 新城幸也は翌日のシャトールークラシックも出場

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最終日13位でゴールした新城。Photo Miwa IIJIMA

ツール・ドゥ・リムザンは8月22日(金)に第4ステージが行なわれた。最終日のコースは、例年通りラインレースから最後のリモージュ市内に設定された一周6.2kmを4周回のあとゴールする175.6km。

ここまでのステージでチームヨーロッパカーはチームメイトのシリル・ゴティエが総合4位、ペリグ・ケムヌールが山岳、ポイント賞ともに2位に着けているため、最終日に逆転をかけ、新城らを中心にチームがそれぞれ仕事に徹し、攻撃を仕掛けていく。

 

ケムヌールらが入った中盤の逃げグループ Photo Miwa IIJIMA

ケムヌールの山岳ポイントを加算させるため、逃げ集団に乗せようと新城はメイン集団からケムヌールを引き上げる。しかし、山岳賞1位の選手も逃げに入っていたため、山岳、ポイント賞ともに、ポイント差を埋めることはできなかった。

そして、新城が終始サポートした総合4位のゴティエも疲労の色が隠せず、チームの作戦をステージ優勝狙いに切り替え、残り2周回でヨーロッパカーのクリストフ・ケルヌが単独で逃げる。個人タイムトライアルのフランスチャンピオンという実績のあるケルヌは、ハイペースの後続集団の追い上げからも逃げ続け、ステージ優勝が見えたかと思われたが、惜しくも最後の直線200mで集団のゴールスプリントに飲みこまれる。

 

写真判定に持ち込まれたゴールスプリント。後ろに新城の姿も見える。Photo Miwa IIJIMA

ゴールスプリントを任されたケビン・レザは絶好の位置でスプリントに入り、選手が横並びでゴール。レザは自分が勝ったと確信し、ガッツポーズ、そのすぐ後ろの新城らも手を上げて喜びの表情でゴールしたが、写真判定の結果は2位。 

新城は最終はステージを13位、総合34位でステージ優勝は果たせなかったが、積極的にレースに貢献し、チーム総合1位でツール・ドゥ・リムザンを終えた。

 

個人総合優勝はマウロ・フィネット(ネーリソットーリ・イエローフロー) Photo Miwa IIJIMA

得意のリムザンを終えた新城は「休養明けで急きょ出場したが、日に日に調子も上がってきた。やはり、リムザンはコースを知っているだけあり、ホームのような気分で走れた。たくさんの応援もうれしかったし、チームのみんなのために走るのも楽しかった。自由に動くことができずに我慢のレースでもあったが、これから続くレースのことを考えると、調度良い足がかりとなったと思う。明日のシャトールークラシックや、来週のプルエイも頑張りたい。そして、世界選手権まできちんと調整していきたい。」と、コメントしている。 

8月23日(土)は昨年、チームメイトのプライアン・コカが優勝した「シャトールークラシック」に出場する。