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デヴィッド・ミラー現役最後のシューズをポール・スミスがデザイン。オークションで人道支援団体に寄付

レース

今シーズン限りでプロのロードレーサーを引退するデヴィッド・ミラー選手の現役最後のレースのために、ポール・スミスは特別なサイクルシューズをデザインした。

輝かしい成功をおさめたプロ選手生活からの引退を決意したデヴィッド・ミラーは、サドルやシューズを展開するブランド、フィジークの協力のもと、ラストシーズンの各レースで着用するそれぞれのシューズを制作。

「An Eloquence of Movement」と名付けたプロジェクトを通して、人道支援団体「Small Steps Project」に対する人々の認知を高めるために、それぞれのシューズをオークションに出品し、その収益を同団体に全額寄付することを決めている。

 

5月末にドイツ・バヴァリアで行なわれたTour of Bavariaではアーガイル柄、6月のイギリス国内選手権ではイギリス国旗を連想させるクラシックな赤、白、青をあしらったもの、ベルギーのツール・デ・フランドルでは、フランドル地方の旗をモチーフにしたシューズをそれぞれ着用したミラー。

そして2014811日にオランダで開幕するエネコ・ツアーには、ポール・スミスがデザインしたシューズを着用して出場する。

 

シューズのライニングプリント柄は、保護種に指定されている青い蝶「アドニスモルフォ」

 

長きにわたりミラーと自転車競技に対する思いを共有しあい、友好を深めてきたポール・スミスにとって、エネコ・ツアーに参戦する彼のシューズのデザインをすることはとても自然なことであった。すべてイタリアで職人たちによりハンドメイドされるシューズには、外側にスムースレザーとパーフォレーションレザーの種類のレザーを使用し、クラシックなサイクルシューズをイメージしている。

ライニングにはアドニスモルフォ(青い蝶)のプリントをほどこしており、保護種に指定されているこの蝶を実際に見ることができ、ミラー自身もレースで幾度となく訪れているイギリス南東部サリー州の丘陵地Box Hillを思い描いてデザインしている。

カーボンファイバー製のソールにもブルーが差し込まれ、ポールが手描きした蝶のイラストがさりげなく加えられている。ベルクロのストラップには、ポールが手書きでミラーに向けて送ったメッセージ「good luck」の文字がエンボスされている。

 

An Eloquence of Movement」のシューズは、各モデルとも1ペアのみ「Small Steps Project」へ売上金が寄付されるオークションをとおして購入できる。

http://www.fizik.it/an_eloquence_of_movement/