「ひょうごのけんみん自転車保険」、4月以降で15000件加入
全国で初めて自転車保険の加入が義務付けられる兵庫県で、4月から保険料を低く抑えた「ひょうごのけんみん自転車保険」募集が行なわれている。加入者数は20日時点で15000件に到達。保険は兵庫県交通安全協会が、県内の自転車利用者を対象に加入を受け付ける。
兵庫県では10月から自転車保険の加入が義務化される
■40代が最多「子育て世帯多い」
兵庫県では4月に自転車安全利用条例が施行され、10月以降は自転車保険の加入が義務化される。未加入にともなう罰則はないが、県交通安全協会では加入を促す目的で、4月から「ひょうごのけんみん自転車保険」の募集を始めた。
協会によれば、加入者で最も多い年齢層は40代。「保険は加入者の家族も保障する。特に本人や家族の傷害もカバーする『Cプラン』への加入が目立つ。年齢層からみて子育て世帯が多いのでは」と担当者はみる。なお未成年者は加入者の家族として保障されるため、加入者にはなれない。
■加入目標数は10万件
保険料の年額は安い順にAプランが1000円、Bプランが2000円、Cプランが3000円。自転車事故の相手にケガなどの損害賠償が発生した際、本人と家族を対象に最大で5000万円(Aプラン)、1億円(B・Cプラン)が補償される。またBプランでは本人、Cプランでは本人に加えて家族の死亡および後遺傷害にも保険金が支払われる。
今年度の加入目標数は10万件。協会では「県の人口が550万人、世帯数が230万世帯となる中、ある程度の加入数を目指したい」と話している。
ちなみに自転車事故にともなう賠償や傷害保障は、自動車保険や傷害保険など、他の損害保険でも対応できる場合がある。自転車保険への加入を検討する際には、すでに加入している損害保険を今一度確認するとよいだろう。(斉藤円華)
<参考サイト>
「ひょうごのけんみん自転車保険」の加入案内(兵庫県交通安全協会)