全国初! 兵庫県豊岡市でミシュラン自転車がにレンタサイクルとして利用開始
2014年4月19日兵庫県豊岡市が全国で初となるヴェロ・ミシュランシリーズの自転車「パリ・ブレスト・スポール」をレンタサイクルとして運用されることが発表された。
豊岡市は、国内唯一のコウノトリ生息地としても有名で他にも国の天然記念物に指定されている玄武洞や日本海が一望できる竹野海岸。自然はもちろんのこと城崎温泉や出石蕎麦など観光地としての魅力がたっぷりの場所だ。
(写真)会見には(左から)ミシュランマン、豊岡市長中貝宗治、日本ミシュランタイヤ株式会社社長室長森田哲史、但馬豊岡観光協議会会長西村肇、豊岡市のマスコットキャラクター玄武岩の玄さんが同席した
ここ10年で海外からの観光客が10倍に増え、特にフランスやイタリアを始めポーランドやリトアニアなど欧州からの旅行者が増加。豊岡市ではすでに、いわゆるママチャリや電動アシスト車によるレンタサイクルはすでに実施されていたが、海外旅行者にとっては、大柄な体格でもしっかり走れる自転車が欲しいとの要望があった。
そして、昨年2月に海外旅行のガイドマップとして情報を提供しているミシュラン・グリーンガイド・ジャポン改訂第3版(フランス語版)に城崎温泉が2つ星として高い評価を受けて紹介された。
グリーンガイドをきっかけに豊岡市とミシュランとの交流が活発になった。さらに高まるレンタサイクルの需要を高い質で提供したい豊岡市側に対し、ミシュラン側はライセンスを所有している「パリ・ブレスト・スポール」を提案。長距離乗っても快適なヨーロッパの高い安全基準をクリアしたこの自転車なら豊岡市の求めているものを十分に提供できると考えたからだ。
こうして、海外旅行者に対してより行動範囲を広く観光を楽しめ、自転車を有効活用できる基盤として豊岡市はその一歩を踏み出した。
今回使用されるパリ・ブレスト・スポールは、グリーンガイドに掲載されている地域限定のレンタサイクル専用仕様になっている。特徴として、ミシュラン・グリーンガイドの色に合わせた限定カラー。豊岡市のシンボルにもなっている「コウノトリ」をエンブレムにあしらっている。そして、アクティブに走っても汚れないように泥よけも装備しいる。タイヤは、もちろんミシュラン製。
パリ・ブレスト・スポールの設置場所は、豊岡市を始め城崎、竹野、日高、出石、但東の各町の観光協会で借りられる。利用資格は、中学生以上で所定の申し込み用紙に記入して利用する。場所によっては身分証明所を提示を求められるところもある。城崎温泉旅館協同組合での貸し出し利用時間は、9時から17時まで。費用は、1日あたり最大で1000円。日にちをまたいでの貸し出しは行なっていない。各観光協会によって詳細が異なるので事前に確認することをお勧めする。
●今回の「パリ・ブレスト・スポール」は、レンタル専用としてミシュラン・グリーンガイドに合わせた特別カラーになっている。●シートチューブには、豊岡市のモチーフとしても取り上げられるコウノトリがエンブレムにあしらわれている
●会見で中貝市長は、「豊岡の魅力を肌で感じながらパリ・ブレスト・スポールに乗って風を切って走ってもらいたい」と語った