ドーフィネ第3ステージはボアソンハーゲンが区間優勝/別府が0kmアタック!
フランスで開催されている第65回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、6月4日にアンベリュー・アン・ビュジェからタラールまでの167kmで第3ステージを競い、ノルウエーチャンピオンのエドワルド・ボアソンハーゲン(スカイ)が集団ゴールスブリントを制して区間優勝した。2位はマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)、3位はジャンニ・ミールスマン(オメガファルマ・クイックステップ)だった。総合首位のマイヨ・ジョーヌはカナダのダビー・ベイユー(ヨーロッパカー)が守った。
第3ステージはこの地域に住み、トレーニングでコースを熟知している別府史之(オリカ・グリーンエッジ)がオフィシャルスタートからアタックし、サンデル・コルデール(ロット・ベリソル)、ジェイコブ・ラス(ガーミン・シャープ)、フアンアントニオ・フレチャ(バカンソレイユ・DCM)とともに最大6分50秒差を付けて逃げ続け、日本のファンを喜ばせてくれた。しかし、逃げは残り13kmですべて集団に吸収されてしまった。最後はピーター・ケンユックとゲラント・トーマスの助けを借りて、ボアソハーゲンがスプリントを支配し、ドーフィネで区間通算3勝目をマークした。ボアソンハーゲンは「最後の丘でチームはよく働き、残り1kmではケンユックとトーマスがリードしてくれた。下りでの追い上げも素晴らしかった。チームには感謝している。ドーフィネでまた勝てたのはとてもうれしい。第1ステージでは上りで脚がなかった。山岳に慣れるには時間がかかるものだ。今は調子がいいと感じている。ボクのコンディションはいいタイミングでよくなっている。ドーフィネでまた区間優勝できたことは、やる気にもつながる。フルームを助ける仕事に切り替える準備はできているよ。ボクたちのメインゴールは、チームスカイがマイヨ・ジョーヌを獲得することさ」と、語っている。
5日はビラール・デ・ドンブからパルク・デ・オワゾーまでの32.5kmで、フラットな個人タイムトライアルが競われる。マイヨ・ジョーヌを着て走るベイユーにとっては正念場となるだろう。ビッグネームたちとのタイム差は2分近くある。「明日は現実に直面するだろう。ベストを尽くして、成り行きを見守るよ。いずれにせよ、この3日間は素晴らしかった。カナダでは新聞の1面を飾って、多くの励ましを得た。とても大きなチャンスをつかむことができたね」と、ベイユーは闘いの前の心境を語っている。
■第3ステージ結果[6月4日/アンベリュー・アン・ビュジェ~タラール/167km]
1 エドワルド・ボアソンハーゲン(スカイ/ノルウエー)4時間3分32秒
2 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
3 ジャンニ・ミールスマン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)
4 トール・ヒュースホーウト(BMCレーシング/ノルウエー)
5 エリア・ビビアーニ(キャノンデール/イタリア)
6 レイナルト・ヤンセバンレンスブルク(アルゴス・シマノ/南アフリカ)
7 ナセル・ブアニ(FDJ/フランス)
8 パウル・フォス(チームネットアップ・エンデューラ/ドイツ)
9 シルバン・シャバネル(オメガファルマ・クイックステップ/フランス)
10 フランチェスコ・ガバッツィ(アスタナ/イタリア)
159 別府史之(オリカ・グリーンエッジ/日本)+4分09秒
■第3ステージまでの総合成績
1 ダビー・ベイユー(ヨーロッパカー/カナダ)12時間00分22秒
2 ジャンニ・ミールスマン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)+1分56秒
3 トニ・ガロパン(レディオシャック・ニッサン/フランス)+1分57秒
4 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+1分57秒
5 ワレン・バルグイユ(アルゴス・シマノ/フランス)+1分57秒
6 ヤコブ・フグルサング(アスタナ/デンマーク)+1分57秒
7 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)+1分57秒
8 アンヘル・マドラソ(モビスター/スペイン)+1分57秒
9 リッチー・ポート(スカイ/オーストラリア)+1分57秒
10 アルベルト・コンタドール(チームサクソ・ティンコフ/スペイン)+1分57秒
11 クリストファー・フルーム(スカイ/英国)+1分57秒
150 別府史之(オリカ・グリーンエッジ/日本)+26分14秒
[各賞]
■ポイント賞:ジャンニ・ミールスマン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)
■山岳賞 :トーマ・ダムゾー(アルゴス・シマノ/フランス)
■新人賞 :トニ・ガロパン(レディオシャック・ニッサン/フランス)
■チーム成績:ヨーロッパカー(フランス)