サイクルモード2014:ガーミンのトークライブに宮澤崇史選手登場!
今年も大盛況で幕を下ろしたサイクルモード2014。GPSサイクルコンピューター『ガーミンEDGE1000J』を発売したばかりの株式会社いいよねっとのブースでは、今シーズンで現役を引退したビーニファンティーニ・NIPPOの宮澤崇史選手が、この新製品を紹介するトークライブを行った。
ガーミンのEDGEシリーズは最初から使っていた宮澤選手。「最初のモデルはお弁当箱みたいに大きな機械だった。行く場所を決めるとナビゲーションしてくれて、そうするとロータリーまで何メートルかが出る。十字路とかもどこを曲がればいいのかカウントダウンで出る。びっくりした」と、当時の思い出を語った。
今シーズン、宮澤選手はEDGE510Jを使用していた。新製品のEDGE1000Jは先週発売したばかりなのでまだ使ってはいないが「まず厚さがすごく薄くなっている。そして見やすいサイズ。今までは液晶画面がちょっと小さかったが、大きくなって地図や表示が見やすくなっている」と、印象を語った。
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■EDGE510Jを持って新製品のEDGE1000Jと比較する宮澤選手
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画面が大きくなり、より多くの情報が表示できるようになったEDGE1000Jは、プロ選手にとってはとくにトレーニング時にその威力を発揮すると宮澤選手は説明した。
「トレーニングというのは、トレーニングメニューを回さなくてはいけなくて、大体ボクたちは3時間くらいの中に5つか6つくらいのトレーニングメニューを組む」
「(トレーニングの途中で)トレーニングメニューをスタートした時に、そのタイムがどれ位なのか、今まで走ってきたのと合わせてトータルタイムはどれ位なのか、それに距離、パワー。そういう情報をたくさん表示することができる。
「レースでは距離、パワー、心拍数くらいしか見ることはなく、少ない情報のなかで走っているが、トレーニングでは自分に必要な情報を(画面を)動かして見に行くのではなく、1つの画面のなかにたくさん表示させて見ることができるものを待ち望んでいた」
EDGE1000Jには、Gセンサーで回転を感知する別体式の新型センサーが標準付属している。これまでのようにスポークマグネットは使用しないので、設置時の調整が不要になった。
今まではセンサーがずれてしまって途中の数字が取れていないとか、0kmになっているということもあったが、新製品ではより確実にデータを取ることができるようになったわけだ。
この新機能については「ボクらもレース中にそういうことがたまにある。気づいた時にスピードがゼロになっている。そうなると距離が変わってしまい、今、何km地点なのかわからなくなってしまう。そういったところでは(EDGE1000Jには)すごくメリットがある」と、宮澤選手は実体験を交えて評価していた。
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EDGE1000JはSHIMANO Di2ワイヤレスユニットにも対応。フロントとリアのギアポジション、Di2バッテリー残量、ギア比が1つの画面で確認できる。
ここで宮澤選手は「さいたまクリテリウムでクリス・フルーム選手(チームスカイ)は、スタートしたはいいけれどバッテリーが切れたと言って、オフィシャルの自転車に乗り換えていた。スタートしたら彼がボクのところに寄ってきて“バッテリーが切れた”と言うので“変えた方がいいんじゃない?”って言った」というエピソードを紹介した。
「実際、意外とバッテリー残量の確認はやり忘れてしまうもの。そんなときにもこれで表示してくれば安心。20%を切っていたら、フルームだ! と思って充電して(笑)」と、宮澤選手は話していた。
大幅に機能アップしたガーミンEDGE1000Jの魅力をたっぷり紹介してくれた宮澤選手。トークライブの最後には、今後の豊富も語ってくれた。「ツール・ド・フランスを見て自転車を始めたから、やはりヨーロッパで挑戦することにこだわっていて、ヨーロッパで走らないのなら自転車選手はやめようと昔から思っていた」
「そういう意味では、今までこうやって長い間、ヨーロッパで走れたということは素晴らしいことだし、これからもこの経験を活かして、自分らしさを自転車界で出していけたらと思う。その中で、色々な人たちと良い物を作っていきたい」と言う宮澤選手を、これからも応援しよう。
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